二つ池からの下り流路、池との間の破壊が酷くて土を盛り返しただけではまた崩されるだろう。池の底より低い流路なので決壊すると補修が大変になる。これ以上の破壊を避けるために大径木1本を護岸木として据える事にした。それで既に伐採し放置したままのヒノキ材をチルホールで数センチづつ引いて据えるべき場所まで移動させた。残りは破壊された流路の肩を掘り広げ据える場所を整え落とせばよい。
この日の作業は腐食して折れてしまった木の片付けとヒノキ材の途中に出っ張っている横枝の切り残りを滑らかにするチェーンソー作業からだ。倒木が横たわっていては邪魔なだけだし幹からの出っ張りも移動時の障害になり何にも寄与するところは無いのだ。
大径木を護岸木として据える窪みを作る。
溝を穿って6尺のバールで転がして溝に落とした。うまい具合に定位置に落ちてくれたから材の上で跳ね飛び安定させ杭で固定する。両手に日の丸の扇は無い。
据え場所を成形する時に土を掘り出したが埋め戻す量には足らず、崩れた後の流失分は馬鹿にならない量だったのだ。これが下流域に堆積し浅くする一因でもあった。埋め戻す量は不足しても近くから採土は出来ない。浚渫泥土でも今の時期の水底を掻きまわすのは憚られるし、ここまで行えばあたふたする事も無いから用土の確保は先送りだ。
とにもかくにも大仕事が無事済んだ。このような事態は猪が居なければ生じない類の作業で、年々、猪被害に対しての復旧補修作業が多くなり定常作業が後回しになる逆さまの手順ばかりが増えてきた。
まあそこは、ロートル政府と同じで「歳は道連れ世は情けない」。




とにもかくにも大仕事が無事済んだ。このような事態は猪が居なければ生じない類の作業で、年々、猪被害に対しての復旧補修作業が多くなり定常作業が後回しになる逆さまの手順ばかりが増えてきた。
まあそこは、ロートル政府と同じで「歳は道連れ世は情けない」。