澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

台湾と中国はこんなに違う  

2014年04月23日 12時07分09秒 | 台湾
 知人が台湾旅行に行ってきたので、「どうでした」と訊いたら、「つまらなかった。中国と同じだったから」という感想。行く先が台北に限られていたので、故宮博物院、中正記念堂とかのお定まりコースで、途中、お茶屋さんや土産物店に連れて行かれたので、本当の台湾に触れることがなく、帰ってきたらしい。

 私の知り合いに、中国で二年間、日本語教師を勤め、最近になって台湾で同じ仕事に就いた人がいる。その知人が興味深い「中台比較論」を知らせてくれた。以下のとおり。

 ~ところで、台湾での新しい生活はいかがですか?

 いや、もう月とスッポンとはこのことかと。もちろん、今(台湾)が月です。 民度の違いが凄すぎて笑えます。古亭は、古い街で客家が多く住んでいることもあって下町の雰囲気です。でも、何といっても歩きながら、痰を吐いたり、ゴミを撒きながら歩く人は居ないし、犬はちゃんと首輪をつけて散歩させていますし。
                
 本当にゴミが少ないです。信号はほとんどみんな守るし、電車はちゃんと並んで乗るし、社内ではみんな割りと静かだし、エレベーターでは、先に降りてと合図をしてくれるし、コンビニでは中国語が下手でもちゃんと聞いてくれるし、目を見ながらお釣りを渡してくれし、むしろ日本人に感覚は近いです。

 もちろん、中にはダメな人は居るでしょうけど、ちゃんとしている人の数が圧倒的に多いです。サービスに対して貪欲という感じですね。生活は、朝方になりました。朝は早めに起きて家で仕事をしてから、12時半くらいに学校に出勤です。夜は平日は11時半くらいですね。帰るとちょっとネットをしてからすぐに寝ています。

 台灣人は、日本人よりも少し時間にルーズですが、非常に勤勉です。また、教師の言うことをちゃんと聞きますし、集団生活に慣れています。また、陽気で、日本の文化や可愛いものが大好きですね。今はいい面ばかり見えているのかもしれません。でも、大連に約2年も居ましたが、その時には得られなかった親近感があります。



 
 

何か変でしょ? 韓国船沈没事故報道

2014年04月18日 20時21分34秒 | マスメディア
 韓国船の事故。確か、天童よしみの歌に「珍島」というのがあった。「海が割れる~」という歌詞だったから、海流が速い海の難所ではあるのだろう。
 
 それにしても、韓国船事故報道は異様だと思う。NHKは連日、TVのトップニュースで扱っているが、他にもっと重要なニュースがあるだろうにと憤る人も多いだろう。ワイドショーが大騒ぎするのは許せるとしても、NHKが日本人の遭難者もいない外国の事故をこれほどまでに騒ぎ立てる理由はないはずだ。一方、NHKは、23日間にわたる台湾学生の立法院占拠事件をほとんど報道しなかったのだから、両者の差異をきちんと説明すべきだろう。
 個人的には、中国と韓国には対しては、異様な気遣いを見せるNHKの体質こそが問題にされるべきだと思う。

 案の定というか、韓国側からは「トンデモ世論」が飛び出した。それは、沈没船が日本製(三菱重工)だったことから、日本にも責任があるというもの。もうひとつは、「修学旅行」があるから、こんな事故に遭うのだという珍論だ。(下記参照)

 TV各局は絶対に触れないことだが、「修学旅行」は日本の近代教育制度の遺産だ。世界中には、日本とかつて日本であった韓国、台湾にしか存在しない。日本統治時代が「すべて悪」というドグマ(教条)に取り憑かれた韓国人は、そこまでいうのかと思った。まさに噴飯モノではないか。

