トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

脱皮と羽化

2015-09-10 | 小父のお隣さん
 いよいよ18号台風の影響かに入るかと空を眺めていた時、庭木の葉に動く気配がある。視線を送るとエビぞりになって脱皮中だと分かった。その時点ではアオマツムシとばかり思ったのだがバッタ類は脱皮するのだったかどうか承知していなかったし、不完全変態とは撮影するまで気が付かなかった。
 さて「チャンス!」とばかり二階に上がりケータイを取って葉のところに行ったのだけれど、既に主は居らず抜け殻だけがあった。考えてみればトンボやチョウの脱皮と異なり翅を展開出来るまで動きを止めていなくても良い何齢だか知らぬ30mm程度のカマキリなのである。近くの葉裏を探したら緑色の主がいたが雨も避けているのだろうと撮影しなかった。
 抜け殻を眺めて感心したのは触覚も抜けているのである。当たり前と言えば当たり前なのだが、初めて見た小生にとっては「へーっ!」と思わざるを得ない。そして思い当たったのは「脱皮するのは羽化しない」という事実。この歳になって初めて意識に上った。とすると不完全変態タイプが脱皮するのか…。そうすると蛇やエビ類も不完全変態?…よう分からん世界だ。
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