トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二枚貝の冬越し

2016-12-10 | 何よりの楽しみ
  二枚貝の飼育も4月からだから8カ月経過した事になる。1個体を失ったが今のところは健全状態だ。問題は冬越しをどうするかと言う事で、池と言う閉鎖環境では「命の糧」調達が最大の難問に思える。特に二枚貝の食べ物は「珪藻類」が主だとあり、人工繁殖も難しいのだと言う。そこで代用食の出番なのだが、これがなかなか手ごわい。

 気温が下がってからの池の状態は、アオコの増殖が止み糸のように連なっている部分や塊になり水底に沈んでいる物もある。アオコは排除するだけだからどうでも良いのであるが、貝の餌になる珪藻類も水温の低下と共に活動が低下しているだろう。この推測は水の濁りで判断した。
 当初、調和水槽を試みたのだが、二枚貝は酸素要求度が高いと言う事なのでウオータークリーナーを入れた。錦鯉飼育当時の様なフイルター機能でなく溶存酸素を増やすための役割である。

 環境改善のため、投入した棚田土、川の底土、川砂に加え半量ほどがゼオライト(珪酸白土)だったので水の濁りが収まらなかった。微粒子なのでフイルターに捕らえられる事も無かったから手拭いの筒状フイルターを装着したが、目詰りが激しく数日で断念した。濁りは生息に影響しないようなので、水底の観察は出来なくなったけれど放任していた。
 ところが、しばらくすると「ゼオライトや泥の微粒子だけでは無い」と思えるようになり「珪藻類」も繁殖しているのでは、と思い続けてきた。それが水温の低下と共に澄んだ水色になってきたので確信に近くなっている。まあ、顕微鏡下で確認した訳では無いから観念的なものだけれど…。

 それはともかくとして、水が澄んできた事が「珪藻類の減少」とすれば給餌しなくてはならない。今までもヨーグルト、ビール酵母、えひめAIの沈殿物、豆乳などを投入してきたが、酒粕の溶解液も加えてみる事にした。ペットボトルに酒粕と水を入れ冷蔵庫で保存、与える時は良く振っておちょこ1杯を投入する。これだけなのだが水中の微生物増加にはなるだろう。珪藻類が主食とすれば植物性微生物がベストと思ったりもするけれど「植物性ヨーグルトを豆乳で増殖させ与える」や「玄米グルグルヨーグルト?」などの案もある。

 何はともあれ、無事冬越しができタナゴの稚魚が発生し、二枚貝の稚貝も見られれば我が壮大なプロジェクトは成功するのだ。必要条件の貝の幼生が着生するための魚として、ドジョウやモエビも同居しているが、多少は目の保養もと動きの鈍いオランダ獅子頭二匹入れたけれど、陰に隠れて出てこない。まあ、どうでもよいか…。