トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

植え床の準備

2021-02-09 | 今日は真面目に
 年が明けたのはつい先だってと思いきや、既に立春も過ぎてしまった。そろそろ苗の準備もしなくてはならない。突端台地に昨年はフジバカマのポット苗を50ポットほど定植したが開花には至らなかった。自宅庭のフジバカマは繁殖しすぎて株分し客土しないと衰退に向かってしまう。

 そこで早春早々に掘り上げ株分しフイールド突端台地に定植する事で庭の過密は解消し、フイールドには新たなフジバカマの群落がお目見えする。昨春、拠点登り口の窪地に竹チップの堆肥を一輪車で投入し開花株のフジバカマとオミナエシ、ホトトギスを植え付けた。風当たりの弱い環境だからチョウ類の吸蜜や鑑賞には良好な場所だと思ったからだけれど、やはり威之志士様の跋扈蹂躙は避けられず、花が咲き始めるころには大方が掘り返され、今では一株さえ片鱗も無い。
 竹チップの堆肥で埋め戻しを兼ね植え床を用意したのが誤りの初めなのだが、近くには採土出来る環境は無いのだった。まあ、しかるべくして斯様な結果、当たり前田のクラッカーであった。

 今回の植え床の準備は耕運機で耕転しネザサの地下茎を断ち切り排除しておくことにあった。突端台地はアズマネザサの藪だった場所で全面刈り払いを行い、その後、数年間にわたり再萌芽して来るのを刈り払いつつ元の稈が腐るのを待った。そしてようやく果樹を何本か植え、四つ溝柿などは収穫できるまでにはなったものの根茎は健在でネザサ刈りはかかせないし「果樹園」風では「環境保全」とは言えずボタンを掛け違えてしまいそうだ。

 そこで食草園とは別にチョウ様ご一行の「Go to eat」の場所を環境を変えて用意してみる気になったのだ。日当たり良好だが突端台地という地理的要因で風当たりは避けられないけれど、水辺周辺のそれらより威之志士様の跋扈蹂躙に遭う機会は減るはずだ。昨春に定植したポット苗は何とか悪戯されずに一夏を過ごせたから、ネザサの根茎をあらかじめ取り除いておくことで植え付ける草本も健全に育つ、はずである。

 今回は昨春に定植したフジバカマの外側も一周耕転しネザサの根茎を取り除いた。これでフジバカマが外側に進出する一助になるよりも、ネザサの地下茎が侵入する出鼻をくじく緩衝地帯にするつもりだ。今回、耕転した範囲の外周部は豆トラの耕転幅だけ植え付けをせず残し、時折は耕転する事でそれを達成できるだろう。

              

                

お爺のおままごと

2021-02-08 | 何よりの楽しみ
 お爺だっておままごとはやるのだ。幼児相手のキッチンなどはその最たるものであろう。二代目キッチンも相当くたびれて天板が沈み始めたし側面の腐食も目立つ。
 それでもおチビちゃんたちは不服も不平も言わず遊ぶのを眺めていると「そろそろ潮時かなあ」と三代目に引き継がねばと思ってしまう。しかし通常冬季は繁忙期ではないのだが地拵えが進行中で例年の冬季に比較すると余裕が無くその分、定例的作業は遅れがちになっている。そんなこんなで温かくなった2日間を使ってキッチンの更新を図った。
 材料は新規にテーブルを設えた事により廃材となった厚さ24mmのベニア板である。これも野ざらしで何年か使っていたから腐食が入ってはいるけれど捨てるにはもったいなく、かといって取り立てて用途も無いという廃材なのだった。これをたっぷりと使えるから諸費用は零でキッチンの3台目が新調できると言う訳なのだ。

 サイズは2台目と同じで、2代目のグリル部分だけ再利用しグリル付きと構想して材を揃え組んでみた。この時点でやはり収納部も必要かと思い直し組み付けてしまってからの収納部加工をする様になってしまった。
 小生の工作は図面は殆ど作らずイメージだけで組付けしていく「やっつけ仕事」あるいは「成り行き次第」が常なので多々こういう状況になってしまう。それでも何とか組み込めて、再度の変更で収納部の扉も2台目の扉を再利用した。と言ってもそのままのサイズでは収まらず縮小しての再利用である。

 のらくらと作業を進め二日を要して完成した。置き場所は元の場所ではあるけれど向きは90度回転させてみた。この方が広場から様子を視認しやすいだろう。当初から備品として用意した切り抜きの魚や野菜などは散逸し全く無くなってしまったから新たに用意をしなければならない。ついでに自宅に有って既に用無しの幼児用食器も加える事になろう。そのことも浮かんだからこそ収納部を急遽用意したのであった。さーて、喜んでくれるかどうかはおチビちゃん次第だが、しばらくは地拵えで拠点には上がらないので見れるのは何時の事やら分からん!。

               

改植は大変だあ!

