トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

氷田へ寝転んでみた寒の入り

2023-01-16 | 小人閑居して憮然
 フイールドへ向かう途中で浮かんだ替え歌がある。「およげたいやきくん」が元歌だ。まあ、歌は余につれ、余は歌につれ、と言うところかも・・・。

   まいにちまいにち おいらは ひょうばんを
   わって しだいて いやになっちゃうよ
   あるあさ ぼくは あぜのぬかるみで
   すべって たんぼに おちこんだのさ

   はじめて つかった どろのそこ
   とっても つめたく しびれたよ
   おなかの しぼうが おもたくて
   しばしもたつく こころはあせる

   たんぼの かみさま にこにこと
   どろの なかから ブイブイサイン 
                      元歌 作詞 高田ひろお
                         作曲 佐瀬寿一

 まさかまさか替え歌の通りになるとは思いもしなかった。霜柱も凍てつき田の中は氷盤なのでどちらも歩き難い。土の上は作業に従い泥濘と化すし氷盤は乗れば割れるが移動する時には重なり合って足の置き場も無い。だから連日の作業は陸の上でも田んぼに立ち入ってもスリップには十分に注意しながら行っていたのだ。

 この日の作業はようやく終わりが見えてきて古く埋もれてしまった護岸竹材を丸太材に取り換えていた時にスリップしたのだ。全く一瞬の事とて氷田の中に右半身浸した時点でも状況が認識できなかったほどの瞬時の出来事だった。思い返してみれば2回の肋骨乖離骨折もアキレス腱断裂も瞬時の事であったから「災難は忘れなくてもやってくる…」。
 スリップした地点を現場検証したら「威之志士様の跋扈蹂躙」による洗面器ほどの浅い窪みだった。ホント有害獣であるわい。諺にもある「イノシシ荒らせば風呂屋は儲かる」。

 さーて全身泥鼠状態になったが着替えがある訳も無し。脱衣して水を絞り着なおして帰宅の選択もあったのだが「氷結した田んぼでスッポンポン」なんで様は人の気配のない日陰の谷田であっても股間にかかわる、いいえ沽券にかかわるのである。まあ、股間にかかわると言えども五十歩百歩かもしれん。萎んじゃってるし・・・。
 血圧が上がるどころか独り笑うしかなかった顛末だが購入して半年も経っていないデシカメの状態だけが心配だ。ケースごと水中で小生の下敷きになったのである。
 
 今のところ、良く拭き取って乾燥剤入りの密閉容器で乾燥中だが動作しなければ修理も無理だろうから再購入になるだろう。水陸両用のタフカメラなら大丈夫だったのだが現行機種の前に購入してみた結果、撮影倍率が小さく必要に堪えないのであった。
 就寝前「電源を入れなおしてください」のメッセージが表示されたので表示に従うと再生だけは出来た。この時ばかりと必要な画像をPCに移したが翌朝にカメラはご臨終となっていた。スマホの画像サイズは嫌いだし・・・。

 「沈」の後は仕方なしに道具を収納し車の座席には堆肥や肥料の空き袋を敷いて運転し帰宅したのだ。帰宅すれば取るのもとりあえず入浴の支度。掛け流しなどする余裕もなくザブンと飛び込んだ。既に氷田で予行練習してあるから上手なものだったわい。