澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

姫井由美子議員の不倫疑惑報道

2007年08月31日 17時48分27秒 | 政治
民主党・姫野由美子参議院議員の不倫疑惑というのが、「週刊文春」に載っている。1日遅れで読むことができた。

いつだったか、山崎拓を破った古賀某議員が、ペパーダイン大学を卒業していないという疑惑で、辞職に追い込まれたことがあった。今回は、自民党参議院の大物・片山虎之助を破った姫野由美子議員のスキャンダルだ。
こういうケースは、必ず仕掛け人がいるのだと思う。いずれも自民党関係者なのかも知れないが、落ち度のある候補を立てた民主党にも責任はある。

政治的な人間とは、他者との関わりを最も重視し、それを政治的関係と捉えることのできる人間だ。普通の人間では躊躇するようなことでも、政治闘争の道具とみれば何でもやってしまう類の人間である。

姫野議員が、M的要素があると暴露されたが、そう、政治家になるような人間は、どちらにせよ人並み外れた”性欲”を持っているのだ。”性欲”のみならず、あらゆる欲が人並み以上ということだ。姫野が、浮気衝動やSM的要素を持っていても、何の不思議もないことだ。

片山虎之助は、自民党には珍しく、良識のある人物だった。「官」と「民」の問題、官僚組織の本質を熟知していた。彼の言動には、信頼感があった。
マゾ気味の人妻よりも、片山の方がずっとマシだと思うのだが…。

国家公務員倫理法

2007年08月31日 09時16分13秒 | Weblog

厚生労働省の元局長の疑惑が取りざたされている。この元局長は「ノンキャリアの星」だったという。こういう人は、何かあると真っ先にやり玉に挙げられるのが常だ。

ノンキャリアが出世するためには、①キャリア以上の努力(「出世」だけを目的にした努力)、②コネクションが必要である。人並み以上の「野望」を秘め、さらに運に恵まれなければ、彼のようなポストは得られないのだ。
そのコネのひとつが、親戚の社会福祉法人であったのかも知れない。車や餞別金をもらったのは、言い訳が出来ることではない。でも、これがノンキャリアの「星」の哀しい実態なのだろう。
また、娘をコネ入社させたというニュースも出ているが、こんなのは報道にも値しないことだ。就職に際して口添えをしたことのある人は、数多いはずだ。コネ入社が犯罪なら、皆さん自身はどうなのか胸に手を当てて考えるべきだ。別に、コネ入社を肯定するわけではないが…。

 今回のニュースは、何故、こういうタイミングで、こういう話が出てくるのかというところに、基本的な疑問がある。

「国家公務員倫理法」なんてお笑いぐさだと思うのは、こんなケースしか取り締まれないということだ。

 多くの役所では、同法に準じて内規を定めた結果、従来、業者から送られていたカレンダーや手ぬぐい(時候の挨拶品)などもすべて返却するようになった。その結果、地元の印刷業者等が悲鳴をあげていると聞く。長年の慣例まで否定した結果、地元経済にも悪影響を与えているのだ。


過ぎゆく夏

2007年08月29日 14時32分31秒 | Weblog
かつて親しくしていた親族が、ある夏入院したことがある。手術の際、私はずっと病室の前で待っていた。

その男が、退院後言った言葉が今でも印象に残っている。「○○さん、こんな夏は後いくつ過ごせるのですかね…」

この言葉を、いつも夏が過ぎる頃、思い出す。
時が過ぎて人は変わり、こんなことを言った本人はもう覚えていないだろう。人生とはこんなものか…。

舛添要一と「バカ殿」

2007年08月28日 09時30分34秒 | 政治
舛添要一が厚生労働相に就任した。

舛添が「天下の秀才」であることは、自他共に認めるところだろうが、その言動はひどいものだ。

麻生外相の「アルツハイマー」発言に対しては、「あのバカ大臣」と言い放っていた。細川元首相に対しては「バカ殿」とTVで広言していた。安倍首相に対しても、暗に「バカ」と言ったことがある。
名門出身者でありながら無名私大卒の人には特別の敵意があるのかと思っていたら、それだけではなく、どうやら少数の東大出身者しか評価しないようなのだ。(確かに、あれだけの名門出身で成蹊大学卒というのは、天下の舛添からみれば「バカ」ということだが…。)

