トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

貧乏暇なし自転車操業

2023-01-18 | 水辺環境の保全
 セーターの糸口を引っ張ってしまったような手太楽。チャップリンの映画にもあったような我が新年の水商売である。基盤層まで破壊され二進も三進もいかなくなったことが理解できて新たなオーバーフロー部の設えに臨んだまでは良かったのだが芋蔓式にと言うべきか「セーターの綻び糸を引っ張ってしまった」と言うべきなのか次から次と作業が出てきていつ果てるとも予測がつかない。

 この日は前日、全身ドボンの結果、デジカメが身代わりに土左衛門となってしまい「購入してまだ半年なのに・・・」といささか傷心で作業をしスマホで撮るしかなかった。作業は威野志士様の跋扈蹂躙でボコボコにされた堤上端面の整復と護岸丸太の交換据え付けだったのだが、そもそも前日のスリップドボンの元凶は威之志士様の跋扈蹂躙による窪みで滑ったのであるから整復も浚渫土ではあるが一輪車で数杯運んで均し固めて終了させた。水位との兼ね合いでもう5cmは高くしたいけれど用土を運ばなければならない手間が惜しくて中途半端で終わり。

 護岸丸太は田圃内のミズアオイの育成床枠を孟宗竹に交換して調達した。現在堤の護岸に用いている孟宗竹は二辺に減って、その一辺を本日片を付けたのだ。外した孟宗竹はミズアオイの育成床の枠に再使用する。この枠部分は単なる区切りなので丸太材の様な強固さは不要で孟宗竹で十分な対応が出来る。
 しかし、外した孟宗竹の長さが不揃いで短い方がなんともならず新たな1本を調達する必要が出て来た。田んぼの護岸も残り一辺になったのだが3mほど材が不足だ。これらを満たして作業を終えるまでにもう2日は必要となるだろう。
 それで先が見えて来たのだが氷の厚さが3cmほどとなり大人の体重は保てないのに田圃を移動する足運びに多大な障害となっている。丸太材や孟宗竹を鳶口を打って引くのに邪魔で邪魔で手に負えなくなってきたのだ。「氷が解けてから…」ではニホンアカガエルの卵やオタマジャクシを傷つける事になるから、ここは小生が「沈」してもやらずばなるまい。

   

* 寒の入り氷礫ダイブ・・・

2023-01-17 | 小人閑居して憮然
         氷田へスライデングす寒の入り
                         これもえんなりこれもえんなり

         寒の入り氷田泥垢離カメラ死す
                         これもえんなりこれもえんなり

         田の神もいいかげんにせいとにやけたり
                         これもえんなりこれもえんなり

         泥しずくし垂らせ起てば寒の空
                         これもえんなりこれもえんなり

         カメラ死す歳かぞえれば六月なり
                         これもいんがかこれもいんがか

         清水の舞台遠くて田にダイブ
                         これもいんがかこれもいんがか

         あら意外氷泥水ぬくきなり
                         これもえんなりこれもえんなり

         孤爺さん転んで泥のだるまさん
                         これもいんがかこれもいんがか

         沈すればチンは萎えるわカメラ死ぬ
                         これもいんがかこれもいんがか

         お着替えも無ければ着たまま帰宅なり
                         これもいんがかこれもいんがか

         難民を想えば沈など辺の河童
                         これもいんがかこれもいんがか
         

氷田へ寝転んでみた寒の入り

2023-01-16 | 小人閑居して憮然
 フイールドへ向かう途中で浮かんだ替え歌がある。「およげたいやきくん」が元歌だ。まあ、歌は余につれ、余は歌につれ、と言うところかも・・・。

   まいにちまいにち おいらは ひょうばんを
   わって しだいて いやになっちゃうよ
   あるあさ ぼくは あぜのぬかるみで
   すべって たんぼに おちこんだのさ

   はじめて つかった どろのそこ
   とっても つめたく しびれたよ
   おなかの しぼうが おもたくて
   しばしもたつく こころはあせる

   たんぼの かみさま にこにこと
   どろの なかから ブイブイサイン 
                      元歌 作詞 高田ひろお
                         作曲 佐瀬寿一

