トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蛇初見

2016-05-05 | 小父のお隣さん
 食草園でヒバカリの幼体に遭遇した。30cmほどあったから標準サイズで幼体とはいい難いがアオダイショウに焦点がいっているから成体でもヒバカリは幼体に見えてしまう。
 そうはいっても今期の蛇遭遇第一号だから、ここは礼をもって記念撮影となった。蛇との遭遇はヒバカリとアオダイショウが断トツで、シマヘビ、ヤマカガシが次点、タカチホヘビやジムグリ、マムシ、シロマダラなどはシーズン中、出会えるかどうかというところか。マムシとのデートが思いのほか少ないのは、そもそもマムシが好むような場所での作業は少ないからで、「想いほのか」にあってもデートは無理と言うもので、まあ、夢想しているだけにしているほうが良い相手でもある。
               

ちょこっと道普請

2016-05-05 | 今日は真面目に
 拠点までの緩斜路、絞り水で通年湿っている部分が一冬越すと泥濘になってしまう。言わずと知れた猪による掘り返しの結果、泥状化してしまうのである。歩き難さは勿論の事、一輪車での運搬に差支えるから何回目になるか記憶にないが道普請をした。
 今回は溝を掘るだけでなく溝の通路側を孟宗竹で土留めして猪の掘り返しで泥濘化を多少なりとも防止する算段をする。長さにして10m程度だったが気温23℃まで上昇したこの日はさすがに暑く感じ肌着での作業になった。
          作業前  ➡   作業後

今日のトンボ「ショウジョウトンボ出た!」

2016-05-04 | 小父のお隣さん
 5月3日、名称不明のトンボが居るかと泥水池を巡回していたところへ真っ赤なトンボが現れた。ショウジョウトンボだろうと思ったもののネキトンボを誤認していた凶状持ちの小生としては翅の付け根を確認せずにはおれない。
 まあ、ショウジョウトンボに間違いなかろうと安心する必要も無いけれど納得した。今期はシオヤトンボやダビドサナエには会えて無いが生息地や好適環境へ尋ねる訳でもないから相手様次第で、環境創出の評価は生物が決めてくれる。

オルゴール置台を作る

2016-05-04 | 何よりの楽しみ
 孫の一歳の誕生日プレゼントに禿げ頭をかしげても妙案は浮かばない。ありきたり感タップリだけれどオルゴールを送る事にした。たまたま市内に老舗のメーカーが在ったから「実物を見て選ぶ」心算で出かけてみた。商品の種類はネットで閲覧も注文も出来るようになってはいたが、実際に触れて確かめなくては質感など分かりはしないのである。
 さて、メーカー事務室で実物展示を見ていてHPには掲載されていない商品があって、これが痛く気に入ってしまった。いわゆる箱型でなく「ドングリ型」と「キノコ型」なのだ。これなら幼児でも容易にネジを巻ける。一週間ほどで用意できるとの話だったから注文し帰宅したのだが、使用しない時の不安定さが気になってきた。
 そこで一念発起、劣化しつつある脳細胞にドリンク剤で喝を入れ構想できたのが、キノコ型にはキノコ山型の置台、ドングリ型には落葉型の置台だった。キノコ型はドーム状の苔山に差し込み、ドングリ型は秋田杉で作った葉形の皿に横たえて置く、と言うプランである。さて、急遽工作をして作り上げた経過を載せてみる。爺が自賛とは言え「良い出来栄え」だ。

 ドングリ型オルゴール用置台
  葉脈風に圧着 ➡  成形 ➡ 完成形

 キノコ型オルゴール用置台
  基盤切り出し ➡  成形 ➡  飾りキノコ

 置台のサイズだが本体が手元にないから発泡スチロールで実物大ダミーを作り大雑把ではあるけれど参考にした。郵送期限と本体が手元に届くまでの余裕がないためやむを得ない。山の苔は毛糸を植毛し、ドキンちゃんドングリはクヌギの殻斗を流用。ためつながめつ爺が自賛、爺が自賛。

  ダミーをセットのキノコ山       ダミーをセットした木の葉皿

今日のトンボ「このために羽化した」

2016-05-03 | 小父のお隣さん
 羽化後の空っぽになったヤゴの外殻を見てから、飛翔体を見たのは1週間も後、それから更に数日経ってようやくクロスジギンヤンマの産卵シーンを見れた。
 毎年見ているお馴染のシーンであるけれど「ご苦労さん」としか言えないシーンでもある。物の本ではヤゴの期間は数年なんて種もあるのだと知ったものの、小生にはどうでも良い事で、越冬した翌年には羽化し親になる、と思っていたところで差支えはないのである。誰が何と言おうと「このために生まれた」のであり「子のために生まれた」生涯なのだ。
 「極楽とんぼ」なんて言い草もあるが生存競争を潜り抜け命をつないでいく宿命は、群で飛翔している種であっても浮き世に違いない。トンボが群れていると若い頃に遭遇した岩手山のお釜の中を黒雲の様に浮遊していたトンボの巨大な塊が懐かしく思い起こされる。

