トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トラフシジミ

2010-04-09 | 小父のお隣さん

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 朝、拠点に向かう途中の蒲公英の原を通った時に、足元から蝶々が飛び立った。縞模様が目立って写真に撮ったのだが記憶には無い種類だった。

 図鑑は30年も前の物だから色あせて色彩は正しく表現されていない。最初は「キマダラルリツバメ」と思ったのだが、これは二本の尾状突起に注目したためだ。

 羽の縞模様を手がかりにしたら「トラフシジミ春型」のようだ。いつものことだけど個体識別や種類の鑑別など小生にはあまり意味が無い。強いて言えば暇つぶしか…。

 それはともかく新しい出会いは嬉しい。先日の番組で「社会との繋がりが失せると、そこで人間としては終わり」と言うようなコメントをしたホームレスがいたが、身に置き換えて頷ける面もあるけど、まだ多少なりとも畜生の世界とはつながっている小生である。

 そういえば、今年は寅年だった。


春はあけぼの

2010-04-09 | 性向有毒の翁なれば

Photo_3  『早苗無き永田のひつぢ春の宵』

 『過去に生く者掃き集め未来とな』

 『老達の楼のまつりに朗は無し』

 『二度わらし花いちもんめ古希の風邪』

 『泥舟を逃げて乗り込む泡の舟』


カエルを狙う

2010-04-08 | 小父のお隣さん

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 ショウジョウバカマの盗掘状況を見に行った帰り道、棚田跡に水路を掘って水を貯めているところがあるのだが、そこから猛禽類が飛び立った。

 近くの木に止まったのだが、道を歩く小生と距離は保っても水路から離れようとはしない。トビではないのは一目で判った。舞い上がる時、尾羽が縞模様に見えたからだ。クマタカと思ったのだが少々小さめとなる。色合いと胸の辺りの色が濃く見えることから「サシバ」ではないかと思っている。

 双眼鏡を携行していれば細部まで判別できたのだが目視ではこれくらいだ。水辺周辺は百メートル以上離れていても聞こえるくらいにカエルの大合唱が続いている。

 甲高い澄んだ鳴き声なのだが警戒心が強く、そーと近寄って姿を確認しようと思っても姿を現さないカエルだ。すぐ鳴き止んで静寂がおとずれてしまうのだ。

 小生の知っているカエルは、近づくと「ドボン」か「ピョンピョン」が全てだから付き合いにくい。くだんの「サシバ?」さんはカエルを狙って水辺で待機していたのに間違いないだろう。

 サシバとすれば、これは初見だ。


巨大なタケノコ

2010-04-08 | 何よりの楽しみ

Photo_5  知人が巨大なタケノコを掘っての帰り際、あんまり見事なので写真に撮らせてもらったのだが、ついでに収穫したばかりのタケノコを二本頂く。

 今年は当たり年らしくて、次々と麻袋やリュックをパンパンにして駐車場へ帰っていく。

 自分ではこの時期、掘る気にはならないけれど食べる気にはなる。

 頂いた二本は「大根おろしの汁」でアク抜きをすることにした。これは簡便で従来の方法のように大きな鍋が無くとも出来るので大助かりだ。

 今日は大根一本摩り下ろして汁800㏄

 これに同量の水を加え、溶液1%相当の塩を混入して浸ける事1時間で仕上がり。

 鍋に入らないようなタケノコも、この方法だと皮が取り除かれスライスして詰めれるからカサが減る。いま圧力鍋八分目で浸水中で、そろそろ規定時間が終了する。でも放送内容のように、八分割のブロックではアクの抜け方が悪いように感じた。食べる大きさでアク抜きしたほうが容易かと思う。

 夕飯はタケノコご飯とアラメと合わせた煮物だ。また何日か「バッカリ食」となる。


ちっ、エゴショウ

2010-04-07 | 温故痴新

 『知恵子抄』:コロムビア・ローズ

* 党狂の空 敗色のそら

   奔走の空が見たいという

   脛で甘えた稚嬰子 稚嬰子のすがた

   阿々 舌足らずの小鳩 今日もくぐもる


スイーツ主夫に挑戦

2010-04-07 | 何よりの楽しみ

Photo_4  小生は牛蒡が大好きである。前夜、笹掻きゴボウならぬスライスゴボウのキンピラをお茶の友に二本箸で摘まんでいたのだが、その時閃いたのだ。

 幼い頃、祖母が大豆や餅のサイコロを炒りながら砂糖シロップをかけておやつを作ったりしたことを思い出したのだ。

 ゴボウを「芋ケンピならぬゴボウケンピにしたらどれほど美味しいだろう…」。

 夜中に目覚めた時に、もう一案浮かんで忘れないようにメモッたのだ。それは高野豆腐でも試みるということである。フイールドからの帰り道、早速にゴボウと高野豆腐を購入した。

 今日、試作したのはゴボウケンピだが、残念なことにゴボウの風味は飛んでしまった。しかし外側はパリッと、中はしっとりと出来栄えは満点だった。正体を明かさなければゴボウだとは判るまい。ともかく糖分は気になるが繊維質たっぷりのスイーツができた。スイーツシェフならぬスイーツ主夫の顛末ではありました。

 ところで、どっかで商品化してくれないだろうか。


緑陰で休憩

2010-04-06 | 今日は真面目に

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 春のイベントを目前にして、広場を確保するためにテーブルの移動をした。実務的には木陰に移設したかったのだ。旧テーブルはブルーシートで日陰を設ける仕組みではあったが、直射日光の下では輻射熱が強くて快適とは言い難かった。

 移設した場所は「カブトムシ養殖場跡」なので足元の腐葉土がぬかるみ加減だが、木陰の具合は大変良い。冬場は半分は陽射しが入るので、これも快適だろう。何よりも夏場の休息時、木陰になり望めばテーブルの上で昼寝も出来る広さは今から楽しみである。

 残るシートを張る柱などを撤去して、釜戸や燻製炉の位置を変更すれば完成だが、もう一日必要だ。更地にするのだから「地上げ屋」の気分だ。


此岸の彼岸

2010-04-06 | 小父のお隣さん

Photo『モンシロの飛び交う原やお中日』

『イタドリの赤き芽は萌ゆ彼岸かな』

『庭草も密に萌え出る彼岸明け』

『アメンボの滑る水面や黄砂の日』

『いざ萌えん頭もたげてワラビ起つ』


松葉蘭か?