 まさかまさか替え歌の通りになるとは思いもしなかった。霜柱も凍てつき田の中は氷盤なのでどちらも歩き難い。土の上は作業に従い泥濘と化すし氷盤は乗れば割れるが移動する時には重なり合って足の置き場も無い。だから連日の作業は陸の上でも田んぼに立ち入ってもスリップには十分に注意しながら行っていたのだ。

 この日の作業はようやく終わりが見えてきて古く埋もれてしまった護岸竹材を丸太材に取り換えていた時にスリップしたのだ。全く一瞬の事とて氷田の中に右半身浸した時点でも状況が認識できなかったほどの瞬時の出来事だった。思い返してみれば2回の肋骨乖離骨折もアキレス腱断裂も瞬時の事であったから「災難は忘れなくてもやってくる…」。
 スリップした地点を現場検証したら「威之志士様の跋扈蹂躙」による洗面器ほどの浅い窪みだった。ホント有害獣であるわい。諺にもある「イノシシ荒らせば風呂屋は儲かる」。

 さーて全身泥鼠状態になったが着替えがある訳も無し。脱衣して水を絞り着なおして帰宅の選択もあったのだが「氷結した田んぼでスッポンポン」なんで様は人の気配のない日陰の谷田であっても股間にかかわる、いいえ沽券にかかわるのである。まあ、股間にかかわると言えども五十歩百歩かもしれん。萎んじゃってるし・・・。
 血圧が上がるどころか独り笑うしかなかった顛末だが購入して半年も経っていないデシカメの状態だけが心配だ。ケースごと水中で小生の下敷きになったのである。
 
 今のところ、良く拭き取って乾燥剤入りの密閉容器で乾燥中だが動作しなければ修理も無理だろうから再購入になるだろう。水陸両用のタフカメラなら大丈夫だったのだが現行機種の前に購入してみた結果、撮影倍率が小さく必要に堪えないのであった。
 就寝前「電源を入れなおしてください」のメッセージが表示されたので表示に従うと再生だけは出来た。この時ばかりと必要な画像をPCに移したが翌朝にカメラはご臨終となっていた。スマホの画像サイズは嫌いだし・・・。

 「沈」の後は仕方なしに道具を収納し車の座席には堆肥や肥料の空き袋を敷いて運転し帰宅したのだ。帰宅すれば取るのもとりあえず入浴の支度。掛け流しなどする余裕もなくザブンと飛び込んだ。既に氷田で予行練習してあるから上手なものだったわい。
              

種は何処へ行った⁉

2023-01-15 | 感じるままの回り道
 家の脇に置いたタナゴ仔魚の養成槽にタナゴは入ってはいないのだが周年貯水のまま曝気をしている。採種してきたミズアオイの莢と言うのか、辞書によれば「莢とはマメ科の種子を覆う殻。成熟すれば裂けて種子を散らす」とある。ミズアオイがマメ科ではないのは承知だが「種子を覆う殻が裂けて種子を散らした」のはこの日に実感したのだ。

 というのも採集した種子をつけた花径ごとプラポットに入れて前述の水槽に入れておいたのだが、日々の通りすがりに発芽した様な小さな緑が幾つも見えてきたのは承知していた。この日、予報通り雨になって退屈も頂点になった午後「そうだ!種子を播種出来る状態にしておこう」とばかり洗面器にいれて温かいリビングで仕分け、の算段が上手に行くはずだったのだ。
 ところが莢を捜したが記憶にある莢は無く三裂になった種の無い殻ばかりで「エッ、エーッ!」である。播種床は準備できたし結氷が無くなれば播種するつもりだったのに種子が無い。
 既にグズグズになった植物体をピンセットで掬い上げると容器の底に泥か微塵かと思える物質がある。指先ですり合わせると粒子状で数はある。これこそ求めていた種子なのだと判明した。外殻だったのが中央部の黒い部分で三裂し、その中から恐らく種子を包んだ緑色の第二の莢が肘を伸ばすように進展し種子を散布するのだろうと推測。茎からの新芽かと思ったのはこの緑色だった。意外に複雑な構造である。
 ホウセンカやカタバミが種子を飛散させる構造とは異なるのだろうが進化の一端とは言え精緻なものである。