2021-02-07 | 今日は真面目に
 「会食」で素多悶太している浮世だけれど、会食なんて現実はとうの昔に夢物語になった小生である。小生に縁のある「かいしょく」は改植くらいのもので、こればかりは懐が温かくても自宅に寳藏があっても役には立たない。日々コツコツと老骨に鞭打って、唐突に側頭部に打撃を喰らって、林床の小枝に足を絡めとられ「オットットォー!」となっても続けなければ出来ないのが「改植」なのである。常緑樹で席巻された一帯を落葉広葉樹林に切り替えたいのが目下の下心。老いてますます盛ん、と自嘲気味だけれど、やはり少しは花も色気も欲しいかと柑橘樹は残したのだ。そう、花も実もある老後に嘘偽りはない!。

 暮れからYさんとボチボチ始めたものの、まだ道半ば、と言うより始まったばかりで除伐さえ片付いてはいない現場である。それでも斜面を一望できる場所から眺めれば随分と片付いたと思えるけれど先は長いのである。見通しとしては2021年は地拵えと刈り払いで終わり、苗木の算段が付くだろう来春から植樹の想定なのである。
 斜面の下側部分は片付いたように見えても枝葉はそのままだし上部はアオキ、ヒサカキ、ネズミモチ、イボタなどの処理しやすい樹木を切り倒したままになったままだ。これらを集積してから日陰を作っている親玉、マキの列植大樹を伐採する。

 面倒なことは、現在残っているマキの列植樹の上には三相高圧送電線があって、他の高性樹も至近にあるから架線事故を発生させぬように注意が必要だ。下から見上げる形だと樹冠で覆われて上空が見えにくく、ややもすると忘れそうになる。とりあえずは林床を広く片付け、作業空間と伐倒方向を用意してから牽引して伐採する事になる。そこまで済めば暗い斜面も明るい斜面に代わり、きつい地拵えから赦免されることになろう。それだけが楽しみと言えば楽しみでしかない老い先とはいかがなもんかねぇ。
 渇きに負け「おーいお茶!」と叫んでも返ってくるのは木霊だけ・・・。すべては自助努力なのであった。昔も今もこれからも。

         

                      老い先は短し樹林はるか先 

年寄りの冷や水作業

2021-02-06 | 水辺環境の保全
 先日、久しぶりの降雨だったにもかかわらずオーバーフローした水はどこかへ消えている。前日に判明した漏水孔は潰したのだが、この日、オーバーフローした水量は少なくなっていて、そのせいもあってか流路を流れ下っていなかった。オーバーフロー部の落ち込み部に問題があると判断してコンクリート板と土嚢二つを撤去したけれど分からない。子細に観察していたら杭列の後ろ側に流入しているのが判明した。

 そこで杭2本を抜き取ったらソフトボール大の漏水孔が現れた。ここから入った水が下流の左岸から流出していることが判明したのだ。つまり流入部は右岸で流出部は左岸だから漏水トンネルは地上流路の下を通っていることになる。道理で今まで流入部が判明しなかったはずだ。
 スコップで漏水孔の奥まで周囲を崩し土塊を押し込み胴突きで鎮圧して作業を終えたのだが、流路の段差工も整えようと枯れ草を排除していたら新たにテニスボール大の2つの漏水孔があった。これもスコップで周囲と地中を崩してから鎮圧し排除。この結果、水量がオーバーフローからの水でも流路を伝って流れていく。