 朴槿恵の父親・朴正煕は、日本統治時代、その優秀さを日本人教師に見出され、帝國大学に匹敵する陸軍士官学校を卒業した。彼自身が「家が貧しかったので、先生が私を導いてくれなければ、今の自分はなかった」と述懐している。日本は、朝鮮半島に近代的教育制度を確立し、京城帝國大学までもつくった。
 「日本人は朝鮮語を奪い日本語を強要した」というのが韓国人の主張だが、20世紀初めの東アジア情勢を顧みれば、初等から高等教育まで完結した教育体系を構築できる力があったのは日本だけだった。近代化に必要な科学技術の知識には、日本語は必須だったのだ。

 「従軍」慰安婦問題がかくもこじれるのは、我々の責任と言うよりも、今回の船舶事故でさえ「日本の責任」にしてしまう、韓国人の精神構造にあることは間違いないだろう。


韓国旅客船沈没事故、ネット上に「修学旅行廃止」求める署名運動・・・「日帝残滓」との指摘も=韓国
サーチナ - 2014年04月18日 17:42

 韓国南西部の珍島(チンド)沖で発生した旅客船沈没事故で、修学旅行中の高校生ら約340人が乗っていたことを受け、団体で行動する「修学旅行」を廃止すべきとの声が上がっている。インターネット上では、小中高校による修学旅行の廃止を求める署名運動が行われている。複数の韓国メディアが報じた。

 沈没事故は18日正午の時点で、死者28人。このうち安山檀園高校の学生は14人に上る。行方不明は268人で、安山檀園高校の学生は236人と8割以上を占める。朴槿恵大統領は事故直後の中央災難安全対策本部で「修学旅行に行った学生がこのような不幸な事故に遭ったことを痛ましく思う」と話した。

 韓国のインターネット上では、修学旅行の危険性を訴え、廃止を求める声が上がっている。16日にはコミュニティーサイトに「小中高校の修学旅行、修練会(研修会や移動教室など)をなくしてください!!!」と題した署名運動が登場。

 署名を提案したネットユーザーは、修学旅行先での事故や暴力沙汰などの問題が増えていると指摘し、「小中高校の修学旅行に法的な義務はない」として修学旅行の撤廃を訴えた。署名数は18日正午の時点で2万5000人に達する。

 このほかにも安山檀園高校を管轄する京畿道教育庁や、ソウル市教育長、教育省などのホームページには、修学旅行の廃止を求める書き込みが殺到した。

 韓国メディアによると、韓国の修学旅行は日本統治時代に日本から持ち込まれた旅行文化だという。

 当時、旅行は身近なものではなく、学生時代に格安で行ける修学旅行は意味のあるものだった。しかし最近では家族旅行の文化が発達し、集団主義より個人主義の方が望ましいとの考えから不要論が広がり、「日本帝国主義教育の残滓」との批判もあった。

 インターネットの掲示板には「どれだけ多くの子どもが亡くなれば不必要な現場体験や修学旅行を廃止するのだろうか」、「不安といらだちが募る修学旅行に私の子どもを送りたくない」などの意見が書き込まれた。

 このような反応を受けて、一部の自治体は修学旅行を中止・再検討することを決めた。京畿道教育庁は17日、1学期に予定していた現場体験学習を全面中止とした。ソウル市教育長も、市内のすべての小中高校に対して、現在計画中の修学旅行や修練会で安全性に懸念がある場合は直ちに中止するよう指示した。しかし学生や保護者の不安は大きくなるものの、旅行会社への巨額のキャンセル料が発生することから修学旅行中止を決定できない学校もあるという。(編集担当:新川悠)

高校社会科教師の無知と傲慢

2014年04月16日 19時41分22秒 | 社会
 今日の「産経」が「都立校 靖国参拝批判記事から出題」という記事を載せている。(下記参照)

 学校の内情に詳しい知人の話によると、義務教育である小中学校に対しては、世間の見る眼が厳しくなるばかりなのに、すでに偏差値で輪切りされた高校については、学校によって評判はさまざまなようだ。底辺の高校では、まともに授業が成り立たず、宿題をやってきた生徒をクラスの大半が冷笑するような雰囲気まであるという。
 
