12編の短編からなるが、繋がっているといえば
繋がっているのかなあという作品だ。
時代は、仙波が与力になって、一番、新しくなる。
主な登場人物は、蘭陽と春朗だが、西瓜小僧から
芳吉が登場したりする。
1作目のきらら舞、5作目の西瓜小僧などが面白かった。
蘭陽というキャラの縦横無人の活躍と言えるのでは
ないか。
その中でも、きらら舞というとんぼの大技を身につけ、
あるときは、皆をあっといわせ、あるときは、この大技
で悪人どもをやっつけるのだから、爽快だ。
よくも、これだけ、いろいろな破天荒な物語を作れるものだ
と驚くばかりだが、最後のこうもりでは、蘭陽の初恋とも
いえる相手に対して「死んでくれ」と発するのだ。
和書のシリーズもの、かなり、スピンオフばかりでもあるが、
これだけ、連続して読んだのは、初めてかも知れない。
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