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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

推移帯(エコトーン)の改修

2016-12-20 | 水辺環境の保全
 隣接地棚田の前衛、言わば水温を上げ棚田への土砂の流入を防ぐ機能を狙った池の部分を手直しした。本来はS形の傾斜水路を直線にし不要な堤をそっくり脆弱な畦と法面に盛り付けるはずだったのだがギブアップしたのだ。

 体積が大きいのと一輪車で搬出するにバタ板を敷いたS字の走行はストレスが高い。ノーパンクタイヤはグリップ力に欠け、濡れた面では滑って非力だし、ともかく走破性がとても悪い代物なのである。パンクや空気抜けがあるにしても通常のタイヤの快適性は全く無いのがノーパンクタイヤだった。

 そこで道路擁壁直下まで水域を広げ、掘り取った土で畦と法面の補強を行ったのである。土の量はトントンでOKだったのだが、この改修で開放水面が広がっただけでなく林道擁壁にヤブヤンマが産卵出来る環境が現れた。この部分は夏でも直射光は届かず擁壁と水面が直結した事で擁壁の苔に産卵しやすくなったのだ。すでに沈泥地での同環境で確認済みであるから来期が楽しみ、「ウフフ」な事態である。
 まあ、思わぬ余禄があるから「あっちが痛い、こっちはしもやけ」とぼやきつつも続ける事ができるのだろう。すでにサラリーマンを廃した小生には、これは「ボーナス」である。

           土の採取   ➡    開放水面の増加