澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

ウクライナ政府、昭和天皇をヒトラー・ムッソリーニと並べて表示

2022年04月24日 21時07分44秒 | マスメディア

 ウクライナ政府は、ロシアの侵略に対抗して様々な広報手段を駆使している。周知のように、大統領自身のSNS発信は大きな影響力を持つに至った。

 そのウクライナ政府による発信のなかで、日本人には棘(とげ)が刺さるような思いがする映像があった。それは、昭和天皇をヒトラー、ムッソリーニと並べて表示し、第二次世界大戦における反ファシズム戦争の意義を強調している。



 早速、「ネトウヨ」の方面からは、「ウクライナはけしからん」というような反応が出ている。だが、ウクライナ政府は、現在の日本政府を批判してこのような映像を流しているのではない。一般のウクライナ国民にとっては、日独伊はかつてファシズム国家であり、その指導者は上記の三人だったと認識している。

 1945年5月、ヒトラーはベルリンの地下壕で自殺、続いてムッソリーニは民衆の前で絞首刑に処された。だが、天皇は戦争責任を免れて天寿を全うした。この厳粛な事実を前に、彼我の違いを説明するのは、こちら側の責任でもあるのだろう。

 欧米人にとって、日本は異質なルールに基づく別世界に見えるのだろうか。三者を並べられて憤激するのではなく、何故、彼らがそう考えるのかを、もう少し冷静に「検討」すべきだろう。「検討使」岸田サンには、大いに期待している。

 

【一般公開】2022年4月24日カッパえんちょーライブ袋、ウクライナ政府、昭和天皇をヒトラー・ムッソリーニと並べて生首として表示⇒在日ウクライナ人火消しに奔走【カッパえんちょー】

https://youtube.com/shorts/fJpmDne6Hhc?feature=share

 


新緑の横浜を散歩

2022年04月22日 20時17分06秒 | 散歩

 きょうは(4月22日)久しぶりの青天。気温もぐんぐんと上がり、こんな日はどこかに行かなくてはと思い、ぶらりと横浜へ。

 重慶飯店(ローズホテル内)でランチを楽しんだ後、中華街、山下公園へ。



 中華街のメインストリートは、週日にもかかわらず、観光客でいっぱい。ほぼ全員がマスクをしていることを除けば、コロナ禍のイメージはほぼ感じられない。目立つのは、店舗のリニューアルや新規参入が多いことだ。例えば、「台湾」の良いイメージに便乗してか、台湾小籠包やフライトチキンの店ができていたり、中には「台湾美食 王府井」という奇妙な名前の店もあった。

 山下公園では、「花壇展」が開かれていた。横浜市内の園芸業者が、造園(花壇)の腕を見せる場だろうか。横浜から生まれた童謡「赤い靴」をモチーフにした花壇など、見ごたえのある展示がそろっていた。



 大桟橋には、二隻のクルーズ船が停泊していた。手前の船は「にっぽん丸」と書かれていた。コロナ禍直前、家人が「ダイアモンド・プリンセス」に乗ったこともあるので、クルーズ船の再開も待ち遠しい思いだ。



 帰路、関帝廟の隣で工事中だった「横浜中華学院」が竣工に近づいていることを確認。以前、重慶飯店別館があった場所を新たに学院の校地として、校舎の新築工事が続いていた。学校の歴史を示すプレートが新しく作られ、校舎の横には青天白日旗(中華民国=台湾の国旗)がひるがえっていた。

 


NHKがウクライナ避難民インタビューで「字幕改変」

2022年04月19日 09時18分46秒 | マスメディア

 やっぱりNHKは確信犯!と確信させるようなこのニュース。NHKはもとより、民放TV各社は、この一件を放送することはない。何故なら、脛に瑕を持つ、同じ仲間だからだ。

 インタビューに応える外国人の話を正確に訳出しているのだろうかと疑問に思うことは、これまでも多々あった。以前、中国語のインタビューで、聴きとれた範囲の単語が訳出されていないのに気付き、「おや?」と思ったからだ。

