トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

群れないメダカと土下座爺さん

2016-05-10 | 感じるままの回り道
 庭の池、目白御殿でもあるまいと思うようになって錦鯉を放逐しウオータークリーナーも廃して調和水槽に設定した。水系の異なる水域の泥や砂を運び入れブロックを重ねた上の浅瀬にはシャジクモやコナギを植え縁石の間には根株のままのカサスゲを配置、滴下給水の落ち口には山の苔を移植した。
 主な住人はホトケドジョウ、タナゴ、モエビ、ドブ貝、まつかさ貝、クロメダカなどである。鯉の飼育時と大きく異なるのは清掃作業が無くなった事と鑑賞するには姿勢を低くしなければならない二点だ。しゃがみ込みや土下座スタイルは毎度の事で凝視する。もう沼地に居るハゲコウと同じだが禿げ頭だから許されるだろう。
 周囲の目を気にはしないが、さながらストーカーや出歯亀さんと同類になってしまった。水面に顔を近づけて覘くのはモエビやタナゴの振る舞いを楽しみたいからなのだが、タナゴを寄せるのにドライイーストが最適で、順次沈降していく粒子を追い集まってくる。メダカも寄っては来るが三々五々泳いでいるのが通常で「メダカの学校」を形成しない。
 理由を考えてみたが「リラックスできている」に尽きるのだろう。モエビも水中衛星の様に移動していくしタナゴもいわゆる「ヒラを打つ」姿を見せる。メダカは泥水池から導入したのだが行動が全く異なるし給餌していないのにも関わらず大型でメスは下腹部にブドウの様に卵を付けたまま泳いでいる。
 錦鯉飼育時は小生が鑑賞しリラックスできたけれど、今は這いつくばって凝視している。閉鎖環境とは言え「調和水槽」恐るべし!