トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

隔週レポート3(5月分)

2016-05-27 | 小父のお隣さん
 保護育成10週目
 8週以降、共食い防止のために大きさで2槽に分けたのだが、結果を見れば2槽それぞれで成長差が顕著になって飼育密度を減らしたために行ったようなものになっている。個体差は体長でほぼ2倍の開きが出て、自然界ではこの差で捕食されるか捕食する側になるか決まるのだろう。ある意味、必要な食糧に乏しい環境下では合理的とも言える。
 8週から10週目の顕著な観察点は急速な成長も見られ個体差が大きくなった事、手足が見えるようになった事だろう。水底では這行する個体も出てきた。給餌量は連日アカムシキューブ二個。
  飼育槽A   飼育槽B

                   手足が出現     成長の差

 保護育成11週目
 急速に発育が進んでいるように感じる。その一方で数が急速に減った。共食い現象は顕在化していたとも思えないから留守の間に鳥による被害と推定した。それで急遽個体数を数えネットで覆いを掛けた。総数183で孵化数319に比すと57%まで減少した事になる。これでは放生率90%は夢物語になった。
 一方、成長差も著しく写真の通りで、今回2回目の飼育槽選別を行った。サイズの大きい個体70匹、それ以外113匹の2槽飼育だ。給餌量はアカムシキューブ3個にする。

 保護育成12週目
 飼育槽左は体形の大きい個体、右はそれ以外の個体。中央のレンガは上陸準備の模擬陸地であり、上面を空気に晒しておく事で蒸発する気化熱で水槽を冷やす作用を期待した。合わせてホテイアオイも入る。
   体長45mm大        前足、鰓の状態
 給餌は冷凍アカムシキューブ3個、ドライイースト耳かき一杯、イモリ用人工飼料少々、稀にミミズ。人工アカムシ(半生)や乾燥ミジンコ、乾燥糸ミミズ、乾燥アカムシなどは食いが悪くて食欲を満たせない。

 保護育成13週目
 体色黒めでエラが消えた個体が出てきた。最大体長45mm前後、採餌行動のきっかけを作ると他個体の手足に喰いつく行動が顕著になってきた。給餌量を4キューブに増やした。5キューブでも30分程で食い尽くす。
 上陸まじかになったから蓋をする必要が出てきたが1枚しかない。穴を開けてあるが密閉度が高く蒸れそうなので鉢底ネットで2槽分の蓋を作る。
              左が既存の蓋   ➡    新しい蓋