前から読みたいリストに入れてはいたが、637ページとちょっと長いので、
躊躇していたが、ようやく読むことができた。
John Grisham の処女作'A Time to Kill' の同じ登場人物で、
3年後の物語が、実際には、25年後に書かれた。
よく書いたな、やはり、処女作への思い入れの強さからなのだなと、
興味を引いていたのだ。
私にとっても、'A Time to Kill' を読んだのが11年前なので、若い弁護士が、
白人対黒人の構図の中で、勝利したぐらいの記憶だった。
また、”TO KILL A MOCKINGBIRD”に通じるアメリカの歴史と正義を感じる
作品だったと記憶している。
しかし、前作のレイプ事件の犯人殺害というショッキングなストーリーに
比べ、本作は、自殺する前に残した自筆の遺言書の正当性を争う、一見、
地味な内容なのだ。
したがって、まったく違う作品を読んでいるように感じたのが、結末まで
読むと、なぜ、25年もして、また、作者が続きを書こうとしたか?という
謎の答えが見えてくる。
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