澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

秋篠宮記者会見の感想

2020年11月30日 07時50分09秒 | 社会

  秋篠宮の記者会見が行われた。娘の結婚について重大発言があったようだ。
 私ごときがそのことについて論評するつもりはない。だが、少しだけ気になったことを記す。

1 憲法を引用する意味
 「秋篠宮さまは会見で、結婚は両性の合意のみに基づくとする憲法24条の規定を引き合いに出した」と書かれているが、憲法第一条、第二条は天皇について次のように規定する。「第一条 
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」「第二条 皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」
 秋篠宮が憲法の中の”好都合”(?)な箇所だけ引用したのは、いささか無責任のそしりを免れないのかも知れない。第一条、第二条には、他ならぬご自身に関わることが書かれているのですからね。

2 ICU(国際基督教大学)について
 秋篠宮夫妻は学習院出身。岳父は学習院大教授でもあった。二人の娘も学習院で教育を受けながら、大学はICUを選んだ。
 ICUは極めて特殊な大学で、米国流教育スタイル(リベラルアーツ=教養学部)を踏襲する、日本で唯一の大学。GHQが「大日本帝国」を解体するための占領政策の一手として設置した大学だ。そのキャンパスは「日本の中のアメリカ」と言って差し支えない。保守の本流?たるべき皇族の一員が目指すような大学ではないのだ。

 日本国憲法の引用、ICUへの進学、そのどちらにも感じる違和感。それは、一般家庭の話になぞらえれば、次男の我儘、気ままということか。いや、失礼を申し上げました。

 

 

 

「親としては尊重。結婚を認める」 秋篠宮さま、眞子さまの思い表明に

配信

55歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さま=東京・元赤坂の赤坂東邸で2020年11月20日(代表撮影)


「松岡洋右と日米開戦」「東亜全局の動揺」を読む

2020年11月28日 12時18分18秒 | 読書

 「東亜全局の動揺~我が国是と日支露の関係・満蒙の現状」(松岡洋右著 経営科学出版)及び「松岡洋右と日米開戦」(服部聡 著 吉川弘文館 2020年)を読む。


 

 「東亜全局の動揺」は松岡洋右の自著で、昭和6年に発刊されたが、戦後GHQによって「焚書」扱いにされた。最近になってネット扱いの書籍として復刻された。内容は、次のとおり。

第一章 序論 外交とは何ぞや 国際政局概観
第二章 対露外交 ソヴェット・ロシヤの一般対外関係 日露国      
    交回復の効果
第三章 対支外交 中華民国の現状 蒋介石、王正廷の放言
第四章 満蒙問題 展望 鉄道交渉 鮮農の圧迫 中村大尉事件
    田中内閣の足跡
第五章 世界不安の直視 満蒙に対する認識と政策の基 東亜の
    危局と国民の覚悟

 一方、服部聡「松岡洋右と日米開戦」は、松岡が外相に就任するまでの日本の政治外交について詳しく触れている。松岡の自著が言わば「自己主張」あるいは「自己弁護」の書であるのに対し、松岡の置かれた立場を客観的に叙述している。

 現代はグローバリズムの時代だが、その反動として外国人労働者に対する拒絶や保護貿易主義の台頭が見られる。「大衆の不満や閉塞感が高まり、無党派層が増大する一方でポピュリズム(大衆迎合主義)が発生し、強硬論や、思いつき、出任せまがいの無責任な政策を吐く政党や政治指導者が、世界各地で支持を集めるようになっている」と服部は記し、それに1920年代30年代との類似性を認める。「松岡が活躍した時代は、大衆の不満がポピュリズムと民族主義のイデオロギーによって集約され、国歌主義の下で、軍事力による対外進出という形で不満のはけ口が求められたのである。」

 日米開戦の原因をつくってしまった松岡洋右。ひとりのポピュリスト政治家が、一国を奈落の底に突き落としてしまう。
 現代の松岡洋右は誰なのかと考えたら、やはり橋下徹ではないかと思い至った。政治家に戻ってほしくはない人か。 