識見や学力という点では、確かに桝添の言うとおりなのかも知れない。だが、58歳にもなって、こんなことを言い続けている人もそれほど利口とは思えない。

その経歴から見て、桝添のアキレス腱は女性問題だろう。大臣就任をきっかけにどこかのマスコミが火をつけるかも知れない。そのとき、この”秀才”はどう言い訳するかみものですな…。
でも、案外、事務所経費で引っ掛かったりして…。

東京・立川警察署の”生き地獄”

2007年08月27日 15時40分12秒 | Weblog
東京・立川警察署の巡査長が、ストーカー行為の果てに女性をピストルで殺害し、自らも死を選んだ。この事件の衝撃は、次第に各方面に広がっているように見える。

当初、警視庁は都合のいい情報を小出しにしてきた。組織にダメージを与えないための情報操作だ。
ところが、事態が抑えきれないと見るや、立川警察署の「監督責任」を追求し始め、警視庁上層部に累が及ばないように懸命である。

注目すべきリークとして、被害者女性は、犯人の上司(係長)に相談していたという話が出た。この上司は、ままにある男女関係の問題として相談を受けたつもりだろうが、まさか今回のような結末を予期したはずはない。「市民」の苦情と部下の庇護という狭間に立たされて苦悩したに違いない。
それを分かっていながら、こういう形で、現場に監督責任を押しつけるのが、上層部の常套手段なのだ。

また、犯人のストーカーぶりは署内でもウワサになっていたという。何かを知っている同僚がいても、今は貝のようになっているのだろう。

こんな状態の立川署は、いまや生き地獄のようでしょうね。これから警視庁の「監察」という名の立川署叩きが始まるわけだ。
世渡りの上手い人と、上層部に繋がりのある人だけは、すんなりとこの「罠」をすり抜けていくのだ。

組織の中に一定率で存在する問題職員を、日常きちんと人事管理せず放置しておく。事件が起きたときだけ、問題職員の所業を現場の責任とする。このいやらしい体質がミエミエなのだ。これは警察だけに限らない、お役所の典型的な体質だ。



ヴェラ・リンのCD

2007年08月26日 21時11分47秒 | Weblog
We'll meet again ~The best of Vera Lynn」を聴いた。マントヴァーニが伴奏していた1940年代の録音ではなく、EMIに移った60-70年代の録音である。
「悲しき天使」「マイ・ウェイ」「時の過ぎゆくままに」「アメージング・グレース」「この素晴らしき世界」など23曲を所収。
50歳代になってからの歌声だと思うが、低く陰影に富んでいて、これもまた素晴らしい。


http://www.amazon.co.jp/Best-Vera-Lynn/dp/B00022LZKK/ref=pd_bbs_sr_1/249-7807732-7095527?ie=UTF8&s=music&qid=1187839875&sr=8-1



東京・立川の巡査長による殺人事件

2007年08月23日 19時40分41秒 | Weblog
東京都立川市で、警官がストーカー行為の果てに相手を射殺し、自らも死を選ぶという事件が起きた。

警視庁の上層部は、立川署内で責任を負わせようと、おおわらわのようだ。
どこの組織にも一定率で、問題人物が存在する。事件や外部からの告発がなければ、問題職員をたらい回しにしてお茶を濁すのが通例だ。
だが、一旦事件となれば、組織は上層部に累が及ばないことを最優先に行動する。

私の友人の場合、次のような事件があった。
都の出先機関(学校)で、身障者の職員(障害者1級)を引き受けざるを得なかったが、補助員をつけるなどの何のサポートもなかった。友人は、手が不自由で昼食さえ一人で食べられない職員を「指導」することに傾注したが、結果的にはその職員が犯した事務処理上のミスで、校長とともに退職に追い込まれたのだ。

そんな場合でも、上層部は決して責任をとらないのだ。このことから類推しても、立川署内の管理責任をクローズアップさせ、問題を幕引きするだろうことが分かる。

教訓としては、危ない部下を持ったら、決して深く関わらないこと、早くその職場から逃走することだ。身障者や病弱者などに決して同情してはならない。さもなければ、あらゆる累が、その上司(貴方?!)に及ぶことは間違いない。

「中華航空」か「チャイナ・エアライン」か?

