トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「写真はトンボ、おいらは頓忘…」

2016-05-14 | 小父のお隣さん
 数日前に視認していたタイプ。今日ようやく撮影出来た。いつも通りと言えばいつも通りなのだが判別できない。背中に一文字がある様に見えるから若いショウジョウトンボかと思ってみたり、ウスバキトンボかと迷ってみたり、はてまたシオヤトンボ♀かと思えたりして心は千路に乱れていく。
 結論から言えば「どうでも良い」事なのであるが、そこから心頭滅却できないところが凡人の性なのだろう。かくして極楽頓忘の浮遊空間は続く。

葦抜き

2016-05-14 | 水辺環境の保全
 泥水池の葦抜きを実施。成長期には随時刈り取ったり池の中に生えてくる葦についてはスコップで根こそぎ取り除いているものの、年々勢力拡大している。除草剤塗布で根治したいのだが生物に対しての影響が不明なため刈り取りで衰退を望んでいるというじれったさがある。
 畦、堤の法面、内水面と除去しながら周囲の植栽樹の坪刈りも済ました。抜き取った植物体を放置し枯らすと結局は猪の誘因になってしまうから場外への運び出しは欠かせない。保全とは無関係の入域者は防げないので堤や畦を大きく強固にするから葦の除去困難部は広がるし、除去した植物体は猪の掘り返しを誘引しないように運び出す。環境保全の維持管理とは不経済の積み重ねである。
                 ➡   

カサスゲの調整

2016-05-13 | 水辺環境の保全
 三日月池のカサスゲが繁殖し過ぎて南側の水面を覆いそうになってきた。クロスジギンヤンマの羽化場所で躊躇していたけれど、産卵のための飛行空間も欲しいから中央部だけ引き抜いた。
 引き抜いた途中、もうクロスジギンヤンマ♀が飛翔してきたけれど小生は池の中に立っているし、当然産卵行動は無かった。それにしても、どこで見ているのだろうか水面が開くとトンボの集まりはスムーズで「待っていたのか…」と声をかけたくなるほど舞って来るトンボが可愛く思える。
      作業前 ➡   水面が開いた

サンコウチョウ初鳴き・初見、ハルゼミ鳴く

2016-05-12 | 小父のお隣さん
 隣接地の環境教育NPOが活動で植えたシラカシとクヌギ。「降雨の後はすっぽ抜けている」と相談が来て現場を見に行った。その時である、頭上でサンコウチョウが下手なさえずりをしたのだ。思わず上をみると10mも無い距離の枝にいた。あわててケータイを出そうとしたのだが速写は無理で構える前に逃げてしまった。
 そろそろ鳴くか、と心待ちにしていたが初鳴きと至近で確認なんて初めての事である。今季はキビタキが連日歌声を聞かせてくれるし、オオルリも鳴いていると思うのだがキビタキに耳が行っている。
 そのあと、道具小屋で刈り払いの準備をしていたらハルゼミの初鳴きを聞いた。こんな日は初めてだ。
 

ピンチでピンチ、ピンチはピンチ

2016-05-12 | 小人閑居して憮然
 業界の大会などで「ピンチはチャンス」なんてスローガンを見聞きしたものだったが、度重なる…と言うよりも腰の据わっていない政府の無策ぶり連発で一向にチャンスが活きた事は無かった。高齢化社会にしろ介護・教育・保育にしても今ここに至ったピンチがその症例であろう。
 まあ、それはともかくとして我が姥捨て山でさえ「ピンチはチャンス」なんてことは絶対にないのである。林道脇擁壁に被さって開花していたミヤマハンショウヅルの花の多くが無くなっていた。昨年は周辺のようやく開花した小株がごっそり抜き取られている。
 ここに開花株があると知っている人も増えるにつれ被害も顕在化してきた。本来は目立たない植物なのに通り道の目の高さにあっては目立たないばずが無く、抜き取られピンチされ消失のピンチに追い込まれる。
 これから狙われるのはササユリとヤマユリなのだが、そこで生存させるためには着花させない事を行わなければならず、開花させれば盗掘されるし、開花させなければ子孫を増やせない。ハムレットの台詞よりも賽の河原での石積みを壊され続ける童の気持ちに近い。

