トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の取水堰

2018-10-08 | 水辺環境の保全
 トンボ池の取水堰が水を止めきれなくなっている。浸透圧や生物侵食で漏水が多発しているのだ。関の上流部に粘土を圧着させた程度では収まりがつかなくなって、ようやく改修に手を出した。

 今までは丸太と厚板を杭で止め、オーバーフローによる浸食を防ぐためにコンクリート廃材を並べ出水時の守りにしていた。
 この丸太を撤去しブロックで仕切り直しとするプランである。丸太は用いやすいが断面形状から下部の漏水が発生しやすく、イモリやカニ類の生息で更に侵食されてしまう。これをコンクリートに置き換えれば漏水し難くなると読んだのだが、結果は半年もすれば判明する。

 軽量ブロックは1個100円程度なので購入しても良かったけれど、投棄されたコンクリート廃材の中に使えそうな形状があったから堰の横幅約1mになる様に用意して基盤層に据え付ける溝を穿ち据えてみた。これだけでは強度も弱いので、今まで使っていたコンクリート廃材を下手に据え重力ダム形式で押さえと流路を作った。

 隙間には粘土を踏み込み水漏れを防ぐ算段をしたけれど、流出していくから時々は修復の必要がある。けれども仕切りに据えたコンクリート躯体は基盤に溝を削り据えてみたから、今までより手入れの必要が減るだろう、と皮算用しているが、相手は水物だから希望的観測でしかない。まあ、フイールドの手入れなんてものは自転車操業に他ならないのである。

 着手前  ➡   取り換え完了         下流部から望む




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