 そうなるとこの種子の微小さである。水槽から引き上げる時に乱暴に引き上げはしなかったものの底に穴の開いた植木鉢であるし水が抜ける時に種子も流れた分はあるだろう。水槽の分は発芽して移植できるまで育てれば良いのだが分別した植物体残渣にも種子は付着しているはずで、こうなると安易にゴミ箱へと言う訳にはいかなくなった。
 植物体残渣も「種子付着」と考えて蒔き床へ入れる事にした。洗面器の底に溜まった種子の量は「ゴホンと言えば」のお匙程度の量であるけれど、今度は蒔き方が難問になった。

 資料を見ていたら「破裂して種子を排出時は浮遊し、その後は沈下着底する」と言う事が記されていたのを思い出した。しかし「何時頃⁉」は無かったように記憶している。しかしまあ、均一播種に難渋するからフイールドの蒔き床へ直接蒔くより、自宅で苗まで養成した方が安全に思えるがさーて、どうしよう・・・。こんなことで老いたベルテルは悩むのであった。

        

改修なったものの・・・

2023-01-14 | 水辺環境の保全
 泥濘化してしまったところを歩きながらの作業がようやく終わり管を埋設出来たのだが落込み口側が土の圧力に負けて歪みが生じている。このままだと漏水の原因になりかねないし何よりも見た目が気に喰わない。従前のオーバーフロー部を埋めたてしながら「先々、使い続ける設えだから…」と二度手間は承知で再改修する事にした。

 最初の開口部切込み時、懸念は無かった訳ではないのだが切り込み易さを優先してのこの手太楽だったのだ。既に敷設した管を掘り出し向きを交換してから新たな落ち口を切り取った。電動工具があれば容易な切り取りも竹切鋸だけで切り取るのだから気温は氷点でも発汗して来る。何よりも故障のある肘や肩・腰が辛い。
 とにもかくにも切り取りが終わり、前回の落ち口での水位を示す支柱面より3cmほど低い位置に落込み口の下端を持ってきて据え付けが終わる。

      

 これに先立ち堤の上端面に水路を掘り排水させ水位を下げていたから流入水に邪魔されること無く作業できたのだ。固定してから堤の水路を閉鎖しオーバーフロー部の水止め土嚢を外せばそのまま排水が始った。たまたまではあるけれど水位も従前より高くなったし直前より低くなって「ほぼほぼ満足」の出来栄えとなった。
 この作業をしつつ猪に掘り荒らされた堤の整復も行わなければならないと思いつつ護岸に据えていた孟宗竹が古くなり埋没しているから丸太材に交換する事に決めた。氷点の中、作業は終わらないのであった。「芋蔓式」なのだが生憎、芋は付いてこない・・・。

二点位置流「昆虫すこいぜ!」ハチの巣にハチの巣・・・

2023-01-13 | 小父のお隣さん
 蜂満神社に蜂満大社、さらに蜂満総社とBeeホテルを並べたのにしつこくマキの幹に小穴を空けて更に更に設置したのが昨春で、今までの経験値からは「新しい巣穴は利用しない」と風化を待つだけで覗きもしなかったもののトンボの終見日確認で立ち寄っていたついでに覗いたらアララァー入居しているではないか。アラフォー入居では無い一桁だがまさに寒天の霹靂である。
 郷里での「寒天の霹靂」は「雪起こし」と言ったような記憶なのだがそれはどうでも良い。

