澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

霞が関官僚の”受難”

2018年05月26日 08時47分49秒 | 政治

 10年ひと昔というけれど、11年前に本ブログで書いた「公務員バッシングの果てに…」(下記参照)という記事を見つけた。
 この11年の間に、民主党政権が誕生し、執拗に公務員叩きを続けた。鳩山由紀夫が首相になると、霞が関の「事務次官会議」を廃止させて、「政治主導」を謳った。
その後、強弱はあるにしても、霞が関あるいは公務員一般に対するネガティブな報道、印象操作は相変わらず続いている。

 11年後の現在、財務省官僚は起案文書の「改ざん」で叩かれている。霞が関の威光は地に落ちたと思わざるをえない。と同時に、ますます酷くなるばかりの”〇〇叩き”の風潮には、危うさを感じるばかりだ。



《「公務員バッシング」の果てに…》 2007年11月18日
 
  今日の「産経新聞」に興味深い記事が載っている。元外務官僚の宮家邦彦氏が書いた「”国のため”気概失う若手官僚」という記事だ。
それによれば、東大法学部出身の国家公務員採用者が、過去15年で140人から60人へと激減しているという。10年前までは東大法学部の各年上位100人はほどんどが国家公務員になるといわれた。しかし、現在の上位100人の多くは外資系企業や弁護士などに流れ、公務員は皆無に近いそうだ。

こうなった原因は、最近の公務員バッシングにあるようだ。宮家氏は次のように続ける。
「理由は何であれ、東大法学部で最も優秀な若き”エリートたち”が国のために働く意欲を失っているのだとすれば、実に由々しき事態ではなかろうか」
「大多数の若い国家公務員は薄給にもめげず、国民のために黙々と働いている。朝は早くから各政党の部会に呼ばれ、昼間は通常の業務をこなし、夜は国会関連作業
などで遅くまで待機する。国民が真に憂慮すべきは、官僚組織の政策立案能力の低下であろう。…問題解決には日本の長期的な国益を踏まえたプロの専門家集団による真剣な政策議論が必要である。…政治主導の政策決定には大賛成だが、最近の行き過ぎた役人バッシングだけでは何も解決しない。現在のように国会議員が政争に明け暮れ、民間にシンクタンクが育たないまま、官僚たたきだけがあと10年続けば、どうなるか。
日本の官僚組織は確実に崩壊し、責任を持って長期的政策を立案できる組織はなくなるのだ。」

最近のマスコミによる「役人バッシング」は、キャリア公務員の「ノブレスオブリージュ」(高貴なる義務)まで否定する傾向にある。「民間ならこうだ…」という論調で、公務員の非効率性を攻撃するのが常套手段だが、「民間とは何を指すのか」「公務員の公共性・公平性をどう考えるのか」という視点は欠落したままだ。
上記の記事が指摘するように、あと10年こんな状態が続けば、日本の官僚制度は確実に崩壊するだろう。

問題は霞ヶ関の中央官庁だけではない。身近な市役所や郵便局の職員は、これまでごく普通の人々が勤める安定した職業だった。輝く学歴や技能がなくても、こつこつと日々の仕事をこなしてきた。これらの人たちが、地方・地域を支えてきた側面は誰も否定できないはずだ。それを「税金泥棒」呼ばわりして、貶めるという最近の風潮は本当に見苦しい。
名もない普通の、これらの人々が、日本の社会階層からごっそりと抜け落ちた時、日本社会はどう変わるのか?
その答えはもうはっきりとしている。弱肉強食の「格差社会」の普遍化だ。


「ニュース女子」を裁く民放TV放送基準の馬鹿らしさ

2018年05月23日 13時53分48秒 | マスメディア

 「虎の門ニュース」(5月23日放送、下記の映像)で、DHCテレビ「ニュース女子」のMCでもある上念司(経済評論家)が、民放連の放送基準とその「考査」の実態を暴露した。

