二日がかりの断水復旧作業の結果、ようやく通水し吐水口から水が出るようになった。「雨が降れば送水が止まる」状況は変わらず、破壊された堰堤を修復する意思は行政には無く、何時、使えなくなるか判らないストローを利用せざるを得ないのが現状である。
今年、何回目になるのかエンジンポンプによる強制通水なのだが、今回は通水に合わせ更に排砂バルブも開けてみた。滞ってからバルブを開けても効果は無いのが経験則なので「逆もまた真なり」と送水水量最大の時に排砂バルブを開ければ排砂機能も最大になるだろう、との思惑だ。
送水管途中に排砂バルブ6か所あるが、取水升から沢を下り切ったところに在るバルブが№1で、水準で見れば一番低い。№6は一尾根越えたところに在り管路は上昇する地点になる。残りの4カ所は尾根超えの配置だから上下動が安定しない設えで山なりに設置されている。
この部分は藪化が進み獣道が縦横に走る。そんな状況だからマダニも怖くて保守点検でも入りたくない場所になってしまった。
それでも今回は1番、2番を開けてみたけれど水質に濁りは無く排砂の要は無かったことが分かった。尾根を乗り越えた5番を開けたらしばらく濁り水が出てくる。結果的に5番と管が上昇に転ずる6番の操作が効果的な様に思えた。5番は尾根を越えて下がる場所なので砂泥は下がり切った場所に沈殿するより上り状態の管内の方が沈降しやすいのかもしれない。
1番排砂バルブ 2番排砂バルブ 5番排砂バルブ
今回の復旧で吐水量は毎分27ℓを計測した。今までは24ℓが最大値と認識していたから効果はあったと言えよう。たかだか毎分3ℓでも1時間で180ℓ、24時間で4320ℓとなるから馬鹿には出来ない水量である。滴りも溜まれば池になる。
ゲリラ豪雨が多発する気象状況が多くなってきた昨今、水源地の河床安定化作業、いわゆる「谷止工」を早く済ませたいのだが思うようにはいかなくなってきたのが現状だ。作業は水物、終わりがあるとすれば小生が放棄した時だろう。投げ出さなくても維持不可能となれば積み重ねてきた生物層は全滅する。義務や責任のない範疇であっても信義則に引っかかるものがある。
比較にもならぬが歌丸翁の晩年、あの身体状況で高座に上り続けた心持と言うものを何となく分かる気もしてくる。小生は高座でなく泥座だけれど芸事も水系保全も終わりなど無いのだ。
今年、何回目になるのかエンジンポンプによる強制通水なのだが、今回は通水に合わせ更に排砂バルブも開けてみた。滞ってからバルブを開けても効果は無いのが経験則なので「逆もまた真なり」と送水水量最大の時に排砂バルブを開ければ排砂機能も最大になるだろう、との思惑だ。
送水管途中に排砂バルブ6か所あるが、取水升から沢を下り切ったところに在るバルブが№1で、水準で見れば一番低い。№6は一尾根越えたところに在り管路は上昇する地点になる。残りの4カ所は尾根超えの配置だから上下動が安定しない設えで山なりに設置されている。
この部分は藪化が進み獣道が縦横に走る。そんな状況だからマダニも怖くて保守点検でも入りたくない場所になってしまった。
それでも今回は1番、2番を開けてみたけれど水質に濁りは無く排砂の要は無かったことが分かった。尾根を乗り越えた5番を開けたらしばらく濁り水が出てくる。結果的に5番と管が上昇に転ずる6番の操作が効果的な様に思えた。5番は尾根を越えて下がる場所なので砂泥は下がり切った場所に沈殿するより上り状態の管内の方が沈降しやすいのかもしれない。
1番排砂バルブ 2番排砂バルブ 5番排砂バルブ
今回の復旧で吐水量は毎分27ℓを計測した。今までは24ℓが最大値と認識していたから効果はあったと言えよう。たかだか毎分3ℓでも1時間で180ℓ、24時間で4320ℓとなるから馬鹿には出来ない水量である。滴りも溜まれば池になる。
ゲリラ豪雨が多発する気象状況が多くなってきた昨今、水源地の河床安定化作業、いわゆる「谷止工」を早く済ませたいのだが思うようにはいかなくなってきたのが現状だ。作業は水物、終わりがあるとすれば小生が放棄した時だろう。投げ出さなくても維持不可能となれば積み重ねてきた生物層は全滅する。義務や責任のない範疇であっても信義則に引っかかるものがある。
比較にもならぬが歌丸翁の晩年、あの身体状況で高座に上り続けた心持と言うものを何となく分かる気もしてくる。小生は高座でなく泥座だけれど芸事も水系保全も終わりなど無いのだ。