 ふさがっていたのは10個足らずであったものの気が付かなかった。泥で埋めたのが半数で、これは何時も通りの種類なのだが既に蓋が破れていた孔もあり成虫が出た様子にも見える。少し変わっていたのが植物質を蓋代わりに詰め込んでいる種がいたのだが、この様子は記憶には無いのだ。松脂で蓋をしている種は見たことがあるけれど葉を詰めて干からびた感じがするのだから様子が違う。
 もとより種など分からなくても「蜂が増えればそれで良し」でもあるから「勝手にどうぞ」が小生の立ち位置だからどうでも良いと言えばそうなのだが少しだけ嬉しい。

      

改修せざるを得なかった・・・

2023-01-12 | 水辺環境の保全
 イベントの田植えと稲刈りで育てて来た植生は刈り払いと踏み潰しで全壊され、土用干しでオーバーフロー部脇を切り崩され排水された結果、貯めて来た泥土は流出し堰と堤の土台である基盤層まで破壊されて杭で倒れるのを押さえ、土嚢で漏水を止めようとしてきたが徒労であることが理解できた。それでもと拘っていると漏水止めで老衰進行するのは必至なのだった。徒労に汗水流すよりはまとまった作業量になるけれど先々を見据えた結果につながる行為が賢いだろう。

 というのも杭は落込み部の基盤層に打ったのだが固くて深くは入れられず保持力を欠くし、土嚢は上棚の法面を削って作ったのだが所詮は田圃の土である。水が流れている部分に積み込んでも泥土化しつつ粒子が流出し土嚢が痩せるだけで水位を保てない。ああでもないこうでもないと思案投げ首しながら寝入り、深夜の小用に起きた際も妄想夢想しながら立案検討した結果は「改修已む無し」なのだった。

 既にオーバーフロー部横の堤は痩せておりこの堤に新たなオーバーフロー部を設えても結果は同じなので構造変更するしかない。最終的には上棚との法面に傾斜放流路を設えれば弱点は克服できると判じたものの魚道の様な構造だと新たに堤と護岸が必要になってくる。用土も材も不足なので上の池の「かいぼり」用のバイパス排水路を作るための塩ビ管を使う事にした。先々、上の池に新たな放水路を設置する様な事はもう出来ないと判断したのだ。

 径は十分で長さがどうかと思っていたけれど長さも良い塩梅だった。これを現在の水際を破壊せずに上棚の法面直下に埋設する必要がある。埋設出来たら上端部にオーバーフロー部を加工して水を流してから現在のオーバーフロー部を埋めて堤に変更すればよい。
 パイプを埋め戻した残りの用土で堤を築くつもりだったのだが実質的に不足に見える。必要分は土嚢にして運び入れねばならない。この日は昼過ぎまで掛かってパイプの位置決めまで行った。翌日以降、傾斜と深さを再確認したうえでパイプを埋めてオーバーフロー部の構築を行う。妄想図は頭にあるけれど現実は現場作業で入手できる材料を用いて作らねばならないがさーて、どうなるか。全ては成り行き任せなのである。


採餌もしていた

2023-01-11 | 小父のお隣さん
 夜間、塒にしているだけでは濁りが強いと思っていた水域、この日、たまたま温水田のオーバーフロー部の浮遊物を見に行ったところセリの断片とヒノキの枯葉がほとんどだったのだが浮いて集まっていたのだ。
 その中に見慣れた羽毛が何枚かあったから撮影したものの羽毛の採集は作業が終ってからと考えて結局は忘れて帰宅した。まあ、短期記憶は出来難くなった、近いところから忘れる、そもそも記憶されなかったというのが正解だろう。

 羽毛から判じる水鳥の種類は馬鹿の一つ覚えのとおり「コガモ」と思っているのだけれど、正しいかどうかはS先生に羽毛で判断してもらうしかないのである。小生が間違いなく判断できることはただ一つ「頭頂部に羽毛は無い!」と言う事で、水面にある羽毛を取り上げて載せても定着は無理なのだった・・・。
 本日この日から小生の身代わりで土左衛門になってしまったデジカメの代わりにタフカメラを採用した。思い返さなくても半年足らずの間に3台目の新規雇用だ。求職者より雇用者の財政が危ない。スマホでも撮影は可能なのだが縦横比が気に喰わない。特に縦位置での撮影は貼り付けてもバランスが悪く感じる。