 教員の異動希望は、生徒指導の負担も軽く、社会的評価も高い名門校に集中するので、下位の学校では、教員の間でも無気力な雰囲気が漂うそうだ。
 
 そんなところで、教員の鬱憤、不満を察知して、職員会議で「当局」批判をするのが、決まって社会科教員だという。「当局」というのは、校長、副校長(教頭)のこと、その背後には「教育委員会」がいるという位置づけだ。教員は社会的経験が不足していると言われるが、歴史教師などはその典型らしい。戦後の歴史教育は、戦前の日本の全否定で成り立ってきたから、「愛国心の涵養」「郷土を愛する心の育成」などといくら文部科学省が叫んでみても、現場の高校教員にはほとんど届かない。

 特に社会科教員は、生徒に体制批判をさせて、自己の鬱憤晴らしをするような人も多いらしい。一般から隔絶した学校社会が、教員の無知と傲慢を増幅させるのではないか。
 教員が中立性を逸脱して、生徒に誤った社会批判を強要するという、都立松が谷高校のこの「事件」は、高等学校教育の歪んだ一面を白日にさらけだした点で意味があった。



都立高、靖国参拝批判記事から出題 「論調に誘導、極めて不適切」

2014.4.16 09:48 [産経・歴史認識]


 東京都八王子市の都立松が谷(や)高校で今年1月に行われた3年生の「政治・経済」の学期末試験で、安倍晋三首相が昨年12月に靖国神社に参拝したことを批判的に報じた毎日新聞の紙面を添付し、意見や説明などを求める問題を出題していたことが15日、分かった。識者から「参拝への批判を誘導するような問題で極めて不適切」との指摘が出ている。

 添付された紙面は「靖国参拝 首相が強行」「政権1年周到準備」「米政府『失望した』」「失われた国益大きい」との見出しで、首相の靖国参拝を批判的に報じたもの。

 設問は「安倍首相の靖国参拝に対し、中国・韓国は厳しく批判した」と説明。その上で(1)「自分の思うことを自由に書きなさい」(2)「中国・韓国はなぜ批判しているのか。中国・台湾・韓国と日本との関係は『戦略的互恵関係』にあるが、それを無視してまで、なぜ安倍首相は参拝したのか。アメリカはなぜ『失望した』のか。説明しなさい」-と尋ねた。

 出題したのは50代の男性教諭で、授業中に「君が代を歌う社会科教師は少ない」と発言したこともあるという。平野篤士(あつし)校長は「学校で購読していた新聞の記事を使ったところ、たまたま批判的な報道だった。参拝の是非を問うものではないので、問題ないと思う」と話している。

 東京学芸大教職大学院の今井文男特命教授は「一面的な評価だけを提供しており、予備知識のない高校生だと、参拝批判に誘導される」と指摘している。

台湾国会議事堂占拠事件を”見て見ぬふり”するNHK

2014年04月10日 20時40分43秒 | 台湾
 さきほど、日本時間午後8時に、23日間にわたって「ニコニコ動画」が生中継を続けた「台湾立法院(国会)を学生らが占拠 生中継」※という番組が終了した。議事堂を占拠した学生の主張を伝え続け、平和裡に立法院から退去する学生たちの姿を映して、全放送を終えた。

※ 「立法院(国会)を学生らが占拠 生中継」(ニコニコ動画)

 23日間の放送で約880万アクセス、約390万の書き込みがあった。書き込みの多くは、「中台貿易サービス協定」に反対する台湾人学生に対する支援、中共に対する非難、日本のマスメディアに対する批判だった。

 この占拠事件について、事実経過の報道はもとより、解説報道も一切しなかったNHKに対しては、「媚中」「中共(中国共産党)の走狗」などと厳しい意見が重ねられている。
 偶然にも、NHKは今夜午後10時から「国際報道2014」※という番組でこの事件を初めて採り上げようとしていた。たった今、学生が退去したばかりのこの事件を、どのように位置づけ解説するのかを見れば、NHKの本音が分かろうというものだ。