2007年08月22日 08時36分58秒 | Weblog
20日の中華航空事故には驚かされた。
この事故の報道に関しては、首を傾げることがある。事故機について、民放各局は「中華航空機」と報道しているのに対し、NHKは「チャイナ・エアライン機」と呼んでいるのだ。
あの朝日新聞でさえ「中華航空」と報道しているので、NHKの報道姿勢の異様さが際だつ。

NHKは中国に何を遠慮しているのだろうか!?「中華」という呼称は大陸中国を指すのだから、台湾の航空機会社を実名で呼ばないとでも言うのだろうか?
そこで思い出すのが、今から40年ほど前起きたNHK「中国語講座」問題。
当時、日本は「中華民国」(=台湾)と国交を結んでいたので、大陸中国についての情報を当該講座に取り入れることに極めて消極的だった。親北京派の「中国語学者」にその点を突かれて、単なる外国語講座番組が「二つの中国を認めるのか」という政治問題化した経緯があるのだ。

今回、NHKだけが「チャイナ・エアライン」と呼ぶ背景には、権力に弱いNHKの体質がある。現在の中台関係を見ると、大陸の力が圧倒的だ。だから、北京のご機嫌を損ねないように…というNHK的配慮なのだろうか。

NHK内部には、こういう姿勢に批判的な人も多いと思う。そういう人にぜひ、台湾の紹介、日台交流に役立つ番組を作ってほしいと思う。

 

「世界から見たニッポン~幻に終わったアジア連帯の夢」

2007年08月16日 12時29分41秒 | 歴史
終戦記念日のNHK・BSでは、「幻に終わったアジア連帯の夢」が放送された。前半は「孫文」、後半を「チャンドラ・ボース」を採り上げられた。

2006年11月、北京の人民大会堂では、「孫中山先生生誕140周年記念式典」が開かれ、愛国者・孫文の功績が称えられた。その際、二人の日本人が国賓として招かれていたという。ひとりは、梅屋庄吉の孫、もうひとりは宮崎滔天の孫であった。日本では、もう顧みられることもなくなった「アジア主義者」の末裔を中国では決して忘れず、胡錦濤首席自らが接見をしていた。「井戸の水を掘った人は忘れない」という中国人の美点が感じられて、久しぶりに好感を覚えた。

欧米による過酷な植民地支配を目の前にして、アジア人同士が連帯して白人の支配をうち破ろうとする思想が芽生えた。これが「アジア主義」である。数々の民間人が大陸に渡り、この夢を実現しようとしたが、結局、それは失敗に終わった。
その理由は、日本政府が欧米列強と同一の国家利害を追求したからである。民間人による「アジア主義」実現の夢は、現実政治の前で裏切られたのだ。

東京の「白山神社」(文京区)には、孫文と宮崎滔天が座ったという記念碑がのこされている。縁日には夜店が立ちならぶこの神社に、どれだけの人が記念碑の前で足を止めるのだろうか。

最近、中国・中国人については、良い印象を受けないという人が増えているという。
だが、この番組の映像を通して「アジア主義」を振り返ると、中国人の複雑な心境も十分理解できる。

タブーに触れることになるが、「アジア主義」は人種差別の問題とも関連する。何故、米国は日本に原爆を投下したのか、無防備な都市に対して大空襲を行ったのかという問題(東京大空襲)を考えざるをえないのだ。米国がドイツに対して原爆を落とせるはずはない…というのが私の実感である。
米国の人種差別的な暴虐行為は、ベトナム戦争でも遺憾なく発揮された。

日中が連携して、欧米の人種主義に対抗すべきだと考える人がいても不思議ではないと思うのだが、いかがだろうか。
                         (写真は、宮崎滔天)








「八月の濡れた砂」と「鬼太郎の見た玉砕」

2007年08月13日 18時25分46秒 | Weblog
「鬼太郎の見た玉砕」は、水木しげるの戦争体験に基づくTVドラマで、昨日NHKで放送された。
「八月の濡れた砂」(1971)は、藤田敏八監督による、有名な青春映画。これはケーブルTVで、再度見ることができた。

両者に共通するのは「夏」…ただそれだけ。
「鬼太郎…」の戦場であったパプア・ニューギニアは、常夏の国。そこで起きた不条理な全員玉砕の命令は、今なお水木の心に突き刺さる。
一方、「八月の…」は、ルネ・クレマンの作品を模した、日本版「太陽がいっぱい」。湘南に別荘を持つブルジョア家庭の娘と、複雑な家庭で育った青年との一夏限りの体験を描く。当時は、目新しい風俗だったはずのものが、今やありきたりで、映画そのものがレトロな雰囲気を醸し出す。
演技下手の村野武範は、この映画ではとてもよかった。藤田みどりの厚化粧も結構魅力的だった。テレサ野田は、どうしているのだろうか…。
そういえば、この映画の主題歌が大好きで、いつだか石川セリのコンサートに行ったことも思い出した。