    

氷が緩めば塒は拡大

2023-01-11 | 小父のお隣さん
 寒の入りを前にしての5日、最低気温がマイナス0.5℃まで下がった。これは気象台の発表値なのでフイールドは1~3度くらいは低いはずだ。そんな事とて水域はバリバリに氷結しているだろうし周りでの土木も土が凍っていればスコップも立たない。そんなわけで快晴だし休日にして自宅周辺の山に入りキジョランを捜したのだが環境的に無理だった。

 さて明けて6日は小寒で寒の入り、寒さが少し緩んで最低気温は1℃と報じられていた。ならばと出かけて水域を眺めて驚いた。氷の厚さが減った事もあろうが一晩中かき回されて水域のほとんどはドダ濁りである。だからと言って被害を受ける訳でもないのだが、まあ、塒にする水鳥が多かったと言って良いのだろう。
 この山域、と言うか丘陵地帯の周辺には水域が少ない。水田は有っても冬季湛水などしなくなったご時世では水鳥類の休む場所も採餌する場所も限られているのだろう。

 水面面積の大きい遊水地は郊外にあるけれど猛禽類も普通に飛翔する空域でもあるから小型で群れも小さいコガモなどはこの小さな水域は恰好な塒なのかもしれない。

        埋め立て終わった二つ池    改修作業中の棚田部
   

凍えても凍えても孤爺のままに・・・

2023-01-10 | 水辺環境の保全
 立ち入らない前から気温が低いのが分かる。降霜状態が今期一番だったのだ。予定していたのは播種床の代掻きなので氷盤があると掻き難い。まずは立ち込んで氷を割ってみたけれど厚さは1cmに達している。これではトンボなど役立たずで「板ガラスの破片をなぞっている」様でしかなかった。

 結局はこの日の代掻きは中止しチゴザサの根茎を搔き集めて盛ったままにしてあるのを引き上げて上棚の窪地まで運び集積した。これで気持ち程度は土を運んだことになろう。写真では右肩上部の塊である。

 とは言え予定の作業が出来なかったから二番手の埋め立て部の再度の手入にする。まずは凍った土塊をスコップで割り砕き、早い話、砕土なのだがそうしてようやく踏み付けが出来るのだ。表面は凍っていても中は緩いままで踏みつけるたびに沈み込む。
 護岸の丸太は泥土の上に横たえたままだったので既に水面と同じ高さまでに沈下している。これを浮きあがらせ土塊を押し込んで上下の位置を決めてから仮止めしていたにすぎない杭を打ち込み固定が終わった。下面は泥土で上面は土塊なので緩やかではあるものの水分が排出されて多少は沈下していく。



 既に喫水線より低くなり始めた範囲も出てきたから、やはり埋め立て用土を運ばなければならないようだ。「下棚の浚渫土で事足りたか⁉」は甘かった。まだ三が日が終わったばかりで凍えるフイールドには孤爺だけ、それも凍爺直前のありさま。思い返すのも不要、我が人生そのままなのだった。歩いても歩いても孤爺のように・・・なんて歌ったのは石田なんとかとか言った歌手だったような・・・。脳味噌も凍ってしまったこの日。

指がかじかむ痛いよう・・・。

2023-01-09 | 水辺環境の保全
 「明日という字は明るい日と書くのね…」とか歌った歌謡曲があったが「かじかむ」なら「過爺噛む」で高齢者が入れ歯の根も合わずガチガチさせている日であろう。
 さてこの日はまだ三ガ日。報道の最低気温は0℃だったからフイールドはもう少し低いはずだ。そんな中、水域に入り丸太枠を動かし杭を打ち、砕土してミズアオイの播種床を設えた。水域を歩くたびに氷を割る事に成るし保温手袋をしても冷気を完全には遮断できず「冷たいの痛いの」そのまんまであった。
 ニホンアカガエルの産卵が始まる前に水を濁す様な作業は片付けておきたいしミズアオイの発芽も早いというから準備も急いだのだ。