 今回の「字幕改変」は、『私たちの勝利を願います。勝利を。ウクライナに栄光あれ』というウクライナ難民の言葉を「今は大変だけど平和になるように祈っている」と「翻訳」したのだから、何ら弁明はできないだろう。NHK担当者からすれば、国民をナショナリズムに目覚めさせてはならないというのが、命題なのだろう。「平和憲法」が振りまいてきた「平和妄想」「護憲妄想」が、ウクライナ戦争のような現実の前では、何の役にも立たないという事実を、視聴者に気づかせてはならないということか。

 NHKは実に罪深い、と思う。

 

 

NHKがウクライナ避難民インタビューで「字幕改変」か 大学教授が指摘

配信

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NEWSポストセブン

ウクライナの原型を見る Половецкие пляски韃靼人の踊りと合唱(日本語訳)

2022年04月18日 19時16分35秒 | 音楽・映画

 ウクライナ戦争の悲劇については、大いに同情する私だが、マスメディアの報道には同調できないことが多い。
 それは、戦争の原因、背景について、詳細な分析がなされず、「戦争は悪い」「平和は尊い」という視点からの情緒的な報道が続けられているからだ。同時に、ロシア人、ウクライナ人の国民性、民族性が問われることも少ない。

 ここに、ウクライナ、ロシアの原型ともいえる映像がある。ボロディンの有名な「韃靼(だったん)人の踊りと合唱」だが、この日本語の歌詞は、日本人の感覚を超える世界を描いている。モンゴル帝国の流れをくむ「ハン」への賛歌、敵には無慈悲を、配下には美女をといった、遊牧民のしきたり、大草原の故郷への思いなど、「一所懸命」「忖度」の日本人とはまさに対極の世界だ。

 興味がある方は、ぜひ歌詞を見ていただきたいと思う。

Половецкие пляски韃靼人の踊りと合唱(日本語訳)


映画「返校~言葉が消えた日」を見る

2022年04月02日 08時36分13秒 | 音楽・映画

 アマゾンプライムで映画「返校~言葉が消えた日」(台湾 2019年)を見る。迂闊にも私は、これまでその存在を知らず、予備知識もないまま見たので、かなり驚き当惑した。

 台湾映画と言えば、「海角七号」(2008年)が印象的だった。台湾と日本の歴史的絆を描いた作品で、台湾人がこんな風に「日本」のことを思っているのかと知った。私の世代は、中華民国(台湾)対中華人民共和国、国民党対中国共産党、蒋介石対毛沢東というような対立図式で歴史教育を受けてきたから、「台湾人」の存在に思いを致す機会がほぼなかった。だが、この映画では、日本統治時代が懐かしく、肯定的に描かれているので、「自虐史観」の呪縛を解くのに大いに役立った。

 さて、「返校」は、1962年当時の台湾の高等学校で起きた事件を描く。1945年、日本統治時代が終わり、1947年には、台湾に「進駐」してきた中国国民党の軍隊が、「ニニ八事件」を引き起こし、二万八千人と言われる台湾人を虐殺する。台湾を「接収」した蒋介石の国民政府は、「反共」「大陸反抗」を叫び、四十年もの間「戒厳令」を発して、恐怖政治を行った。そんな蒋介石独裁時代の学校生活を、この映画で初めて見ることに。高等学校内での反共教育と軍事訓練の実施、危険図書の閲覧禁止、校内における華語(北京語)の強制(=台湾語の使用禁止)など、本を通じて知ってはいたものの、やはり映像は具体的で空恐ろしさを感じさせる。

 台湾の友人にこの映画を見たことをメールしたら、次のような返事があった。「1961年、わたし三歳です。1996年、李登輝が大統領に当選した。(それから)自由な社会になり続けるんです。小学生のとき、中国語で話さなければいけません。皆はこの事件を忘れないんです。」(原文のまま)

 ホラー的な脚色がなされているとはいえ、この映画の内容は、ほぼ事実で、一般の台湾人の記憶に刻まれているようだ。

 

台湾 若者が支持した「ホラー映画」日本上陸へ