2010-04-05 | 小父のお隣さん

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 孟宗竹の根元に浅黄色の杉の葉のようなものが見えた。松葉蘭のようにも思えたが、実物は未だ見たことがないのだ。根元まで探ろうかと思ったものの、後日確認すればいいのではと思いなおしてそのままだ。やっぱり松葉蘭の疑いが消えない。

 拠点のテーブルを移動する場所の確保に落葉溜まりを片付けていたらアカハライモリが出てきた。越冬していたのだろうか。湿り気はあるが水溜りは出来ない場所だ。

 アカハライモリでも個体差があるようで、腹部の赤みに黒い斑紋がなかったから救われた。赤と黒のまだら模様は「ギョッ!」とする。大変苦手だ。

 四月二日に、ようやくツバメの姿と鳴き声を確認できた。三月二十八日頃が例年の初見日と期待していたのだが、今年は四月に入っての確認だ。先日の26年ぶりの低温の影響もあったのだろうか。桜の満開予想日も遅れたし、一斉開花の足並みが乱れているようにも感じる風景だ。


張る爛漫

2010-04-05 | 小人閑居して憮然

Photo_2 『お坊ちゃまボンボンボンで四月なり』

 『宇宙暦四月一日ばかりなり』

 『こころざし無き者どもの唾は満つ』

 『矢も尽きん策士は策に蹴躓き』


議士の本分

2010-04-04 | 小人閑居して憮然

Photo 『蚊が刺して伸ばした腕で押すボタン』

 『押すボタン観るボタンほど花は無し』

 『側陰の常もて伸ばすボタンの手』

 『リリーフは離リーフのごと地に落ちぬ』


徘徊すれば

2010-04-04 | 小父のお隣さん

Photo  Sn3d1121  Photo_3

 苗木を植えるのにも飽きがきて、というより腕が痛くなって小休止の心算で徘徊してしまった。刈り払ったイタドリの原の新芽はまだ食べられるほどには育っていない。その中で白いキノコが目に付いたのだが「サルノコシカケ」の仲間だろうか?。

 長く斜めに伸び上がっていた。こういう形状の姿は初めてだ。新種と仮定しても心躍るタイプではない。でも倒木に生えていたサルノコシカケの一種は感心する大きさだった。

 長径は30cmはあっただろう。厚みもしっかりしていて、木質の本体は硬く叩くと「コンコン」と音がする。いつも思うのだがキノコの世界は不思議世界だ。

 沼の卵塊はとうに孵化して黒いオタマジャクシとなって群れていた。昨年はもっと群体が大きかったように記憶しているが、水鳥の飛来もあるから減るのはしょうがない。

 この群れを「気持ち悪い」とみるか「壮観」とみるか、これは個人の感覚だが小生は「楽しく」見れるのだ。親ガエルは敬遠するけど…。


民抜きは永遠なり 2

2010-04-03 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo_2  『物騒花党にも閣にも日々繚乱』

  『シュワッブとウルトラマンを欲しき坊』

  『ブレは無し鼻から芯は無き話』

  『国背負う乳母日傘の若旦那』

  『瘋癲の間合いよろしきまつりごと』


朽木は虫のゆりかご

2010-04-03 | 小父のお隣さん

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 0,5?ほどのコンクリート塊を移動させるのに梃子の枕に使った朽木が潰れて、中から幼虫が転がり出てきた。可哀想なことをした。住処と食料を失わせてしまったのだから。カブトムシなどの幼虫なら落葉の堆積層に戻すだけで済んだが、このタイプはトンネルの中で体を固定して生きているから、朽木本体が崩れてしまった今は生存不能だ。

 この幼虫は見覚えがあるがカミキリムシの幼虫ではなかっただろう。おぼろな記憶ではタマムシの幼虫がこんなだったような気もするのだが…。

 しかし仔細に見ると木を食べる生活に特化しているのが良くわかる。頭部の前部に口がある。当然、両横は目だろうが暗闇の中だから、もしかしたら目はないのかもしれない。

 子供の頃、家の前の旅館で薪用に薪割りをしていた時があった。そこで、こんなのが何匹もでていて、たしかフライパンで炒って食べたような記憶がある。炒ってくれたのは父親だ。鋸の目立てをやっていたこともあり樵のおじさんとは顔なじみだったのかもしれない。

 ゲンゴロウも食べたような記憶が蘇ってきたが今は食べれないだろう。イナゴや蜂の子ならまだ大丈夫だ。イナゴの佃煮は美味しさを感じる。

注:検索したらヤマトタマムシの幼虫だった。惜しいことをした。住み付いていたのはエノキだったのかどうかは腐食が激しくて判別できる状態ではなかった。


民抜きは永遠なり 1

2010-04-02 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo『なに抜かす代理投票よく言うわそれじゃあたいは代理交際』

『潔く何たることはカエル面議士の本領三猿の欲』

『泥永田トノサマガエルは前倣え免罪符なり職責全う』

『ぬるま湯は長く浸かるが本分と正体観たりムジナの長湯』

『金太郎飴のごとくに没個性やはり野は無き塾出の面々』