夏はいいなあ…。どんな夏でも、夏は大好きだ。

TBS「報道特集 戦艦大和の幻のフィルムを探せ」

2007年08月12日 20時14分51秒 | Weblog
戦争中、パプア・ミューギニアにあるブーゲンビル島に戦艦大和の写真(ネガ)を埋めたという証言から、このフィルムを捜索するというドキュメンタリー番組が放映された。
もう81歳になったという生還者が、戦友の遺志を受け継いで、灼熱のジャングルに入っていく。
先年、元海軍兵士だった父を亡くした私としては、他人事とは思えなかった。
62年の歳月が経ち、当時の記録の手がかりとなるものは見つからなかった。
人は老いていき、自然は姿を変える…。

戦艦大和の実写写真は、数えるほどしか残っていないという。軍事機密だったためだ。
私は、改めて父が遺したスケッチを取り出した。(上掲のスケッチ)

朝青龍の「心因性ストレス」

2007年08月09日 13時04分50秒 | Weblog
ワイドショーなどは朝青龍の話題で持ちきり。

2年前、「モンゴル・フィルハーモニー交響楽団」が来日公演したとき、彼が聴きに来ていたのを思い出した。オーケストラ音楽などに興味があるように見えないが、やはり彼は祖国愛が強いのだろう。モンゴルの楽器、馬頭琴の奏でるコンチェルトを聴きながら、至極満足しているように見えた。

日本的な伝統、しきたりを重視する相撲界は、やはりこのモンゴル青年には合わないのではないか。今回の「心因性ストレス」の原因は、わがまま放題の日常から突然、本人にとっては予想外の「懲罰処分」が課せられたことにある。
サラリーマンにもあり得ることで、ある事案が予想外の展開をして、思わぬ責任をとらされることと似ている。

そう考えると、朝青龍の受けたショックには、十分同情の余地がある。もっとも、報道されているのが事実だとすればだが。「週刊文春」を読むと、正反対の感想を持つので、なかなか難しい問題ではあると思う。



にがうりパスタ

2007年08月07日 13時46分57秒 | Weblog
庭で取れたニガウリとトマトを使って、スパゲッティを作った。
《使用材料》
ニガウリ1本、トマト2個、たまねぎ1個、ベーコン2枚、にんにく1片、シーチキンの缶詰、唐辛子1片、スパゲッティ、オリーブ油、調味料
(2~3人前)


娘にもなかなか好評で、もう一度作ってみたいと思う。写真でみるとどうですか?

「アジア主義」を読む

2007年08月03日 03時00分36秒 | 
ベトナム・フエの王宮の廃墟に立って、ふと思い出したのが「大東亜共栄圏」という言葉だった。ベトナム人にとって、フランスの植民地支配は、忌まわしい記憶に違いないのだが、その影響は各所に残っている。フエの白人観光客の多くはフランス人だったし、ホテルで食べるフランスパンはとても美味しかった。
そのフランス人を、いったんはベトナムから駆逐したのが日本人だった。そのときのイデオロギーが「大東亜共栄圏」というわけだが、戦後、これに触れるのはタブーとなってしまう。右翼以外は使わない言葉となってしまったのだ。

そこで、「アジア主義」関係の本を再読しようと思った。まず、廣松渉「<近代の超克>論~昭和思想史への一視角」(講談社学術文庫)を読み始めた。この著者の名前は、団塊の世代前後の人なら聞き覚えがあるはず。「東大紛争」のときに、全共闘を支持して有名になった東大の先生だ。現実を必要以上に、深刻ぶって考える人だったようだ。

読み始めて感じたのは、「哲学」や「思想史」にも「賞味期限」があるのだなぁということ。大仰な表現や古色蒼然とした文章展開が、なんとも時代を感じさせてしまう。若い人なら、多分投げ出してしまうだろう。「問題意識」自体が、この情報化時代・コンピュータ時代には、全くそぐわないのだ。

これを読んだら、次は「竹内好」にとりかかる。「竹内好全集」を持っていたことも忘れていたのだが、どうせ古本屋では二束三文だろうから、鉛筆で線をを引きまくって読もうかと思っている。「本」は財産なんて、昔、誰かから聞いたが、全くでたらめですね。

石原莞爾や大川周明も読もうと思う。この夏は「アジア主義」のロマンを追究するつもりだ。