トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

やっぱり、採餌もしていた…

2020-12-01 | 小父のお隣さん
 棚田と泥水池が朝に見回ると濁りが出ているのが半月程度続いていた。猪の仕業では無いのは明白で、何年か前に見かけたコガモの群れがお宿として使っているものと解釈していたのだった。
 ところがである。今日の水見回りでは棚田の濁りが薄くなっているが下棚の泥水池は濁ったままだ。少々?な感じで棚田の畔に立ってみる。水域内にあったはずのシャジクモが綺麗さっぱり消えていた。夜間に着水し、あるものを食べ夜明けには飛び立っていたのだろう。

 腹が膨れるほどの食料提供できる水域ではないから、食べ尽くせば飛来しない可能性が高い。まあ、泥水池も数日のうちに濁らなくなり繁茂していたシャジクモが消えていれば、それなりのコガモ食堂として意味があった事と言える。

                           


鉢に満ち口に満ち心に満つ

2020-12-01 | 何よりの楽しみ
 庭の食用菊採集は最終になってしまった。9月からポチポチと三杯酢で楽しんできたが今はもう蕾も無い。9月には「十五夜」という品種、それ以後「金唐松」を堪能し、今回は「金唐松」と「もってのほか」だ。「もってのほか」は郷里で食していた品種で黄色の食用菊は当地で初めて食べた。もちろんスーパーに並んだものである。

 「もってのほか」をたらふく食したかったものの樹勢というか草勢が悪く、期待通りにはいかなかったが口には入った。今回は今季最終の郷土の一品としてレシピを少し変えた。「金唐松」は二鉢に分け一鉢は甘酢漬け、もう一方はヨーグルトのお浸しにしてみた。甘酢漬けは三杯酢と変わったのかどうかよくわからん。もっともレシピがぞんざいなので存在感もいかがわしくなるのだろう。
 ヨーグルトのお浸しは「飲むヨーグルト」が美味しかったので、この味で食べたいと深夜にぽっかりと目覚めて思ったのだった。さっそくのお試しとなったものの菊の風味が勝り「飲むヨーグルト」の風味は死んでしまった。でも小生は負けない、岩塩を一つまみ入れて食したら美味しくなった。今度は固形のヨーグルトで食べたい。

 「もってのほか」は最終、というより草勢が悪かったので採集した花は貧弱だ。それを新レシピ「味噌酒粕漬け」にしてみたのだ。粕漬けをたっぷり食べたくて「えひめAI糠味噌」は廃して1カ月前に酒粕床を仕込んだ。これに味噌を混合して「味噌酒粕床」を冷蔵庫で熟成させておいたのだ。
 「お茶パック」に軽く熱した菊花を並べ床に寝かせて1日、夕食に3品揃えて食べたのだ。長兄が送ってくれた新米と菊の花のお惣菜だけの夕食である。貧しいとも食い足りないとも口が寂しいとも思わず大満足のグルメでありディナーであった。三食以外食べるものとてないような13人家族の子ども時代だったが、「食用菊」「エゴ海苔」「アケビの新芽」は今でも食べたい一品に相当する。まあ「Go to イート」なんて時流には乗れない小生であるし、三度のおまんまがあれば何の不足があろうぞよ。
 ましては三山に初冠雪を見、豪雪地の長い冬ごもりの到来を感じつつ成長期に食べた食材である。心が満ちなくて何とする!。