著者は、代々木ゼミナール講師の鬼塚氏だ。
”おとなのための”という形容詞がなかったら、あまり、
興味を引かなそうな題名である。
いったい、おとなに必要な英文法は何だろうなどと
考えながら手にとって驚いた。
何しろ、時制と冠詞しか書いてないのだ。
「時制と冠詞がよくわからない」という声に答えるため
の文法書なのだ。
特に時制については、現在完了->過去形->過去完了
->未来完了->未来->進行形->仮定法の順番で
説明されている。
この順番に疑問を持つ人もいると思うが、読み終えると
その意図がわかるとのことだが、正直言って、意図までは、
わからなかった。しかし、何か、自然に受け入れられた
のが不思議だった。
各章の説明を読んだあとに理解度チェックがある。
本文を読んだすぐ後だと、できるのに、あらためて、
やってみるとできない自分が不甲斐ない気がした。
日本人が苦手な表現というのがあったが、なるほどと
思った。
A:How was your trip to Okinawa?
B:It could not have been better.
notとbetterだけ見て、「それは良くなかった」という意味
と考える人が多いが、
「それ(旅行)は、(あれより)良いことはありえなかっただろう」
->「沖縄旅行は(今回のものより)良いことはありえない」
->「今回の沖縄旅行は最高だった」
という意味とのことだ。
苦手意識のある時制のような文法の一部について、
集中して勉強してみるのも面白いかなあと思いだした。
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