数日前、NHK教育TVでフジ子・ヘミングのドキュメンタリーを再放送していた。彼女が有名になったのはこのTV番組からで、「ラ・カンパネラ」は、彼女の十八番の曲だ。
その昔、マニアはジョルジュ・シフラの演奏がいい、清水和音のCDは音がいいとか言っていた記憶があるが、手許にそんなCD、LPは見あたらない。そこで、当然のごとく、YouTube映像を探してみた。
早速、小山実稚恵、ユンディ・リ、フジ子・ヘミング、辻井伸行の映像が見つかった。演奏時間は、小山4:45、ユンディ4:28、フジ子5:38、辻井4:30という感じ。小山の映像(下記掲載)は、指の動きが詳細に撮されているので、この曲がいかに難曲であるかが分かる。
小山は、多分楽譜に忠実な演奏で、テクニックも優れている。辻井は、ハンディキャップにもかかわらず、大胆。ちょっと荒っぽいような気もするが…。ユンディは、ただただすごい。他の人とは違う曲を弾いているかのような印象だ。
http://<WBR>www.you<WBR>tube.co<WBR>m/watch<WBR>?v=hEnf<WBR>ZjqMSy0<WBR>&featur<WBR>e=relat<WBR>ed
フジ子は、テクニックがない分だけ、自己流の解釈を加えている。ただ、他の演奏と比較すると、比較してはいけない、という結論になる。
http://<WBR>www.you<WBR>tube.co<WBR>m/watch<WBR>?v=3IXx<WBR>B2wLoxQ<WBR>&featur<WBR>e=relat<WBR>ed
最後に、私が聴いたのは、カーメン・キャバレロの演奏。そう、「愛情物語」の彼だが、ソロでこの曲を録音している。演奏時間は6分20秒。ちょっとした遊びも入っているが、なかなか面白い演奏で気に入った。これが一番かもしれない…。彼が優れたテクニックの持ち主であることがすぐ分かる。
(カーメン・キャバレロ)
この曲は、演奏者の素性がすぐに分かってしまう珍しい曲かも知れない。
La Campanella (小山 実稚恵)