初春や哀しこたびも生き直し
せんなきことかなせんなきことかな 島帰り 信太
別れ無くゴリ喪中なり頃中は
なかったことかいなかったことかい 傾奇者 兵六
大晦日元旦さえもボッチなり
うまれもひとりしぬるもひとり 番太郎 留吉
初春やもらう目出度さ爪の先
これもよのためこれもよのため 新内流し お蝶
青春や訃報とともに黄泉路行き
うきよなるかなうきよなるかな 辻占い 金輪斎
流行りもん今も頃中今も山
じんせいやまさかじんせいやまさか 本道医 道安
逢えなくて別れも出来ず歳三つ
にっちもいかずさっちもいかず 勘当息子 佐助
リタイヤし塞ぎ老しや蚊のお山
あすもはれたいあすもはれたい 版木彫り トロルお爺
黄泉の香か風はにしかぜ蓬莱風
さむさみにしむさむさみにしむ 行き倒れ 無明人
鐘聴きつ指を折りたり鬼籍入り
あすはわがみかあすはわがみか ご隠居 佐三郎
懐の痛まぬ金ゆえ札に張り
いいじゃないかいいいじゃないかい 用心棒 鈴之助
人は虹グラデーションのひとつもの
あいてしてちょうあいてしてはん 陰間 信吉
子が寝れば亭主目覚める嬶寝れず
ほんにくちおしほんにくちおし 嬶の鏡 シナ
除夜の鐘婿殿なんと三つ半
あなおそろしやあなおそろしや 仕事人 主水
餅返し三つ数える賢き児
すえおそろしやすえおそろしや 子沢山 トクイ
餅膨る嬶ためいき亭主むせ
うきよなるかなうきよなるかな 産婆 留
元旦のお屠蘇おいらにゃマムシ酒
おとこはつらいおとこはつらい 香具師 寅次郎
破れ桶破れ蓋なる去年今年
いぬもなかないいぬもなかない 汚穢汲み 丈七
除夜の鐘新婚朝まで撞き通し
ねるにねれないねるにねれない 辰巳芸者 牡丹
初日の出姫初めにゃちと早い
あしたまたれるあしたまたれる 中条流 玄斎
婿殿は餅つき鐘つき精も尽き
うきよなるかなうきよなるかな 大家 仁左衛門
子ども等の歳はもりもり婆目減り
これもいんがかこれもいんがか やりて婆 お菊
新年や長屋酔い酔い吾寝床
てんじょうぼやけたてんじょうぼやけた 中風病み 伝兵衛
垢てかる煎餅布団がわが癒し
くかいもじょうどくかいもじょうど 夜鷹 おしの
お定めもお情けもあり我が朱房
せったのままにせったのままに 常回り同心 刑部
よう旦那そろそろ詣でに行こうずら
みんなつるかめみんなつるかめ 岡っ引き 半太
種付けて婿は水屋で息をつく
やくめのままにやくめのままに にわか巫女 小萩
婿殿は下の頭に煙いれ
きみょうちょうらいきみょうちょうらい 子坊主 珍念
初春や二日の夜は長屋揺る
あさがまたれるあさがまたれる 独り者 捨三
想い人歩く後追う初詣
むねはばくばくむねはばくばく 娘十八 美恵
紅引いておみくじ引いて袖を引く
うさぎははねるうさぎははねる おてんば娘 絹
あのひとは小町と並び初詣
だあいきらいよだあいきらいよ 箱入り さくら
初日見て姉ちゃん泣き顔尻こたつ
おいらたこあげおいらたこあげ 餓鬼大将 長太朗
美人絵にほの字の娘かさね寝る
ゆめよまことにゆめよまことに ぼて振り 昇太
しあわせは匙一杯のしょうゆの実
はるにはかえるはるにはかえる 越後杜氏 恒吉
初詣むつきを付けて杖ついて
うれしくもありうれしくもなし 二度童 木久翁
真夜中に御恩御恩とうるさいわ
のんでごくらくのまずはじごく 酒毒病み 新一
年越しや亭主妾宅かか般若
ほうちょうといだほうちょうといだ 一人っ子 太郎
般若湯住職お護摩に散らしおる
なんてこったいなんてこったい 寺男 利三郎
ものもうや賀詞を言うより飲もう飲も
あくりょうたいさんあくりょうたいさん 飲み仲間 徳利
鐘つけば五臓六腑の穢れ飛ぶ
みみゆびいたいみみゆびいたい 堂守り 捨吉
江戸の華餓鬼は青洟嬶お灸
おいらさけだけおいらさけだけ 筏師 辰治
深窓の令嬢嫁ぐも奥の院
ところかわれどところかわれど 付き人 お鶴