 丸太枠はミズアオイの容姿が大型なので今まで設えていたエコトーンの面積より広くとる方が適当だと考えて30cmほど幅を広げた。枠を大きくした分、杭打ち作業も新たに行い枠が移動しない様にしておく。枠内の砕土塊を更に砕いて代掻き直前の状態にまでもっていった。このまま1日浸水させてトンボで均せば播き床が出来上がる。
 たまたまS先生等が見えたので構想を伝えると「ミズアオイにはオンブバッタが好んで集まります」との事だったけれど小生の情報には「昔は食材にしていた」とあったのでズイキのように甘酢で食べてみるつもりの小生にはオンブバッタは食物の競合相手になってしまうだろう。
 まあ、威之志士様の跋扈蹂躙も考えねばならないけれど絶滅が危惧されるミズアオイを食卓に乗せて良いものかどうか…栽培物とは言え世間的には非難対象になるのかしらん。

     

嫌地現象の緩和になるか…

2023-01-08 | 今日は真面目に
 師走にササユリとヤマユリの播種を行いその後に兄が送ってくれたヤマユリの当歳球根を植えつけしたのだが庭に定植してある採種用のユリからは一昨年も昨年も採種できなかった。開花してはくれても種子の成熟までエネルギーが保てていないのだ。
 病気でもなさそうなだし「原因不明」で如何とも出来ず時間だけが経ったのだが百合にも「嫌地現象」がある事を記事で読んで知った。猫の額ほどの空き地だしフイールドに移植したら元気を回復するのだろうが盗掘の恐れは100%あるから結局は一昨年の落ち葉堆肥を半分混ぜて庭に植えなおしたのだ。

 土から掘り出してみると開花株より球根の数が多い。今期に発芽していたのかどうかまでは不明だったし、今後の管理を容易にするために鉢とプランターに植え付けて庭土に埋めた。これで今季に元気になれば球根を傷めずに用土の更新が出来る。
 新鮮な腐葉土を混ぜ篩を通した用土にしたから庭に直接植え付けていた前期までの環境よりは用土としては良いのだろうが密度が高くなったきらいがある。まだ間隔を広げる余裕は鉢も植え付け場所もあるけれど、とりあえずは目が行き届くように播種したプランターの横に並べた。結果は今期の五郎次郎であるがお爺に婚期は全く無くて根気だけは細々と続く。
 横綱の引退表明時の言葉「体力気力とも衰え・・・」ともなれば全ては藪に戻るのだ。そう言う事って身体の嫌地現象かも。

      

老骨に元旦だけの山休み・・・

2023-01-07 | 水辺環境の保全
 さすがに元旦から土掘りと言う訳にもいかず、さりとて正月は出来ない事情もあって「待てない性格」の小生としても山神様や水神様に「忌憚なく」大みそかと元旦も構わず作業・設えは出来なんだ。まあ、せめてものと言うべきか形ばかりと言うべきかやむを得ず休日としたのだ。
 とは言え明けて2日は「箱根駅伝」という大イベントがある。朝食後に迷いは生じたものの「ニュースで観れば事足りる」と思い直して出かけた。

 それと言うのも2月に入ればニホンアカガエルの産卵が始まるし、昨季に田植えから稲刈りまでに供した棚田部の植生回復は二度にわたるスキンヘッド刈り払いと踏み付けなどで無理となり土用干しで破壊されたオーバーフロー部の再構築も含めて処置しなければならないのが早急の課題なのである。
 漏水防止の埋め立て用土を削り出しながら調達していた年末、回復不能のエコトーン張り出し部の盛り土をソックリ埋め立てに回し空いた水域に絶滅が危惧されるミズアオイの繁殖水域に変更する案が浮かんだのだ。陸域から水域への変更は部分最適化も全体最適化からも結論は出ないのだが、植生から見れば適多様化は成立する。

