トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ニホンアカガエル産卵!

2023-01-29 | 小父のお隣さん
 北極圏並みの寒気団の影響なのか今日の最低気温もマイナス2℃と気象通報にでていたのだがフイールド到着時にもまだ氷点に達していなかった。既に5日続きの氷点下なので水域は凍結中である。
 昨日(28日)Sさんと陽だまりのトンボ池脇で雑談をしていた折、「西でニホンアカガエルの産卵があった」との話が出たものの小生的には「フイールドでの産卵は2月になってから…」と思っていたから話の時にはトンボ池を覗いては見たものの卵塊は見つけていなかったのだ。

 それが本日、S先生とイヌガラシの発芽があるかどうかの話の後でニホンアカガエルの話題になって何気に池を覗いたら一卵見えたのだった。もう、「びっくり仰天卵手箱」であるが残念な事に昨日に卵塊があったのかなかったのか小生もSさんも確信が無い。まあ、つまりはしっかり観察していない事だったのであるけれど氷盤の下に見える卵塊二つは「漸く春到来!」を確信させる存在だった。

 ついでに泥水池、棚田部、二つ池、上の池と見回り探してみたのだが氷盤が厚くてアカガエルが潜り込めそうもない環境だし、当然卵塊は無し。トンボ池は早春の日差しがいち早く届く場所でもあるから薄氷状態のままで、これに助けられて産卵できたのだろう。
 思い起こしてみれば郷里南魚沼の水田に雪解けが始りぽっかりと水溜りが出現する頃に卵塊があったのを想いだす。子ども心にも雪の消えて無い田んぼの水域で産卵するのはアカガエルなんて認識も無かったけれど「すごいなあ」と印象づけられたのは今も残っているのだ。今は雪田の水溜りではない氷田であるのが異なるが「見上げたもんだよ屋根やのふんどし、大したもんだよはみ出た卵塊」…お粗末。

 それにつけても米工場と化したかっての水田には雪解け水の流れる小川も無いし乾田農法が導入されてからは水生生物は絶滅している。田植えが終わり早苗が皐月の風に一面なびく季節になっても稲穂に花咲く頃になってもカエルも鳴かなければトンボも飛ばない。集落に当然住居は並ぶけれどツバメもその姿を見せない環境になっている。畔や農道を歩きつつ田んぼや用水路を覗いても生物の姿は無いし周囲の植生は除草剤の影響でスギナばかりが目立つ貧弱な生物・植物の廃墟と化してしまった。あの名著「沈黙の春」が現実のものとして眼前にあるのだ。

 

五体投池の後、氷点下が続けば・・・

2023-01-29 | 感じるままの回り道
 10年ぶりとかの最強寒波で全国で最低気温を更新したとの報道があったが「北極圏並みの寒気団」では無理も無い。我がフイールドにも寒暖計を設置してあるけれど最低最高寒暖計では無いので視認した時点の気温しか分からないが報道される気象台の数値より谷地は「数度は低いはず」というのが小生の認識である。
 であるからして最低気温マイナス4℃を筆頭に氷点下が続けば水域の氷盤が厚くなるのは当然であり、それとは別に小生の評判が悪くなるのは環境破壊行為を注意してきた結果なので甘んじるしかないのだった。

 まあ、その結果、腐有陳の如き勝手な言い分には宣戦布告と理解して猛暑の夏でも氷の張っている関係は続いているのであった。だいたい多勢を後ろ盾に無勢のいない場所で誹謗中傷・罵詈雑言を言い放てるなど言語道断、許せるはずも無く名誉棄損ではない誇りの棄損であってあるまじき行為なのだ。折に触れ「リスクマネージメント」などの講習も行う団体ではあるけれど実態が伴っていない。道理があるなら当人に白日の下で堂々と反論すれば良いのである。

 まあまあ、それはともかく評判はいい様に垂れ流されても氷盤に乗っても落ちないこの寒気団の中の小生だったのだ。終半月前にはこの田に没した事など不可能に思える氷の厚さで、これはわが胸中の氷の厚さでもあって、かくして今期も氷点の関係は続く。でもなあ、どう考えても五体投地すべきは向こうなのだった。ハイ!小生が受け手‼。