トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二人で大興奮!

2016-05-01 | 感じるままの回り道
 拠点斜面にM氏が植樹しているところへお邪魔虫し立ち話していた時、わずか5m足らずのところにあるリョウブに二羽飛来して騒がしくなった。追いかけまわしている様子で時折見える羽色や小さな鳴き声で「キビタキ」とすぐ理解した。
 十数秒はあったろうか小生にとっては十分に長い時間眺めさせてもらえたと感じたけれど、飛び去るときも至近2m程度のところを綺麗な羽色を見せながら去ったのだった。こんなことがあるのだろうか…と二人で顔を見合わせてしまった。キビタキを撮影したくて入山する人もいるのだが求めて得られる機会でもないのだ。林間の鳥なのに明るい場所に出てきたなんて信じられない。
 望んでいなくてもオオルリやサンコウチョウなど手の届く距離に飛来し目撃できる事はままあるがキビタキの美しさは別格で、鳥を追い求める人の気持ちも分かる一瞬だったけれど興奮し合った相方が美女でなかったのがなんとも…である。
 天国から現実、浮き世はそううまくは運ばない…。
 

今日のトンボ「ヤン!忘・忍忘・トンボ」

2016-05-01 | 小父のお隣さん
 先日、突然出会って急上昇された種と思われるヤンマ型が水中の植物体に産卵している場面に遭遇した。クロスジギンヤンマの♀では無く山吹色と黒の体色のヤンマだ。S氏から頂いたばかりの「やさしいトンボ図鑑③」で腹部の体色が似ていたのはマルタンヤンマやカトリヤンマ、ムカシトンボなどだが発生時期や産卵形態や体長が異なる。撮影できなかったので教えを乞うわけにもいかない。

 このように水見回りしていると複数のトンボに出合える季節が巡ってきた。飛翔数や種類は水辺環境の指標ともなる自分なりの納得する部分なので維持管理は欠かせない、と言うよりも「断水や漏水」が即絶滅へと切り替わってしまう華奢でデリケートな水辺なので、水見回りの実態はほとんど「脅迫的」なのである。
 とは言え、毎年現れるトンボであっても郷里で記憶したトンボの名前は忘れていないけれど、水辺を再生させてから知った名称の再生は難しくなった。いわゆる長期記憶は顕在でも短期記憶に問題が出ている。その度にアルバムや図鑑対照して確認するのだが、これがいわゆる「多様性」「個体差」が絡み合って頓挫するのが常である。表示した4枚の写真、同一種と思うものの翅や縁紋の色、反射光による体色変化等で直ちに迷宮出現する。

 現実的に支障は全く無いのでスルーが多いのも要因の1つだろう。図鑑などの表示も変異や個体差を並べて表示してあれば随分と素人様には有難いのだけれど、現状のオスメスだけの表示方法は小生にとっては「飛んで翅端ブルー」で、このままだと極楽とんぼに磨きがかかり、とどのつまりは南無阿弥陀仏…。まあ、「拘るな、欲張るな」とお釈迦様の教えもある事だし極楽とんぼでよろしいか。
  翅色淡い       翅色濃い

                 縁紋白い      縁紋赤い