小生が「毎日が日曜日」なのを承知している知人、まあ、知人は皆々が承知している事態であるのだが助っ人を頼まれた。と言うのも休耕地を借りられたので見て欲しいとの内容だった。山域にあるものの幹線道路の脇でアクセスは良い。道路を挟んだ南側の杉林が陰になり日照は十分ではないものの趣味の園芸の範疇だろうから大丈夫そうな場所であった。

しかし休耕放置されてから数年を経ているようで畑地の半分は蔓草が絨毯のように厚いし作付けしていたと思われる範囲はネコジャラシやセンダングサが伸び放題で、一旦は刈り払いし地表を出さなければ現状が分からない。作業中には既に種子がハリネズミ状態に手袋や衣服に付着していた。
刈り払いを終わり集草し、周囲の生垣や果樹の整枝剪定も行うまでが期待される範囲だろうと勝手に決めて予定を組んだ。その昔「草刈り十字軍」なんて大学生御一行様が北陸地方の山域に入り下草狩りをやっていた報道があったけれど今も続けているのだろうか。小生はまあ、単独での刈り払いで林内でも無い畑地、「草刈り爺々君」あたりが妥当であろう。
畑の縦横を計ったら40m×30mほどあったから概算で1,200㎡、坪数に換算すれば360坪ほどになる。日曜菜園とするなら結構な広さになるが刈り払いし集積して現れた畑地は傾斜地の段差がある地形でパッチを当てたような割り振りした使い方を考えねばならない状態だった。周囲の果樹も放任されたままで選定と整枝が必要だし境界の生垣もモチノキなどが入り込んで荒れ果てている。
地表も一見は芝生状に見えたのだがキヅタだろうか細い蔓が密生して刈り草を造林鎌で搔き集めるたびに引っ掛かる。これを排除するには耕転しないと難しそうだ。
1日目は刈り払い、2日目は集積と実生樹の除伐、3日目には除伐樹の細断集積とあって、ウメや栗やビワ・カキなどの整枝剪定はすぐには出来そうもない。
4日目は3カ所に集積した刈り草を1カ所に集め耕転の邪魔にならないようにして角地と生垣内の雑木、ほとんどがヒサカキとモチなのだが除伐した。生垣は茫々なものの茶樹なので手入れをすれば茶摘みは出来そうだ。まあ、とりあえず耕転可能な状態になったから小生の役割は終了。果樹の整枝剪定は所有者の意見次第なので後日になる。

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