 詳細は下記の映像を見ていただくとして、私が驚いたのは「日本民間放送連盟放送基準」なるもののいい加減さ。その前文では仰々しく「民間放送は、公共の福祉、文化の向上、産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に寄与することを使命とする。われわれは、この自覚に基づき、民主主義の精神にしたがい、基本的人権と世論を尊び、言論および表現の自由をまもり、法と秩序を尊重して社会の信頼にこたえる」と謳いながら、考査と称して「ニュース女子」に対してしたことは、金正恩、習近平と呼び捨てにするのは失礼だから止めろ、中共(中国共産党)政権によるウイグル、チベット族などに対する「民族浄化政策」には言及するな、「駅前ギャンブル」という言葉はパチンコを想起させるので、使うな…等々、枝葉末節の指示。「ジャーナリスト精神」など微塵も見られない自己保身(TV業界の既得権保持)、事なかれ主義、権力への追従・迎合ばかりが目立つ。

 「敗戦」「連合国」をそれぞれ「終戦」「国際連合」と呼び変えた日本人。目前の現実を直視せず、キレイごとでお茶を濁し、すり抜けようとする性向は、まさに「国民性」となったのか。そう嘆息せざるをえなかった。

 

【DHC】5/23(水) 上念司×ケント・ギルバート×居島一平【虎ノ門ニュース】


三島「桜家」のうな重

2018年05月14日 07時48分15秒 | 散歩

 ジャーナリスト・有本香女史が「虎の門ニュース」で紹介、ツイッターでもつぶやいていた、鰻の名店「桜家」(静岡県三島市)に行く。有本さんは「三島に来たら、お昼はうなぎに決まっている」とつぶやき、決まって「桜家」に行くという。三島は彼女の地元(三島北高校卒業)だから、これは間違いのないお言葉だと思った。というか、私は彼女の隠れ大ファンなので、ぜひとも行かねばと思っていた。

 先の金曜日(11日)午後5時頃、念願の「桜家」へ。入り口には案内係がいて、名前を書く。有名な店なので、予約して行く客が多いと言う。幸い、行列はなく、すんなりと中へ。
 うなぎ丼、うな重のほか、天ぷら定食などのメニューもある。うな丼とうな重の違いは、器だけ。うな重一匹分は4,300円、一匹半分は5,800円。私たちは、それぞれ一つずつ注文した。


うな重(一匹分)~有本香ツイッターより


私が食べた1.5匹分のうな重↑↑


満足の笑み

 翌日の土曜日、柿田川湧水公園に行く途中、この店の前を通ったが、すでに多くの行列ができていた。国産うなぎのとろけるような舌ざわりは、なかなか味わうことはできない。この3月、シラスウナギの激減に伴って、値上げされたばかりだったが、食べてみる価値は十二分にある。

 楽寿園、柿田川公園を散歩。早めに帰途についた。


薩埵峠(さったとうげ)の絶景

2018年05月12日 21時11分34秒 | 散歩

 薩埵峠(さったとうげの絶景を見てきた。

 昨日(5月11日)は朝から快晴で、この峠から富士山を眺めるには最高の日和だった。JR由比駅に着いたのは、午前10時半頃。3.8kmほどの道のりを歩くには時間がないので、タクシーで峠の駐車場へ。そこから数分で、展望台へ。
 この展望台の横には24時間ライブ映像を配信するカメラが設置されている。その映像は、次のとおり。

静岡市さった峠 広重の富士山

 私が撮った写真は次のとおり。(5月11日午前11時頃撮影)


お見事、北朝鮮?

2018年05月11日 06時44分48秒 | 政治

 その昔、テリー伊藤が「お笑い北朝鮮」という本を出したが、そのタイトルが”不敬”であるとして、朝鮮総連から猛烈な抗議を受けた。

 時は流れ、金王朝三代目・金正恩は、兄、叔父を殺して、実権を握ったものの、米国による先制攻撃の不安におののき、「米朝会談」の開催に同意した。どうやら、6月初旬、シンガポールで行われるようだ。それにしても、金正恩の豹変ぶりはお見事。

「自己保存の本能だろうけれども、金正恩の豹変は見事だ。歴史を振り返ると、我が帝国の最高指導者は、なぜドイツと手を結び、日米戦争に走ったのか。金正恩ほどの知恵がなかったのかと?言ったら、マズイかな。」

