昨晩、フィリピン・ミンダナオ島沖でM7.7の大地震が発生。これに伴い、NHKは、昨晩から今朝方まで、津波一色でこのニュースを流し続けた。「海岸近くにいて、津波注意報を知らない人には、今すぐメールを送って注意喚起してください」などと、微に入り細に入り「皆様に寄り添う」姿勢をPRした。
私は、NHKの報道など全く信用していないから、この程度の津波注意報で大騒ぎするNHKの「本心」は何かと考えた。政治、社会経済の重要ニュースを覆い隠すためかと思ったりした。心当たりはいくつもあるぞと。
さきほど、茂木健一郎氏の「NHKの津波報道を疑問視して「いくらなんでもやりすぎでしょ」(東スポWeb)」という記事(下記参照)を見て、得心した。
「報道しない自由」を駆使して、伝えるべき事実を意図的に無視したり、「客観報道」を装って、特定の国や機関の「言い分」を無批判に伝える。こうしたNHKの「やり口」に大勢の人が気づいてきたのではないか、と思う。
NHKは、次の茂木氏の言葉こそ、耳を傾けるべきだろう。
「NHKが災害報道に力を入れるのは分かる。でも昨晩から今朝にかけては、例えばイスラエル・ガザの問題やCOP(国連気候変動枠組み条約)で原発の発電を3倍にするという宣言もあった。ずっと津波をやっていたのは、いくらなんでもやりすぎでしょ。」
「公共放送が単一文脈の思考法をやっているのはまずいと思う。報道機関だったら色んな文脈を示さないと。戦時中の“一億総火の玉”を変わらない。色んな文脈を示さないと。正直あきれてます」
津波報道を続けたというNHK© 東スポWEB
茂木健一郎氏 NHKの津波報道を疑問視「いくらなんでもやりすぎでしょ」
脳科学者の茂木健一郎氏(61)が3日、自身のユーチューブチャンネルで、NHKの津波報道を厳しく批判した。
2日夜にフィリピン付近を震源とする地震があり、千葉県内房などに津波注意報が発令された。茂木氏はこのNHKの津波報道について「昨晩から今朝にかけてずっとやっていたけど、違和感がある」と疑問の声をあげた。
また北朝鮮のミサイル発射歩道にも触れ「あれは結局、軍事偵察衛星だったが、あれも大げさとしか言いようがない。正直うんざりしている」とバッサリ。
その上で「公共放送が単一文脈の思考法をやっているのはまずいと思う。報道機関だったら色んな文脈を示さないと。戦時中の“一億総火の玉”を変わらない。色んな文脈を示さないと。正直あきれてます」と強い口調で訴えている。