トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

権利と管理は両立しない…

2016-12-11 | 小人閑居して憮然
 小生の気配りや好意に仇で返された様な気分もあるが、水利権を有していても維持管理能力と抱き合わせでは無いのだからと自らを慰める。
 
 秋口に送水管にエンジンポンプで水を圧注し清掃した折りに、同じ取水升から取水し土砂崩れで埋没し送水トラブルが発生した部農会のラインにも圧注してみた。困った事に部農会の取水は取水升からのオーバーフローに寄生され、これが掃い出し機能を損ない、取水升に土砂を堆積させる悩みの種になっていたのだ。
 圧注する手間はかからないから気を利かせたのだけれど、取水升から3m付近で水が地上に噴き出し管の損傷部が判明、この事は部農会の担当者に伝えたのだが稲刈りが始まる時期だったから修繕は直ぐに出来ないと言う話だった。

 取水地が崩壊する前の様に同じ取水升から取水をしてくれれば土砂の堆積も減らされるので「作業の時は手伝います」と伝えてあったのだけれど突然に「作業が終わったから空気抜きしてくれ」の伝言があった。
 吐水口を見に行くと一滴も出ていない。小さな水域は底を顕わにしてしまった。結局はエンジンポンプを搬入し強制送水で復活させたのだが、ケータイを忘れたので吐水口のある沢にいると思われる会友に吐水確認を頼む事もできなかった。仕方がないから往復30分を費やし、ひと尾根越え吐水の確認に行った。踏んだり蹴ったり歩かされたりと「さんりんぼう」と「仏滅」が一緒に来た日になってしまった。今回は信徒ではないから「山林忙」で、小生は自愛に満ちた「仏目通」と言って良いだろう。

 写真は送水管の取り付けを行った現場なのであるが、作業の時に取水升への水の流入を止めていた。本来ならば、掘りだした部分に止水バルブがあるから、自分たちのラインだけ止水すれば良かったのに「なんてことをするんだ!」と言いたくなるような現状把握である。お蔭で向こう半年、春までポンプ作業はしなくともよいと思っていたのに、とんだとばっちりで、まあ、心臓麻痺と脳溢血が発生しなかったのは神仏のご加護で、百姓の身体を伝えてくれたご先祖様にも感謝…。