トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

〇〇かんだ小指が痛い (棚田の補強 2)

2016-12-02 | 水辺環境の保全
 降雨で撤退してしまった作業の続きを再開。作業量としては少ないものの、分水池から泥を浚い畦に盛る作業は腰に苦る。それを少しでも軽減したくて柄を2mにしたジョレンを使用した。これだと低いところからでも離れたところからでも浚うのは楽になった。
 今回の補強は「畦の幅を広げる」「畦の高さを上げる」の2点だったのだが、泥盛りとは言え見た目だけでも随分としっかりした。ゆるゆるの泥であっても一冬過ぎれば固まってくれるから粗末には出来ない。この棚田の脆弱部を補強できたから次回からは更に上の棚の補強にかかれる。

 好んで水辺の修復を行っている訳でもないけれど「誰もやらない」からしょうがないの「無い無い尽くし」なのである。作業上の必然として水域内に立ち入る事も多いのだが、これで「〇〇かんだ小指が痛い」になってしまった。直接的には水の侵入、間接的には長靴の強度不足と言って良いだろう。
 材料の質が悪いのかコスト削減の結果なのか、ともかく長靴の耐久性が無くなった。多少の割れはゴムパッチで補修し使っているが、片側10枚近くもパッチ補修された長靴では既に限界に来ている。この未補修の部分からの浸水で靴下はびしょぬれで、そのまま作業をせざるを得ない結果、しもやけが多発してしまった。「かじかんで指が痛くなった」結果はしもやけなのである。

 越流・決壊を防ぐ作業なのに自らの長靴への浸水を防げないという現実、伊東ゆかりの気怠く甘い歌声を想いつつ、我が現実は気高くも痛い下々としてのやけっぱち水辺修復なのである。まあ、人生とは矛盾だらけなのだ、と思いつつも朝昼夜と6本の指に薬を塗布するのは「痛気持ち良い」。そこで小生はSかとMかと考えてみると、生まれながらにして苗字からSなのだった。

          集水路側       分水池側