北極圏並みの寒気団の影響なのか今日の最低気温もマイナス2℃と気象通報にでていたのだがフイールド到着時にもまだ氷点に達していなかった。既に5日続きの氷点下なので水域は凍結中である。
昨日(28日)Sさんと陽だまりのトンボ池脇で雑談をしていた折、「西でニホンアカガエルの産卵があった」との話が出たものの小生的には「フイールドでの産卵は2月になってから…」と思っていたから話の時にはトンボ池を覗いては見たものの卵塊は見つけていなかったのだ。
それが本日、S先生とイヌガラシの発芽があるかどうかの話の後でニホンアカガエルの話題になって何気に池を覗いたら一卵見えたのだった。もう、「びっくり仰天卵手箱」であるが残念な事に昨日に卵塊があったのかなかったのか小生もSさんも確信が無い。まあ、つまりはしっかり観察していない事だったのであるけれど氷盤の下に見える卵塊二つは「漸く春到来!」を確信させる存在だった。
ついでに泥水池、棚田部、二つ池、上の池と見回り探してみたのだが氷盤が厚くてアカガエルが潜り込めそうもない環境だし、当然卵塊は無し。トンボ池は早春の日差しがいち早く届く場所でもあるから薄氷状態のままで、これに助けられて産卵できたのだろう。
思い起こしてみれば郷里南魚沼の水田に雪解けが始りぽっかりと水溜りが出現する頃に卵塊があったのを想いだす。子ども心にも雪の消えて無い田んぼの水域で産卵するのはアカガエルなんて認識も無かったけれど「すごいなあ」と印象づけられたのは今も残っているのだ。今は雪田の水溜りではない氷田であるのが異なるが「見上げたもんだよ屋根やのふんどし、大したもんだよはみ出た卵塊」…お粗末。
それにつけても米工場と化したかっての水田には雪解け水の流れる小川も無いし乾田農法が導入されてからは水生生物は絶滅している。田植えが終わり早苗が皐月の風に一面なびく季節になっても稲穂に花咲く頃になってもカエルも鳴かなければトンボも飛ばない。集落に当然住居は並ぶけれどツバメもその姿を見せない環境になっている。畔や農道を歩きつつ田んぼや用水路を覗いても生物の姿は無いし周囲の植生は除草剤の影響でスギナばかりが目立つ貧弱な生物・植物の廃墟と化してしまった。あの名著「沈黙の春」が現実のものとして眼前にあるのだ。

昨日(28日)Sさんと陽だまりのトンボ池脇で雑談をしていた折、「西でニホンアカガエルの産卵があった」との話が出たものの小生的には「フイールドでの産卵は2月になってから…」と思っていたから話の時にはトンボ池を覗いては見たものの卵塊は見つけていなかったのだ。
それが本日、S先生とイヌガラシの発芽があるかどうかの話の後でニホンアカガエルの話題になって何気に池を覗いたら一卵見えたのだった。もう、「びっくり仰天卵手箱」であるが残念な事に昨日に卵塊があったのかなかったのか小生もSさんも確信が無い。まあ、つまりはしっかり観察していない事だったのであるけれど氷盤の下に見える卵塊二つは「漸く春到来!」を確信させる存在だった。
ついでに泥水池、棚田部、二つ池、上の池と見回り探してみたのだが氷盤が厚くてアカガエルが潜り込めそうもない環境だし、当然卵塊は無し。トンボ池は早春の日差しがいち早く届く場所でもあるから薄氷状態のままで、これに助けられて産卵できたのだろう。
思い起こしてみれば郷里南魚沼の水田に雪解けが始りぽっかりと水溜りが出現する頃に卵塊があったのを想いだす。子ども心にも雪の消えて無い田んぼの水域で産卵するのはアカガエルなんて認識も無かったけれど「すごいなあ」と印象づけられたのは今も残っているのだ。今は雪田の水溜りではない氷田であるのが異なるが「見上げたもんだよ屋根やのふんどし、大したもんだよはみ出た卵塊」…お粗末。
それにつけても米工場と化したかっての水田には雪解け水の流れる小川も無いし乾田農法が導入されてからは水生生物は絶滅している。田植えが終わり早苗が皐月の風に一面なびく季節になっても稲穂に花咲く頃になってもカエルも鳴かなければトンボも飛ばない。集落に当然住居は並ぶけれどツバメもその姿を見せない環境になっている。畔や農道を歩きつつ田んぼや用水路を覗いても生物の姿は無いし周囲の植生は除草剤の影響でスギナばかりが目立つ貧弱な生物・植物の廃墟と化してしまった。あの名著「沈黙の春」が現実のものとして眼前にあるのだ。

