ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

TESS GERRITSEN

2007年08月25日 | 海外ミステリー(洋書)
TESS GERRITSENの作品は、まだ、2作品しか読んでないが、その力には驚くばかりで、これから、長いつきあいになりそうである。今、一番、期待している作者の一人です。

①VANISH

驚きの作品に出会った。今まで読んだベスト5に入るべき作品だった。物語のスピード感及び登場人物の魅力など、数え切れないミステリーの要素をすべて含んでいると言っても過言ではない。最初のMILAの登場シーン。次に法廷シーンの素晴らしさ。生き返った女性の出現。病院に立てこもって、人質を取るところ。謎の家での殺人事件と逃亡劇。それを助けるJOEの存在。最後の林の中でのJANEと赤ん坊の危機一髪のシーン。最後には、MILAの友達が殺された最初の場所にやってきて、自分の言葉を話し始めるところの終わり方など、只者ではないと感じた。素晴らしい。

②GRAVITY

TESS GERRITSENの作品の2作目だった。前回の作品とは全くの毛色の違ったSFっぽい作品だが、決して、SFではなく、医学用語とNASAの活動がわかるような、現実味をおびた作品だった。又、夫婦愛というものに重きを置いており、さわやかな作品になっていた。悪い犯人がいるわけでなく、宇宙に存在するウイルスとの戦い。ヒーロー的な活躍をする主人公も、非情に理知的であり、医者である作者の理性を感じさせた。

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