 これで当座は安心なのだが下流の水が出てくる漏水吐口からは減水しても流れ出ていた。この水がどこから流入しているのかは全く不明なのだが、水辺一帯は漏水孔のネットワークが顕在したままなので、重機を入れ再構築しない以上、漏水とのイタチごっこは続くのだ。漏水は止まらず老衰は日進月歩である。
 この日の気温は5℃でゴム引き手袋だと指先がかじかんで痛くなる。そこで防寒手袋にしたのだけれど防水ではなく、作業上、濡らさない訳にはいけない作業もあって結局はゴム引き手袋になった。寒い日のまして日陰で季節風の強い、全く年寄りの冷や水作業だった。予定では地拵え中の斜面で掛かり木の処理を予定していたものの、まあ、フイールド相手では「予定は未定」てなもんや三度笠…。

 水が消えていく ➡  漏水部 ➡  埋め戻し鎮圧

                新たな漏水孔  ➡   流路を水が流れた

今期、珪藻給餌事始め

2021-02-05 | 小父のお隣さん
 池の二枚貝はまだ吸水管さえ見えないけれど産卵母貝として充実させたいから今冬は給餌を休んではいない。サイクルは週一で与える事を継続しつつ今季初めて珪藻を与えたのだ。フイールド下のY川流路に降りて網と刷毛で石に付いた珪藻を掃き掬ったのだが、思うような量にならないのはいつも通りである。何とか池の中で珪藻の養殖を行いたくてウオータークリーナーの吐水口に仕掛けを設置したのは昨季のチャレンジだったものの不首尾に終わった。

 今期は発砲コンクリート板の廃棄物を石に見立てて付着養殖に挑戦してみる心算。流れの中の玉石に付いた珪藻は薄く、その中にヤゴなど居るとも思わないのであるけれど、やはり今回も6匹のヤゴが入ってきた。ヤゴだけでなく小さな水生生物も入ってくるから意外と捕食には困らない環境なのだろう。

 ヤゴは川に戻して珪藻と珪藻の付着した石を持ち帰り池に投入。どれだけ二枚貝の餌となるかは不明だし、ウオータークリーナーで濾しとられる方が多いかもしれないけれど「投入しないよりはまし」であろう。そのあと近くの日帰り硫黄泉に行って源泉を1ℓ持ち帰って投入した。フイールド泥水池からも種水をも運ばねばならない。池の水源は水道水なので「それなりの配慮」のつもりでもある。

ウメの木の整枝剪定

2021-02-05 | 今日は真面目に
 フイールドには耕作していた当時の梅畑から生き残ったウメと補植したウメで10本前後がある。しかしここをフイールドにして以来、整枝剪定を行った事が無かった。それは花を楽しんだり果実を収穫する対象では無かったからで、あくまで早春に開花する花粉や蜜源植物としての位置づけなのだった。
 それでも新規の会友にすれば「梅畑=収穫」の図式は変更しがたく果実を収穫するようになり、その上、どこの誰か不明な山荒氏が青梅をかっさらっていくことが定着してしまった。

 だからでもないけれど地拵えにくたびれた小生には気分転換も必要だから「整枝剪定」を行ってみた。長年、手入れをしなかった結果、樹形は荒れていて単年度の整枝剪定では形が整わない。それでも整枝剪定事始めの今回は「盃状樹形」を念頭に少しばかり手を入れてみた。あちこち飛び飛びに植えた梅もあるから一升瓶ケースを踏み台に携行しながら10本程度は手を入れることが出来た。徒長枝も切り詰めたから来季は花芽となるだろう。
 青梅の状態で採果されるから熟して落ちた果実を拾い喰いする楽しみがなくなった昨今ではあるものの色即是空空即是色、すべては夢幻と思うしかないなあ。もとより既に個人所有の土地ではないからだ。そう、全て無い空である。

      ➡           ➡  

山の穴多のそら怖し

2021-02-04 | 小人閑居して憮然
 久しぶりの本格的降雨で24時間雨量は50mm程度までになっただろう。その結果、三日月池は満水位、泥水池からも水が溢れるようにオーバーフローしている。「やれやれ一安心」と思う間もなくあふれ出た水は水路を流れず消えているではないか。スゲなどの枯れ草に覆われて流路の状態は判然としないまでも漏水孔があるのは言うまでもない。