 てなもんや三度笠、で早速の掘り取り作業となった。スコップで掘り上げ棚上の一輪車まで運び運搬するの繰り返しをどれくらい行っただろうか…。ようやく突き出し部の採土が終わり、残りは一晩水に浸して砕土して均す事になる。ミズアオイは日当たりの良い浅い水域を好むので棚田部の他の水域よりも水深を浅くする設えが必要でそのためにも囲いを要するのだった。

 突き出し部残りは粗く砕土して水浸けしておく

 作業終いに眺めていて懸念が浮かんだ「威之志士様の跋扈蹂躙、食害に遭わずに済むか⁉」である。水陸両用の鬼畜だし昔は食用にもしていたミズアオイである。枠囲いを水域の中央部に設えてみる案も浮かんだけれど二本足の猪様からは被害を遠ざけられても四本脚では太刀打ちできないだろうと今期は様子見とする。
 どうなるか分からないまま砕土し泥を均して播種を急がねばならない。ミズアオイの発芽も「早い」とあったから土に落ち着くまでの時間は用意せにゃならない。

崩壊流土の先端部で埋めたて

2023-01-06 | 今日は真面目に
 年も押し詰まり「年内に…」と落ち葉掻きをしていて15号台風による崩壊流出土の凹凸が邪魔だった。このまま放置しても構わない環境だけれどアズマネザサの刈り払いを年2回は行う必要もある範囲なので刈り払いを容易にするためにも平坦にしておくのが先々楽になる。
 また流出土の先端部は保全活動に入る以前に出来た雨水による浸食溝近くまで到達しているし、この先端部の土を溝に埋め立てすれば平坦部が広がり移動も安全になるだろうと結局は二つ池の埋め立ての痛みも減らないうちに溝の埋め立てに手を出したのだった。やはり「我慢できない性格」は自身に災いをもたらし易い。祖父母によく言われた「ならぬ堪忍するが堪忍」は無理なのである。

 崩壊し流出した土砂も2カ月も経つと固く結合している。唐鍬で塊を割りだして窪みに運んで積み上げた。昼近くまで掛かり程々の量を運べたけれど整地まではまだ早く、もう2~3日作業を続けないと仕上がりが良くならないだろう。まあ、急がなければならない場所でも無いしボチボチとボッチ作業で何時かは片付く。


二点位置流「昆虫すこいぜ!」ホーセキ、ほうせき、宝石…

2023-01-05 | 小父のお隣さん
 綺麗!見事!ファンタスティック!としか言いようがないアサギマダラの蛹だ。最初に見たのは拠点のモチノキの樹冠に広がったキジョランの葉裏だったから脚立に上っても手も届かず「透明なグリーン」にしか見えなかったのだが今回は目先でそれも陽光に体色を煌めかせながら…を見れたのだ。

 見れば見る程イヤリングにしてもお洒落な形状と色合いで、とてもとても蛹とは思えない。特に表面に点在する星と反射光が金色に見える様子は「蛹」と言わなければ「作り物」にしか見えないだろう。金色に輝く瞬間を何枚も撮影してみたが捕らえられたのは1枚も無かった。撮影者の腕の悪さは論外ではあるけれど「構造色」からくる微妙な色調は捉えにくいのも確かなのだ。僅かながら金色が見える感じがする写真を下にアップした。

 この蛹に触発されて食草園内の幼虫を見に立ち寄ったのだが既に息絶えて上半身が垂れ葉裏にくっついているだけになっていた。種子の直播にしても野生の成長歩留まりは悪いのは承知しているが羽化に至るまでに捕食されたり病気だったりで姿を消す幼虫の何と多い事か。
 庭やフイールドに食草や食樹を整え誘致するのは「罪」のようにも感じてしまう一瞬である。エノキ林を育成しヒオドシチョウの幼虫が大発生した事があったのだが一斉に分散し思い思いの場所で蛹化していく途中でヤマトシリアゲが大挙発生してほぼ全て吸汁されてしまった事がある。言わば「動的平衡」の一環であろうけれどホント良く呼応するものだと感心もしたのだった。