 

                   

 

 


山口二郎「戦争に負けた理由がよく分かる」

2020年11月22日 08時05分22秒 | 新型コロナウイルス

 山口二郎・法政大学教授(日本政治論)と言えば、「安倍を叩き切る」という発言で、一躍有名になった。民主党政権時、当時は北海道大学教授であったが、政策ブレーンの役割を果たした。つまりは、典型的な進歩的文化人というわけだ、もはや時代遅れの…。

 その山口二郎教授が菅政権のコロナ対策を見て「戦争に負けた理由がよく分かる」とツイートした。(下記参照)
 山口教授の思想、行動に決して賛同はしないが、ことこの一文に限り、日本社会、日本人の特質をずばり衝いている思う。

 現代の「国体護持」は東京五輪開催。情報操作で国民を欺いてまで五輪を強行しようとする菅政権。右でも左でも、菅政権はろくでもない?かもしれない。

山口二郎教授 菅政権のコロナ対策を見て「戦争に負けた理由がよく分かる」

配信

 山口二郎法政大学教授が21日までにツイッターに投稿。菅政権の新型コロナウイルス対策を見ていると、日本が戦争に負けた理由が分かると記した。  山口教授は「菅政権のコロナ対策を見ていると、75年前になぜ戦争に負けたかよくわかる。オリンピック開催が国体護持と本土決戦、ワクチン開発が神風、竹槍戦術に代わってマスクしながらご飯を食べる方法を開発」当時の日本政府の対応と、現在の政権の対応を当てはめた。  さらに山口教授は「主観的願望を現実と思い込み、精神主義で問題解決ができると錯覚する。それを批判する者は非国民」と投稿した。

三島(静岡県)を散歩

2020年11月15日 10時09分46秒 | 散歩

 先日(12-13日)、静岡県三島を散歩。お目当ては、「桜家」のうな重。

 伊豆半島で育ち、三島で高校生活を送ったという、ジャーナリスト・有本香が「三島に帰ったら必ず行く」と太鼓判を押した老舗店。

 この度は、三島駅から伊豆箱根鉄道を一駅乗り「三島広小路」駅で下車。踏切を渡ってすぐに「桜家」が。



 早速、お目当てのうな重を注文。と言っても、一週間前に日時、鰻のサイズを注文しておいた。




 うな重(一匹分)は4,400円。ふっくらして、とろけるような舌触りは、さすが。わざわざ来る価値は十分。

 ホテル「ドーミーイン三島」に一泊。ビジネスホテルだが、最上階に温泉があるので、結構くつろげた。ちなみに、「地域クーポン券」三千円をもらった。(「桜家」でも使用可能。)

 翌日は、定番の「楽寿園」「三嶋大社」を散歩。楽寿園は二十何年ぶりかで庭園の池が満水になったと聞いていたが、すでにかなり水は引いていた。



 三島と言えば、富士山の雄姿だが、一日中こんな感じだった。


 これは、今年六月にオープンした「三島 東急ホテル」のロビー階から撮った富士山。手前は三島駅。この新しいホテルの部屋からは、富士山の絶景が楽しめそう。次回はここに泊まろう。



 これは帰路、車窓から撮った御殿場演習場と富士山。
 


蔡英文総統が「アメリカ大統領選挙」にメッセージ

2020年11月06日 09時38分21秒 | 台湾

 「蔡英文総統から”アメリカ大統領選挙について”台湾国民へのメッセージ」を「台湾の声」より転載いたします。
 これは、米国大統領がトランプであろうとバイデンであろうと、台湾の意思と理念は不変であることを確認している。



    王明理氏

 

蔡英文総統から「アメリカ大統領選挙について」台湾国民へのメッセージ(11月5日発表)

 

             台湾独立建国聯盟日本本部 王明理

 