指折り数えるのは足し算、引き算…

2016-05-03 | 感じるままの回り道
 送電線に迫ってしまったコナラを除伐した跡地、草地でも構わないのだが周辺の土壌より良好な場所なので高生種でない樹木を植えるつもりだった。結果としてスモモとプルーンを二本づつ植えた。どちらもまっすぐに伸ばす樹種ではないし収穫のことを考慮し整枝剪定で樹形を整えられるのがメリットなのである。
 脇はイノシシの通路になっているから成長する前に掘り起こしや折られる被害の可能性もあるのだけれど、四足だから獣道脇でなくとも起こりうる事象である。今から収穫を皮算用してどうなるものでもないが、賞味したくなるのが欲と言うものである。
 そこで指折り数えるのが「結実年数」とやらになるのだが、「何とか年数」は減る一方だから結果は分からない。
  定植準備 ➡  位置決め ➡  水決めし完了

下草刈り始める

2016-05-02 | 今日は真面目に
 タンポポが綿毛を飛ばし始めたら今季の刈り払いのスタートである。拠点斜面の若い林の林床を最初に刈り払うのが何時ものパターンだ。
 この時期、カラスノエンドウ、セイタカアワダチソウ、フジの若蔓等の成長が著しく背の低い樹木を覆わんばかりの勢いがある。原っぱ部も似たような状況だけれど、さしあたり覆われて困るような草本・木本がないから原っぱなのだ。で、後回しと相成る。
 拠点斜面の刈り払いは1日で済む作業量だけれど、午後は自宅で工作を続けていた事もありオーバーワーク気味、帯状疱疹の再々来も嫌だから2日に分け行う事にした。
             ➡  
 

二人で大興奮!

2016-05-01 | 感じるままの回り道
 拠点斜面にM氏が植樹しているところへお邪魔虫し立ち話していた時、わずか5m足らずのところにあるリョウブに二羽飛来して騒がしくなった。追いかけまわしている様子で時折見える羽色や小さな鳴き声で「キビタキ」とすぐ理解した。
 十数秒はあったろうか小生にとっては十分に長い時間眺めさせてもらえたと感じたけれど、飛び去るときも至近2m程度のところを綺麗な羽色を見せながら去ったのだった。こんなことがあるのだろうか…と二人で顔を見合わせてしまった。キビタキを撮影したくて入山する人もいるのだが求めて得られる機会でもないのだ。林間の鳥なのに明るい場所に出てきたなんて信じられない。
 望んでいなくてもオオルリやサンコウチョウなど手の届く距離に飛来し目撃できる事はままあるがキビタキの美しさは別格で、鳥を追い求める人の気持ちも分かる一瞬だったけれど興奮し合った相方が美女でなかったのがなんとも…である。
 天国から現実、浮き世はそううまくは運ばない…。
 

今日のトンボ「ヤン!忘・忍忘・トンボ」

2016-05-01 | 小父のお隣さん
 先日、突然出会って急上昇された種と思われるヤンマ型が水中の植物体に産卵している場面に遭遇した。クロスジギンヤンマの♀では無く山吹色と黒の体色のヤンマだ。S氏から頂いたばかりの「やさしいトンボ図鑑③」で腹部の体色が似ていたのはマルタンヤンマやカトリヤンマ、ムカシトンボなどだが発生時期や産卵形態や体長が異なる。撮影できなかったので教えを乞うわけにもいかない。

 このように水見回りしていると複数のトンボに出合える季節が巡ってきた。飛翔数や種類は水辺環境の指標ともなる自分なりの納得する部分なので維持管理は欠かせない、と言うよりも「断水や漏水」が即絶滅へと切り替わってしまう華奢でデリケートな水辺なので、水見回りの実態はほとんど「脅迫的」なのである。
 とは言え、毎年現れるトンボであっても郷里で記憶したトンボの名前は忘れていないけれど、水辺を再生させてから知った名称の再生は難しくなった。いわゆる長期記憶は顕在でも短期記憶に問題が出ている。その度にアルバムや図鑑対照して確認するのだが、これがいわゆる「多様性」「個体差」が絡み合って頓挫するのが常である。表示した4枚の写真、同一種と思うものの翅や縁紋の色、反射光による体色変化等で直ちに迷宮出現する。

 現実的に支障は全く無いのでスルーが多いのも要因の1つだろう。図鑑などの表示も変異や個体差を並べて表示してあれば随分と素人様には有難いのだけれど、現状のオスメスだけの表示方法は小生にとっては「飛んで翅端ブルー」で、このままだと極楽とんぼに磨きがかかり、とどのつまりは南無阿弥陀仏…。まあ、「拘るな、欲張るな」とお釈迦様の教えもある事だし極楽とんぼでよろしいか。
  翅色淡い       翅色濃い

                 縁紋白い      縁紋赤い