せんなきことかなせんなきことかな 島帰り 信太
別れ無くゴリ喪中なり頃中は
なかったことかいなかったことかい 傾奇者 兵六
大晦日元旦さえもボッチなり
うまれもひとりしぬるもひとり 番太郎 留吉
初春やもらう目出度さ爪の先
これもよのためこれもよのため 新内流し お蝶
青春や訃報とともに黄泉路行き
うきよなるかなうきよなるかな 辻占い 金輪斎
流行りもん今も頃中今も山
じんせいやまさかじんせいやまさか 本道医 道安
逢えなくて別れも出来ず歳三つ
にっちもいかずさっちもいかず 勘当息子 佐助
リタイヤし塞ぎ老しや蚊のお山
あすもはれたいあすもはれたい 版木彫り トロルお爺
黄泉の香か風はにしかぜ蓬莱風
さむさみにしむさむさみにしむ 行き倒れ 無明人
鐘聴きつ指を折りたり鬼籍入り
あすはわがみかあすはわがみか ご隠居 佐三郎
懐の痛まぬ金ゆえ札に張り
いいじゃないかいいいじゃないかい 用心棒 鈴之助
人は虹グラデーションのひとつもの
あいてしてちょうあいてしてはん 陰間 信吉
子が寝れば亭主目覚める嬶寝れず
ほんにくちおしほんにくちおし 嬶の鏡 シナ
除夜の鐘婿殿なんと三つ半
あなおそろしやあなおそろしや 仕事人 主水
餅返し三つ数える賢き児
すえおそろしやすえおそろしや 子沢山 トクイ
餅膨る嬶ためいき亭主むせ
うきよなるかなうきよなるかな 産婆 留
元旦のお屠蘇おいらにゃマムシ酒
おとこはつらいおとこはつらい 香具師 寅次郎
破れ桶破れ蓋なる去年今年
いぬもなかないいぬもなかない 汚穢汲み 丈七
除夜の鐘新婚朝まで撞き通し
ねるにねれないねるにねれない 辰巳芸者 牡丹
初日の出姫初めにゃちと早い
あしたまたれるあしたまたれる 中条流 玄斎
婿殿は餅つき鐘つき精も尽き
うきよなるかなうきよなるかな 大家 仁左衛門
子ども等の歳はもりもり婆目減り
これもいんがかこれもいんがか やりて婆 お菊
新年や長屋酔い酔い吾寝床
てんじょうぼやけたてんじょうぼやけた 中風病み 伝兵衛
垢てかる煎餅布団がわが癒し
くかいもじょうどくかいもじょうど 夜鷹 おしの
お定めもお情けもあり我が朱房
せったのままにせったのままに 常回り同心 刑部
よう旦那そろそろ詣でに行こうずら
みんなつるかめみんなつるかめ 岡っ引き 半太
種付けて婿は水屋で息をつく
やくめのままにやくめのままに にわか巫女 小萩
婿殿は下の頭に煙いれ
きみょうちょうらいきみょうちょうらい 子坊主 珍念
初春や二日の夜は長屋揺る
あさがまたれるあさがまたれる 独り者 捨三
想い人歩く後追う初詣
むねはばくばくむねはばくばく 娘十八 美恵
紅引いておみくじ引いて袖を引く
うさぎははねるうさぎははねる おてんば娘 絹
あのひとは小町と並び初詣
だあいきらいよだあいきらいよ 箱入り さくら
初日見て姉ちゃん泣き顔尻こたつ
おいらたこあげおいらたこあげ 餓鬼大将 長太朗
美人絵にほの字の娘かさね寝る
ゆめよまことにゆめよまことに ぼて振り 昇太
しあわせは匙一杯のしょうゆの実
はるにはかえるはるにはかえる 越後杜氏 恒吉
初詣むつきを付けて杖ついて
うれしくもありうれしくもなし 二度童 木久翁
真夜中に御恩御恩とうるさいわ
のんでごくらくのまずはじごく 酒毒病み 新一
年越しや亭主妾宅かか般若
ほうちょうといだほうちょうといだ 一人っ子 太郎
般若湯住職お護摩に散らしおる
なんてこったいなんてこったい 寺男 利三郎
ものもうや賀詞を言うより飲もう飲も
あくりょうたいさんあくりょうたいさん 飲み仲間 徳利
鐘つけば五臓六腑の穢れ飛ぶ
みみゆびいたいみみゆびいたい 堂守り 捨吉
江戸の華餓鬼は青洟嬶お灸
おいらさけだけおいらさけだけ 筏師 辰治
深窓の令嬢嫁ぐも奥の院
ところかわれどところかわれど 付き人 お鶴