排水管の交換

2016-05-12 | 今日は真面目に
 フイールド駐車場に入る直前の路面、絞り水や雨水が路面を侵食し続けるから塩ビ管を埋設し沢に水を落とすようにして何年になるだろうか…。管径が小さく、途中で1本増設したものの雨量によっては溢れるのを繰り返してきた。
 今回、管径150mmの塩ビ管を譲っていただいたから2本つないで沢の法面に落とせる。これでも法面の浸食は免れないけれど、現状の短く小径の塩ビ管より浸食距離は格段に減らせるだろう。
 既存のパイプ位置に敷設すると浸食溝を更に深くしてしまうから沢への最短距離に角度を変えて敷設した。排水管を深く敷設すると道路面の流路も深まるから同じ水準で据えたのだが、今度は排水管が高く出てしまう。埋めるための土は一輪車で運んだが、これによらずフイールド作業は行ったり来たりがとても多い。
 スムーズになった流れを見ていると、ゆくゆくは「行った切り」になるのが自然なのだと思ったりするものの「水の大循環」を経て宇宙の誕生消滅にまで想いを致せば、そこは「般若心経」で説く世界だ。小生、まだまだ惚けてはいないし小宇宙の創造者である。なんちゃって…と締めたいのだが、ここまでくると誇大妄想の世界か。さてさて人生はファジーである。
  位置の確認 ➡  水勾配の確認 ➡  敷設

海引こう山曳こう

2016-05-11 | 大震災
 高田松原跡もなし千年経てわたつみ目覚め津波きつらむ
      武隈の松はこのたび跡もなし千年を経てやわれはきつらむ    能因

 陸奥はいづくはあれどしおがまの港寄る船漁果かなしも
      陸奥はいづくはあれどしほがまの浦こぐ舟の綱手かなしも    詠み人知らず

 
 大阿蘇の里は揺れ揺れナマズ魔の宿りて果てぬ大地の稲妻
      風渡る浅茅が末の露にだに宿りも果てぬ宵の稲妻        藤原有家
 
 大地震還らぬ出湯底見えて山の暮らしも裂けて枯れたり
      大堰原かへらぬ水に影見えてことしも咲ける山ざくらかな    桂園一枝

 草千里吹き渡りける初夏の風地割れ走りて牛たたずみし
      天の原吹きすさみける秋風に走れる雲あればたゆたふ雲あり  楫取魚彦

群れないメダカと土下座爺さん

2016-05-10 | 感じるままの回り道
 庭の池、目白御殿でもあるまいと思うようになって錦鯉を放逐しウオータークリーナーも廃して調和水槽に設定した。水系の異なる水域の泥や砂を運び入れブロックを重ねた上の浅瀬にはシャジクモやコナギを植え縁石の間には根株のままのカサスゲを配置、滴下給水の落ち口には山の苔を移植した。
 主な住人はホトケドジョウ、タナゴ、モエビ、ドブ貝、まつかさ貝、クロメダカなどである。鯉の飼育時と大きく異なるのは清掃作業が無くなった事と鑑賞するには姿勢を低くしなければならない二点だ。しゃがみ込みや土下座スタイルは毎度の事で凝視する。もう沼地に居るハゲコウと同じだが禿げ頭だから許されるだろう。
 周囲の目を気にはしないが、さながらストーカーや出歯亀さんと同類になってしまった。水面に顔を近づけて覘くのはモエビやタナゴの振る舞いを楽しみたいからなのだが、タナゴを寄せるのにドライイーストが最適で、順次沈降していく粒子を追い集まってくる。メダカも寄っては来るが三々五々泳いでいるのが通常で「メダカの学校」を形成しない。
 理由を考えてみたが「リラックスできている」に尽きるのだろう。モエビも水中衛星の様に移動していくしタナゴもいわゆる「ヒラを打つ」姿を見せる。メダカは泥水池から導入したのだが行動が全く異なるし給餌していないのにも関わらず大型でメスは下腹部にブドウの様に卵を付けたまま泳いでいる。
 錦鯉飼育時は小生が鑑賞しリラックスできたけれど、今は這いつくばって凝視している。閉鎖環境とは言え「調和水槽」恐るべし!

イタドリを痛い目に…

2016-05-09 | 今日は真面目に
 拠点東斜面に続き原っぱ部を取り巻く木立の坪刈りをする。全面刈り払いをしたいのだがハルジオンが開花中で、タンポポは綿毛を放し始めたのを期に刈り払うタイミングを逸してしまった。
 そこで若木の周りを這い上がろうとしているカナムグラ、ヤブカラシ、カラスノエンドウなど蔓草の群れを坪刈りで当座押さえておく。
 またところどころ群落を作り排他的コロニーを形成しているISのようなイタドリも選択的に地表部から切除した。イタドリに囲まれているツバキの樹下にイタドリが無く、イタドリと言えど全くの日陰の部分では群落内でも育ちにくいのが見てとれた。
 刈り払い作業中、「あんこ椿は恋の花」を歌いながらやると調子が良かった。歌謡曲と言うより作業歌みたいでノリが良いが、連日さえずっているキビタキには負ける。
          ➡   
 

