トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

キジョランのお手入れ

2020-12-15 | 蝶の食草園
 食草園のキジョラン、初めて結実したのに落葉してしまった。枯れたのかどうか蔓を切り刻みつつ確認したい欲求があるものの実を断念せねばならず今になってしまった。見回ったら莢が開いて種子や折りたたまれた大冠毛が見える。葉が無かった蔓なので充実した種子とも思えないけれど来春に播種したいから飛散しない前に収穫した。
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 トチノキに絡まり立ち上がっていた蔓の1本が垂れ下がってしまった。葉柄に巻き付いて立ち上がったから落葉とともに支持基盤を失ってブラブラ状態だ。放置しておいても来期には絡まり立ち上がるだろうけれど風にはたかれ痛むのは間違いないから絡ましてやる事にした。脚立と棕櫚縄を用意し幹に巻き付けながら棕櫚縄で結び立ち上がらせて一件落着。
 朝刊の記事に郊外にある親蔓に「アサギマダラの幼虫が越冬」なんて記事がS先生の紹介とともに載っていた。これでしばらくは人が集まり林床が痛むのだろうし、幼虫の採集や種子の切り取りなんかも出るかもしれない。こういう心配をしなくてはいけないのが報道後の人の動きなのだ。

 たまたま読んだ曽野綾子氏のエッセイの一文、「マスコミはどうせ自分の書きたいように話を持っていこうとインタビューしているのだから云々」というのを思い出した。昨今の、なんて愚痴まで書き連ねる心算も無いけれど、小生は曽根綾子氏の感性が欲しい。そんなのが多少とも備われば澱のようなものはずいぶんと少なくなるに違いない。大冠毛のごとく冬の青空をたおやかに浮かぶ心境になれるかもしれないのだから。まっ、サンタさんにお願いしてみよう。親指のところに穴が開いている物だらけだけれど軍足もいくつかあるし・・・。
 しかしなあ、運よく回路がつながった状態で考えてみるとサンタさんより阿弥陀様の方が早い場合もありうる。クワバラクワバラ。靴下下げるより厄除けを上げねばなるまいて。

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意外に多いのだった…

2020-12-15 | 小父のお隣さん
 エノキで越冬するアカボシゴマダラの幼虫の見つけ方をS先生から教わったのが葉から越冬のため枝に移動し始めた先だっての事で、それ以来見つけるのが容易になっていたものの、フイールドでの幼虫は1~2匹程度しか見つからなかった。
 それがたまたまY川土手周辺でトンボのカウントダウンのため飛翔を見ていた折にエノキのひこばえでこんもりとした1本を見つけた。この樹の存在は知っていたけれど「幼虫探し」はしたことが無かった。

 退屈しのぎに顔を突っ込んでみたらあらら、あっちにもこっちにもここにもあそこにも姿があるではないか。「こんな別嬪観た事ない、とかなんとかおっしゃって・・・」ではないものの多数いたのは間違いない。あろうことか枝の分岐部に両方からくっついている箇所もあった。これなら新芽が萌えて来れば労せず幼虫を観察できるし、透明グリーンの綺麗な蛹も見つけやすいだろう。自分では体験値から「アカボシゴマダラの幼虫」と認識しているが「前に見たのと似ている」というのが根拠なので真実は不明なのだ。そしてそれは小生の不徳の致すところでもある。