澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

映画「台湾万歳」を見る

2017年08月22日 12時59分21秒 | 音楽・映画

 先の日曜日、「いま世界は」(BSテレ朝)が「日本と台湾 二つの戦後」を特集。映画「台湾万歳」の酒井充子(あつこ)監督が出演し、台湾の日本語世代について語った。

 
        酒井充子監督

 酒井充子監督が制作した映画「台湾万歳」は、台湾の日本語世代を採りあげたドキュメンタリー映画三部作の第三作目。これまでに「台湾人生」(2009年)「台湾アイデンティティ」(2013年)が公開され、三部作最後の作品となる「台湾万歳」(2017年)に続いた。「台湾万歳」というと、何か奇妙に響くかもしれないが、このタイトルは、酒井監督が敬愛するという蔡明亮監督の映画「愛情万歳」に由来する。



 私が台湾について知るきっかけになったのも、台湾映画「海角七号」(2008年)だった。2009年台湾・澎湖諸島からの帰路、台北「二二八紀念館」に立ち寄ったとき、ひとりだけの参観者であった私に、日本語世代のボランティア解説員が一時間以上も懇切丁寧に「二二八事件」について解説してくれた。その方が蕭錦文(しょう・きんぶん)さんだった。


 蕭錦文(しょう・きんぶん)氏の名刺(2009年当時)

 この蕭錦文(しょう・きんぶん)さんが、酒井監督の映画「台湾人生」に”出演”していると知ったのは、かなり後になってから。あまりの偶然に驚愕するとともに、何かに導かれるような感じで、台湾への関心を深めていった。「台湾人生」の上映時には、来日した蕭錦文さんと酒井監督にお会いする機会も得た。



 第三部作「台湾万歳」は、東台湾(太平洋岸)の台東に住む日本語世代の”物語”だ。台湾島には急峻な中央山脈が屹立し、開発が進んだ台湾海峡側と本来「原住民」(台湾では「先住民」とは言わない)の生活空間であった東台湾とを分けてきた。そのため、花蓮などの東台湾の各地には、今なお日本統治時代の面影が色濃く残されている。


 酒井監督の三部作、そして酒井監督に触発されて制作された、台湾のドキュメンタリー映画「湾生回家」(黄銘正監督 2015年)を見て思うのは、日本と台湾の絆、日本語世代の誠実さと優しさ、それに台湾の日本語世代(=台湾人)を見て見ぬふりをし続けた私たち自身のことだ。
 そのことを教えてくれた酒井充子監督に心から感謝したい。さらに新たなテーマを追求して、私たちの前に提示してほしい。そんな気持ちで一杯。

 多謝!酒井充子監督。

  

 
 

 


「朝生」の老害・田原総一朗

2017年08月13日 03時23分29秒 | マスメディア

 先ほど「朝まで生テレビ」の録画を見て、田原総一朗の老残ぶりに驚かされた。「電波芸者」と揶揄されながらも、80歳を超える今に至るまで、TV界(特にテレ朝系)で隠然たる影響力を保持してきた。この男のやり口は単純明快、従来の「司会者」の職域を超えて、自分の意見を主張するとともに、同席するコメンテーターを誘導操作する「技術」を習得、それが視聴者には新鮮に映り、いつの間にか現役首相にまで「説教」をする立場になってしまった。

 だが、今回の「朝生」を見ると、その手口ももはや限界だ。8年前、「横田めぐみさんは死んでいる」と発言し、拉致被害者の会に謝罪したはずなのに、この番組の中では「有本恵子、横田めぐみさんは、もういない」と明言している。その根拠が、自分が持つ北朝鮮とのパイプだというのだから、自らの大物ぶりを自慢したいのだとしか思えない。
 コメンテーターの発言を遮り、断定的に自分の意見を差しはさむ常とう手段にも陰りが見えてきた。入れ歯特有の不明確な発音、老人特有の独断ぶりが、出席者の失笑を買う始末。

 「横田めぐみさんは死んでいる」と言ったのだから、それなりの釈明はすべきだろう。それを視聴者が納得しないのなら、さっさとこんな番組は幕を下ろしたほうがいい。

 

ツイートより》

はみ出し映画記者!森田真帆 @mahomorita
田原さん「横田めぐみさんも有本恵子さんも北朝鮮にはもういない。他の拉致被害者を返したところで日朝関係は良くならないからないことにした」って、拉致被害者のご家族の気持ち完全に無視してるじゃん。こんなこと無責任に軽々しく話しちゃダメでしょ絶対!腹たちすぎて震える

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