今日のトンボ「正体見れると思ったのに…」

2016-05-09 | 小父のお隣さん
 泥水池で産卵中のヤンマ、シオカラトンボにアタックされながらも産卵場所を移していく。このヤンマ、飛翔中は腹部が黒と山吹色に見えたから、先日来の正体不明のヤンマに遭遇したと小躍りしたものの、産卵中の写真は、その腹部が確認できない。写真の胸部を見るとクロスジギンヤンマに見えてしまうから、色彩の差は個体差なのか…。ミクロでもマクロでも分からないものは分からない。そこが素人なのであろう。
 郷里で見ていたヤンマはオニヤンマとギンヤンマで、ここではギンヤンマは見ていない。

モリアオガエル産卵した

2016-05-08 | 小父のお隣さん
 トンボ池の柳にモリアオガエルが産卵していた。周辺を巡回すると上池のコナラの枝さき、棚田の畦にも産卵している。産卵場所は必ずしも樹上ばかりでなく水際の草本にも行う。既にシュレーゲルアオガエルは産卵していて水中にはオタマジャクシも見えるから孵化も始まっているのだろう。ツチガエルの浮遊卵はまだ見ていない。
 いつものことながらモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの区別に迷う。幾つかの特徴を確認できれば済む事なのだが大きさはともかく眼球の色彩に頼ってしまう傾向があり人様に説明する訳でもないから、こういう間違いの元は小生的にはOKなのである。
                眼球が金色      眼球色が異なる

鎌の柄、すげ替え

2016-05-08 | 今日は真面目に
  折れた柄と代用柄 ➡  完成した

 鎌の柄が折れたままで長らく道具小屋内に放置されてあった。長年、使用してきたものだし、ホームセンターで購入したような商品では柄の材質も「それなり」なのである。
 とは言え、鋼を使っていないステンレス製の鎌は切れ味が長続きしないけれどそれなりの簡便さはある。そこで柄をすげ替えて使用することにした。通常使用する樫やクルミ材などないから「それなり」の鎌に「それなり」の柄としてリョウブ材を使用してみる。
 樹の性質として曲がりが多いのだけれど。鎌の柄程度なら容易に取れる。長さはやや短め、握りは太めに仕上げた。市販の薄刃の鎌は柄も細身が多くて小生には使い勝手が悪い。握り具合を確かめつつ太さを調節して完成した。
 幼樹の周り、チョコチョコと坪刈りするのにちょうど良いのである。

堤の強化

2016-05-07 | 水辺環境の保全
          刈り払い  ➡   かさ上げ終わり

 三日月池の堤が低くなり満水線と堤上端面の差がわずかになってしまった。経年劣化もあるし踏圧被害もあるのだが越流を起こす前にかさ上げを行った。
 今までは堤上端面の両肩に補強材を据えてなかったけれど今回は孟宗竹で肩を守る。これで堤上端面の幅も維持できるから当面は安心できる強度になっただろう。残りは法面を太らせる作業だがボチボチと行えばよいのだ。
 この三日月池はヤブヤンマとクロスジギンヤンマの生産量が周辺随一の環境だから、雨水頼りの溜池にとって湛水のための手入れは欠かせない。

今日のトンボ「小粒でも愛のマーク」

2016-05-06 | 小父のお隣さん
 先日、バッテリー残量が無く撮影できなかったイトトンボだと思うのだが、今日はハートマークで出現した。余りにもか細く華奢な体形はカメラを接近させるのもはばかられる。
 周囲に蜘蛛のネットもあるからこのサイズでは万事休すとなってしまう。撮影されるのに敏感でなかったから何とか焦点が近いカットを得られたけれど、ケータイもデジカメも焦点をピンポイントにしても背景にピントが行く事が多くて接近しての撮影は根気がいる。
 そう、くじけちゃいけない、腐ってはいけない、数打ちゃ当たる…。辛抱辛抱なのである。さて、このカップル、アジアイトトンボかなあと思うが、この種は昨年から忘れた頃に姿を現すようになった。

一番乗りで後始末…

2016-05-06 | 小人閑居して憮然
 朝から五月晴れ、ノリノリの気分でフイールドへ向かったのに駐車場の手前でストップせざるを得なかった。未明までの嵐で孟宗竹二本が根こそぎ倒れて車道を塞いでいた。出鼻をくじかれたとはこの事である。後始末なんて「しんがり」が行うものと思っていただけに心外、いや憤慨寸前だった。「耳従う」なんてことは古典の世界での理なのだ。
 処理しなければ作業に入れず、踵を返し帰宅したところで睡魔と遊ぶだけだから車載の道具を持ち出し、とりあえず通行できるようにした。斜面上部の根塊は稈がつっかえ棒になっているから落下の心配は無く、後日片づける事にして刈り払いに着手する。