国際報道2014 ▽台湾議会占拠解除へ・学生達は中台関係は ほか
チャンネル [BS1]
2014年4月10日(木) 午後10:00~午後10:50(50分) ジャンル ニュース/報道>海外・国際
ニュース/報道>解説
情報/ワイドショー>その他 番組内容▽特集:台湾議会占拠解除へ・学生たちは?馬政権が進める中国との関係強化の行方は▽アメリカ干ばつでアーモンドがピンチ▽中国海南島で国際フォーラム・李克強首相が演説出演者ほか【キャスター】有馬嘉男,【キャスター】黒木奈々


 個人的な感想を言えば、NHKはこの事件を「過激派学生の議会占拠」と描こうとして腐心してきたが、ついに「暴力」「騒乱」を写し出すことはできなかった。中共が強要する「ひとつの中国」に呪縛されるNHKは、台湾人学生の歴史的運動を目の前にして、何も報道できなかった、という結論になりそうだ。


「ニコニコ動画」が伝えた台湾学生の立法院占拠事件

2014年04月03日 21時41分07秒 | 台湾
 最新情報では、「中台貿易サービス協定」に反対して3月18日から始まった学生たちの立法院(国会議事堂)占拠は、今日(4月8日)午後6時に学生たちが退去するという合意がなされたようだ。

 詳細についてはまだ分からないが、学生たちの主張がある程度認められたことは間違いなさそう。何よりも流血の事件とならずに済んでよかったと思う。

 この占拠事件の政治的意味は、限りなく大きい。しかし、日本のマスメディアは、ほぼ見て見ぬふりを決め込んだ。「みなさまのNHK」はいつ報道するのかと注視していたが、結局、行政院に入り込んだ学生隊を警官隊が排除する「騒動」を伝えただけだった。今やCCTV(中国中央TV)の東京支局と呼ばれるNHKだけあって、その媚中、中国の走狗と化した実態が露わになった。

 22日間にも及ぶ国会議事堂占拠を唯一報道し続けたのが「ニコニコ動画」だった。日本語ができる台湾人学生がボランティアで参加して、議事堂内の状況、学生たちの主張、日本の視聴者が書き込んだ質問に対する回答などを熱心に紹介してくれた。この放送は、華語(北京語)、英語、日本語の三言語でおこなわれた。この「ニコニコ動画」へのアクセス数は、800万アクセスを超え、書き込みも400万に迫る勢いだった。

 日本の視聴者が作った応援ゆるキャラ

 書き込みの多くは、台湾・台湾人への親近感の表明、学生たちへの共感、中国への警戒感、そして日本のマスメディアに対する憤りだった。
 これらに対して、ボランティアで参加した台湾人女性「みかんさん」「チリさん」「池田さん」などは、NHKの解説委員よりもずっと的確かつ聡明な解説をしてくれた。

 何故、学生の占拠が長引き、かつ馬総統が彼らを強制排除できないのか?この疑問に対しては、「立法院(国会)がすでに大統領権限で締結した中台貿易協定を覆すことになれば、立法院が国会であることを認めることになる。すなわち、台湾がひとつの国家あることを認めることになるので、馬総統は躊躇せざるをえなかった。中共(中国共産党)も「国民党」(中国国民党)も、「中国はひとつ」であるという呪縛から逃れられないということだ。

 だが、学生たちは、この自縄自縛にひとつの風穴を開けた。それは、台湾は台湾であり、台湾人のものだという事実を、中共と国民党・馬政権に突きつけたということだ。この成果は、間違いなく大陸内部での民主化運動に影響を与える。

 李登輝氏と親交のあるI教授(国際関係論)は、「中共政権は10年以内に崩壊する」と断言された。今回の国会議事堂占拠事件に、中共当局は衝撃を受けているのではないか。