トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「もう間もなく消える…」

2016-12-01 | 小父のお隣さん
 師走になって急に寒さが強くなった当地水辺での初霜はまだ観測していない。トンボ池でのトンボは12月10日前後で姿を消すのが通例で、文字通り「寒い水辺」になるのは目前である。
 水辺環境として「上の池・二つ池・棚田・泥水池」と連なっているけれど、この時期には尾根末端部を挟み北側に位置するトンボ池でしかトンボを見る事が出来ない。その理由は風が通らない事と日当たりがある事に由るのだろう。

 水見回りを兼ね気温が上がる昼前に立ち寄ってみた。マユタテアカネは1匹、オオアオイトトンボは数匹確認できファイトを見せる強者もいたけれど例外的で、ほとんどが日向ぼっこであり、時折舞い上がっては捕食する事を繰り返しているだけだ。
 端的に言えば「その時」を待っているだけなのだが、病む事も無く季節の移ろいの中に消えていく末期とは、ある意味、幸せに他ならないと思える光景なのである。
 オオアオイトトンボを複数視認できる機会は枝に産卵するために集まっている頃とシーズン末期の日向ぼっこだけなので、ここぞとばかり遠視の目を近づけて眺める。

 眺めても凝らしても我が遠目よくぞ見えざりジッと天見る    パロ爺

          オオアオイトトンボ       マユタテアカネ