こちらも、「山と渓谷」の2018ブックガイドから手にとった。
人はなぜ山に登るようになったかという登山の歴史につぃて書かれたものである。
しかし、さすが中公新書だけあって、学術書的色彩が強く、つまみ読みになってしまった。
ただ、古い伝説的な話の中に面白い箇所があった。
例えば、西洋では博物学の探求から山に登り始めた可能性もあり、
レオナルド・ダビンチも登ったらしいとか。
イエスキリストをとらえた提督ピラトは悪霊となってピラトウスという
山に出没したのでピラトウス山に登山することは禁止になった。
最初のアルピニストと呼ばれるゲスナー(1516~65)は、このピラトウスに
初めて登ったとのことだ。
日本では、縄文時代から狩猟のため登山し、矢じりなどが見つかっている
し、また、山岳信仰のための多くの登山が行われた。
しかし、実際に好奇心からの登山としては、1888年に英国の登山家、ウエストン
が、日本アルプスの素晴らしさを伝えたのがきっかけとなって、日本山岳会が出来てかららしい。
尚、ヨーロッパの山は、険しい山が多く、岩場も多く、一般の人には取りつきにくいものであったが、
日本の山は、低山も多く、身近であり、登山が人気になった要因とのことだ。
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