アメリカ大統領選挙の結果について関心が高いのは日本でも台湾でも同じであるが、日本政府から国民に向けて積極的なコメントが無いなか、台湾では本日(11月5日)午後、蔡英文総統が国民に向けて談話を発表した。

コロナ対策において、台湾政府の対応の的確さや迅速さ、国民目線に寄り添う姿勢が高く評価されてきたが、本日のコメントからも、蔡英文総統の高いリーダーシップが見て取れる。

又、如何に台湾政府が緊張感をもって政治を行っているかも伝わってくる。

 簡単な日本語訳をつけたので、ご参考までに。

 

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アメリカは台湾の重要な同盟国なので、大統領選挙の結果については、誰もが関心を持っていると思います。

選挙結果が発表されるまで、政府も注意深く見守っていますが、この機会に皆にお伝えしたいことがあります。お友だちにも伝えて下さい。

1️. この期間中、私たちは台湾海峡の状況に細心の注意を払わなくてはなりません。周辺国家と緊密に連絡を取り合い、地域の平和と安定を共同で維持していきます。また、市場経済の安定した取引を積極的に確保し、国内の政治・経済環境を安定させます。

2️. 私たちは、米国政府、上院・下院、二大政党、シンクタンク、民間団体と緊密な関係を維持してきました。選挙の結果にかかわらず、これまでの関係性は変わりません。私たちは、これまでの基盤の上に更に台湾と米国の関係を深めていきます。

3. 昨日発表された武器売却の件も含め、このところ、台湾に対する友好的法案や決議がアメリカ両院で超党派の多くの支持を得てきました。選挙の結果、上院と下院の議席数は変わるかもしれませんが、台湾への支持は変わりません。

「台湾支持」はすでにアメリカの民意や超党派の共通認識になっていると確信しています。その上で、私たちは、台湾を支持するアメリカの民意の主流を更に強化し、共通の利益と価値観に基づいた台湾とアメリカの関係を促進して、さらに深めていけるよう引き続き努力して参りましょう。


アメリカ大統領選報道への疑問

2020年11月05日 19時18分48秒 | 政治

   TV各局のアメリカ大統領選報道は首をかしげることばかりだ。

 芸人出身のワイドショー番組MCが、バイデンの票が増えるたびに小躍りし、「トランプじゃなくてよかった」などと平気でお喋りするのを見ると、一体ここはどこの国なんだと思った人も多いだろう。一方、NHKの地上波は国会中継を放送するばかりで、開票速報はBSに任せきり。国会中継の中味と言えば、日本学術会議の人事問題ばかりだというのだから、ほとほと呆れる。菅首相は大統領選の帰趨を気にしながら、枝葉末節の答弁にすべての時間を割かなければならないのだから、お気の毒だ。

 かつて西部邁は「財界人の中に、日本は米国の51番目の州になればいいという人がいる。しかし、これは不可能。米国が一億二千万人もの”黄色い猿”を国民として受け入れるはずもない。選挙権が付与されない、プエルトリコのような保護領になるのがせいぜいのところ」と語った。もちろん、これは西部流の皮肉、警句ではあるのだが、この度の選挙報道を見ていると、笑うに笑えない。

 考えてみると、日本のマスメディアの報道は、反トランプ一色。その理由はと言えば、安倍叩きとシンクロ(共振)したからではないか。BLM(Black Lives Matter=黒人の生命こそ重要)などという極左で黒人至上主義の暴力組織を持ち上げたのも、米国版SEALDsとしてその姿を重ね合わせたからではないか。

 この驚くべき的外れと視野狭窄。トランプとバイデン、どちらが大統領になった方が、我々日本人にとってマシか。要は、何が「国益」に資するか。こういうリアルな観点から大統領選をみるべきだろう。的外れの批判や下手なお追従を聴かされるのは、もううんざりという気もする。

 そこで、私がたどり着いたのは、こんな動画だった。「ニュース女子」出演の二女性がなかなか好印象。重要な「同盟国」の選挙とは言え、所詮、外国の話。高みの見物も楽しい。

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