 これはMixiで見つけた書きこみ。確かに一理ある、松岡洋右、近衛文麿、東条英機、そして昭和天皇がこの豹変を見たら、何と言うのだろうか。


「日航123便 墜落の新事実」(青山透子著)

2018年05月06日 13時28分05秒 | 

日航123便 墜落の新事実~目撃証言から深層に迫る」(青山透子著 河出書房新社 2017年)を読む。



 33年前(1985年)に起きたこの航空事故の原因について、今なお疑問が投げかけられていることを、この本を読むまで私は知らなかった。当時は、修理不備により圧力隔壁が壊れたことに起因する事故としてしか報道されなかったからだ。その後、週刊誌などでは、いろいろな「噂」が流布されたと思うが、それを鵜呑みにするほどヒマではなかった。ところが、本書の著者である青山透子氏は、事故当時、日航客室乗務員であり、123便の亡くなった機長、乗務員、生還した乗務員とも面識、交流があった。いわば、「内部」の人であった著者が、32年を経た昨年夏、本書を著したという事実は、軽々に看過できないと思われた。

 読後の印象を言えば、事故の「核心」を衝く著作ではない、ということ。つまり、周辺事実を重ね合わせて、在日米軍と日本政府による、ある種の「謀略」「隠蔽」を匂わせる結論になっているものの、いまひとつ説得力に欠ける。

 だが、興味深く、驚くべき記述がいくつも示されている。

 
「人間は、世間の常識とは別の不可思議なことや思いもかけないことを知った時、二とおりの反応があることを学んだ。…一つは、多くの疑問を追究しようとする精神を持つ人間で、研究者的な視点で情報収集や分析に取り組むタイプだ。しかしながら一般的に見ると、公の発表とは異なることを言う偏屈な人、荒唐無稽な話をする人、とレッテルを貼られやすくなる。…もう一つは、事実を聞いた瞬間に、自分は関係ないと知らないふりをする人間で、その振る舞いは実に滑稽だ。例えば、ある新聞記者に知り得た事実を話したところ、自分だけの胸に収めておくからと言い、”明日からは電車の乗り降りに気を付けた方がよい、ホームは端っこを歩かないで”と逆に脅されるようになった。さらに別の記者は調査報道が日本は遅れているので米国並みにしなければならない、と熱く語っていた割には、事実を知るとメールも無視され”原発事故で忙しいから無理”という返事がやっと送られてきた。…別のテレビプロデューサーは”誰も後部圧力隔壁が事故原因だなんて、いまさら信じている人はいない。ただし、決定的証拠がなければテレビ局全員の首が飛ぶ。日米戦争になるという人もいる。戦争になってもいいのですか?”と、いきなり戦争の話が出てきたりした。」(
p.74)

 著者が暗示するように、日航機墜落事故の原因は米軍機のミサイル誤射であったかも知れない。だが、上記のエピソードからも自明のように、日本のマスメディアがその事実を報道することなどあり得ない。横田基地に鎮座する在日米軍は、神聖不可侵のタブーなのだから。
 福島原発事故当時、枝野官房長官は「現時点では、何の問題もない」としらじらしいウソをつきとおしたが、これに真っ向から対決するマスメディアは皆無だった。そのことを思い出すだけで十分だろう。

 タブーを見て見ぬふりをする国民性、「真実」を追究する気などサラサラないマスメディア。これでは、日航123便の墜落原因は、未来永劫分からないだろうな、と感じた。
 
 

 


 


格安スマホを入手

2018年05月05日 23時38分45秒 | 散歩

 親族から「スマホ」をプレゼントされた。「父の日」の前渡しとか。

 「華為Huawei MediaPad T27.0 pro」というスマホンで、1万6千円前後。


 月々の電話料金は、千五百円くらいらしい。
 早速、家族のLINEに加わり、友人にアドレスを送った。パソコンを主に使い、スマホとは無縁だった私にとっては、これくらいの商品がお似合いだろう。
 見やすい画面は気に入ったが、YouTubeの音楽を聴いてみたら、国産品との違いが歴然だった。音質は期待すべくもないが、他の使い勝手は結構よさそう。
 問題は、耐久性。故障したときのサービス体制も不安だ。
 でもまあ、家族は私の動向を把握できるので、安心なのかもしれない。