 10mほど下流の流路脇からは水が勢いよく流れ出していることから地下空洞が大きいのは間違いない。このまま放置すれば浸食陥没が進み手の施しようもなくなるのは目に見えているし、取り合えず応急手当を行った。流路の漏水、流入部をツルハシで崩し掘り下げ、新たに土を投入し踏み固めた。この程度ではおっつけ元の木阿弥になるものの今は「気休め」でも大事な手当てである。
 
 泥水池5から溢れた水は流路を流れて沢に注ぐのだけれど、このオーバーフロー部から掘り返して再度の漏水撲滅を図らないと下側の大量流出孔は活きたままになるだろう。堤の法面を大きく掘り下げ漏水孔を潰し、また土で固める。以前にも手間をかけた作業をした箇所なのだが、手掘りで1mも深く掘り下げ鎮圧する訳にもいかず、それが再度、再再度の漏水になっている。水商売の自転車操業はだんだんと荷が重く感じるようになって、まあ、寄る年波、掘られる漏孔、同時進行とは何とも豪勢である。

                 

               立春や漏孔様にかしずけり

シタキリソウの食痕

2021-02-03 | 今日は真面目に
 一蔓だけ見つけたシタキリソウの大蔓。昨年には絡まっていた山桜が枯れ死腐食して折れ、立ち上がっていた蔓の半分が地上部に落ちてしまった。それで結実部を手に取ってみる事が出来たのだが確認しなければならない事が残ったままなのだ。まだ高い位置にあった時に見えた食痕から「アサギマダラの幼虫の食痕か⁉」と色めき立っていたのだがS先生からは「食草としては確認されてはいません」との返答だった。キジョランとは種も異なるから「なり得ないだろう」の心証を含めての話だったのだが、小生としては是非とも確認したい。

 と言うのも、この蔓から飛散した大冠毛の種子は毎年冬に下の水辺て採集していたからで、発芽させた蔓からは「キジョランとは異なる植物」ではある事は明確だったけれど、下から見上げた食痕はアサギマダラの食痕に見えたし、蔓葉が地上部の落ちた今期は是非とも確認したかった、と言う訳であった。
 手がかじかむ寒さだし地拵えは止めフイールドをぶらぶらする一時、斜面を這い上がってシタキリソウの蔓まで立ち寄ってみた。下部の莢はまだ割れてはいなかったものの手が届かない場所の莢は割れ大冠毛を付けた種子が飛び立たんばかりになっていた。それはともかく、手に取れる場所の食痕を確認すると明らかにアサギマダラとは異なるし、食痕の周囲に白い樹液もついてはいない。食べていたはずの幼虫は確認できなかったけれど「アサギマダラではない」のは小生でも理解できた。

 採集した種子から苗を育て数本を泥水池周辺に定植したものの、食草としてより見本植物程度の位置づけと判って少々気落ちする。

 食痕はアサギマダラとは異なる   地上部の莢   高所の開いた莢、大冠毛も開いた

プルトイを準備したものの・・・

2021-02-03 | 何よりの楽しみ
 1月末に予定された「森の市」に枯れ木も山の賑わいと思いつつ木の玩具を用意してきたがコロナ禍の中、予想通り直前で中止となった。見通し不明だったものの準備だけはしておくつもりだった。幾何回転体はすでに作り終え、大きめのプルトイと機関車トーマスも単品つづだが用意した。残りは片手で持てる程度、小振りの動物プルトイなのだったが車輪の製作が面倒で後回しになってしまい本体が仕上がっても車輪が無い。

 開催日まで10日ほどあれば出来るだろうと思いつつ感染拡大で中止になってしまったから、これで車輪を急ぎ作る必要は無くなったが本体に車輪を欠いたままで在庫には出来ない。次の開催に向けて車輪を取り付けておく必要があるが目途が無くなると意欲も減少する。気温が上がり縁台工作が楽になったら手を付けようか・・・。

 時には新しいデザインとキャラクターでと考えない訳ではないけれど、それは小生のような無粋者には結構大儀な作業なのだ。で結局は何時もの形のオンパレードになってしまう。

            型取りと穴開け終了   ➡    角を落しオイル仕上げ

夏ミカンを救出

2021-02-02 | 今日は真面目に
 地拵えの一環には違いないけれど大方の要素は「タダで食える」に尽きる。日照を遮っているマキやアオキ、モチなどの常緑樹を除伐すれば日照が回復し、数年内には美味しい果実が入手できるという目論見だ。今までに除伐して散乱したままの樹木の集積を急がねば大木の伐採が出来ない。それでも足元を片付けるのは後回しにし夏みかんの樹に光が当たるようにしたかった。

