奥田英朗の「オリンピックの身代金」を読んだ。
丁度、パリオリンピックで、連日、熱戦を繰り広げられて
いる中で、何となく、読んでみたくなった。
この小説のオリンピックの舞台は、1964年の東京オリンピックだ。
東京オリンピック開催のために、全国民が、躍起になって、
準備、工事を推進していた。
その中で、連続爆破事件の犯人、東大生、島崎国男は、
五輪開催を人質に、8千万円を要求する。
国家の威信をかけて、阻止すべく死力をつくす捜査陣と、
島崎国男の対決を描いている。
その動機については、完全に納得できるかというと疑問だが、
少なくとも、犯人と捜査陣の攻防については、面白く読めた。
パリでも、郊外への列車の線路近くのケーブルで火災が生じる事件があり、
何とも、この小説に、真実味を与える結果になったのが不思議だ。
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