 斜面上部にある柘植の葉に似た植物、どうしても名前が出てこないが常緑樹で、これが徒長し夏みかんの樹を上から押さえつけている。南側だけ除伐しても上部で傘を差し掛けたような格好の樹を除伐しなければ夏みかんにはストレスだ。そこで乱雑に枝を暴れさせて覆いかぶさっている樹の除伐だけをこの日の作業と肝に命じて現場へ行った。
 牽引器で引きながらチェーンソーを入れれば方向を定めるのは容易なのだが一輪車を用意しなければならず、とりあえずは高枝切りとチェーンソーで処理する事にしたのだ。

 まずはチェーンソーで届く暴れ枝を切除し、高枝切りで夏みかんを覆う枝の中途から切断。これで主幹を倒したときに被害が少なくなるはずだ。都合3本を伐採したのだが、最初から斜めに徒長している樹の伐倒方向は決まり難い。それでも大きな直撃は避けられて、主枝の1本は失ったもののギリギリセーフと言うところだろう。
 伐倒した樹を刻んだだけでこの日の作業は止める。高枝切り作業は達成量の割には疲れる作業で、まあ、しょうもないのだ。

 被さっている  ➡   何とか伐採  ➡   2本に光が届くようになった

ただいま越冬中!

2021-02-01 | 小父のお隣さん
 寒の内でも容易に眺められる幼虫はアサギマダラ、アカボシゴマダラとジャコウアゲハの蛹ぐらいだ。ジャコウアゲハの蛹は家の外壁にコラショ、ワンサカとくっついている。昨季は全く無かった越冬蛹なのだが数個でもくっついているとほっこりする。
 抜け殻になってもそのまま朽ちるまで放置状態なので玄関周りの壁には新旧幾つもあるのだが、いつも二人連れで来る勧誘のご婦人たちは「ひゃあー!」とか言ってピンポンしないで踵を返してくれる効果がある。まっ言わば厄除けと言うより結界みたいなもんである。余計な面倒が減るのだ。

 アカボシゴマダラの蛹はフイールドクヌギの細枝で視認できる。越冬のための位置を固定した頃に比べれば樹皮と同化して、どうかすると見つけ難くなっている。里の河川Y川土手にあるひこばえだらけの切株には昨年末には枝ごとに幼虫が見られたものの、この日、確認に行ったら探し出すのに苦労した。数が激減しているのだった。保護色で見つけにくくはなってはいても食物連鎖からは逃れられないのだろう。
  

 ジャコウアゲハの越冬蛹は色彩が刺繍で出来てるように見えてくる。ある意味、毒々しい感じもするのだが、やはり形状も「お菊虫」と言われるだけあって独特だ。
 基礎   雨戸シャッター   シャッターケース   外壁

 お気に入りでもないが、少々秋波を送り続けているアサギマダラの幼虫も数を激減させている。正確な計数をしてはいないが十分の一程度にまで減少して、どの葉の裏にもいる状態ではなくなった。
 今冬は雨量が少なく、キジョランの葉もしわしわになりカールし始めた格好にまでなって、これでは幼虫にも影響が出るのではと心配したのだが、ようやく回復できるだけの降雨があり葉のシワシワも改善して一安心である。ご機嫌伺いに葉裏を眺めたら、どうもアサギマダラの幼虫とは異なる衣装の幼虫がいる。体長は3mm程度なのだが体色からして判別が出来ない。アサギマダラの幼虫なら一齢でも単色では無かったような気もしたが、まあ、しっかり認識していない小生なので分からん。
      体長10mm    判別できない。食痕も異なるようだ

 お爺は越冬も出来ずに地拵え中で、フイールド突端部にフジバカマの群落を作るため耕転したいし、丸太の滑り台を再設置するための大径木も伐採したいしと、やりたいことがてんこ盛りで、これはこれでストレスになるのが身に沁みている。孫悟空のよう頭毛を抜き「フッ!」と息吹きかけて分身を作れば解決するだろうが、なにぶん頭毛が無い頭部ではそれもならん。これは若毛の至りなのだからしょうもない…。