澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

田母神航空幕幕長の更迭は適切か?

2008年10月31日 21時57分19秒 | Weblog

田母神航空幕僚長が、不適切な論文を発表したという理由で更迭された。

空幕長論文「適切でない」=麻生首相-民主も批判

 麻生太郎首相は31日夜、首相官邸で記者団に対し、航空自衛隊の田母神俊雄航空幕僚長が「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬだ」などと日中戦争を正当化する内容の論文を発表していたことについて「個人的に(論文を)出したとしても、立場が立場だから適切ではない」と述べた。「(空幕長に)辞任を求めるか」との質問には、「それはおれが決めることではない。防衛相の人事権だ」と指摘した。
 一方、民主党の直嶋正行政調会長は記者会見で、「当然、わが国は中国について、侵略をしたというか、迷惑を掛けたことは間違いない。韓国、朝鮮を植民地支配したことも間違いない。(論文は)私が認識している事実とは違う」と厳しく批判した。(了)
(2008/10/31-21:16)

 

航空幕僚長ともなれば、自らの発言が時によって政治的意味を持つことは百も承知であるので、今回の更迭を気の毒だとは思わない。

しかしながら、民主党のような「それみたことか」式の反対は非常に腹が立つ。
日中戦争も日本の植民地統治の問題も、突き詰めれば、欧米諸国のアジア侵略に端を発していることを忘れるべきではないのだ。明治維新、日清戦争、日露戦争から太平洋戦争に至る道は、ある意味では不可避だった。歴史の後知恵では何とでも言えるが、もし、日本が欧米列強に植民地化されていたら、今頃日本はどうなっていたのか?
田母神航空幕僚長の論文は、弱肉強食の帝国主義の時代があったことを、別の言葉で言っているに過ぎないように思える。

そうであれば、私は、田母神航空幕僚長の主張には一理あると思うのだ。


神奈川県立神田高校問題と教育委員会の態度

2008年10月31日 10時30分36秒 | 社会

神奈川県立神田高校で入試時、受験生の身だしなみ等を判断して合否を決定したとして問題になっている。責任者である校長は、どこかへ更迭されたそうだ。

入試は合格…独自の服装チェックで不合格 神奈川県立神田高校

10月28日22時24分配信 産経新聞


 神奈川県教育委員会は28日、平塚市の県立神田高校(生徒数347人、渕野辰雄校長)の入学試験で、合格ラインを上回っていながら、入学願書受け付け時や試験日などの服装や態度などについて「入学後の指導が困難」と判断された受験者が不合格とされていた、と発表した。内部告発で明らかになった。県教委は「不適正だった」としており、県立校全校で過去3年間に同様のケースがなかったかも調査する。

 不合格とされたのは平成17、18、20年度の受験でそれぞれ6人、6人、10人の計22人。県教委の選考基準では、中学校の調査書や学力検査の結果、面接結果を点数化して組み合わせるなどして上位者を選ぶ。しかし、同校は独自に「胸ボタン外し」「髪染め」「つめが長い」「スカートが短い」「ズボン引きずり」などの点を独自にチェック、選考の判断としていた。

 同校では入学願書受け付け時や試験日に職員が受検者の「著しく目立つ点」に気付いた際、番号と中学校名、内容を記録。その際、受験生に告げないよう指示されていた。その上で校長らが不合格にするかどうかを決定していた

この「産経新聞」の記事には、「内部告発で明らかになった」と記されているが、「毎日新聞」ではそのことは書かれていない。
「見かけで人を判断していいのか?」と訊かれれば、「それはよくない」と応えるのが普通だろうが、ことはそんな単純ではない。300人の定員の内、100人が中途退学してしまうような高校が、どんなところか知っているのだろうか? 真面目に宿題をやっていく生徒がいるとすれば、クラスのみんながバカにするというような環境なのだから、まさに学力以前の問題なのだ。

県教育委員会は、学校間競争、学校の個性とか言いながら、いざ問題が発覚すれば、すべてを現場の学校に押しつけてしまう。この校長がどんな人だったかは知らないが、少なくとも”現状”を変えようとしたことは確かだ。
「内部告発」者は学校内部の教職員だろうが、その意図は何だったのだろうか?所詮、井の中の蛙のいがみ合いという感じがするが、真相を知りたいところだ。

県教育委員会は、本音を言うべきだ。こんな馬鹿な生徒と、アホな教職員は要らないと…。そうすれば、侃々諤々の議論が巻き起こり、いつも逃げるばかりだった教育委員会の本丸にも火の粉がおよぶというものだ。
県立高校の生徒一人当たりには、年間300万円、養護学校生徒に至っては、1,500万円もの費用がかかっていることをご存じか。税金のムダづかいというのなら、このあたりにも注目すべきなのだが。

 


「円高」の威力

2008年10月30日 09時22分21秒 | Weblog
「円高」による為替差益や外貨預金の話題が、TV番組をにぎわせている。
韓国ではウォン安が進行した結果、免税店でブランド商品が、日本のほぼ半額で買えるようだ。



だが、約20年前のバブル期を思い起こすと、株や円高差益の話が、主婦にまで拡がった時、もうそのブームは実質上終わっていた。そういう記憶から、これから手を出すのは、極めて危険だと思われる。

今週の月曜日(27日)、私が購入した豪ドル、NZドルは、現時点で1割も値上がりしている。94円/米ドルという円高で購入したので、98円/米ドルになりつつある今、これだけの見かけの利益が出ているわけだ。加えて、豪ドル定期預金の金利は4%強/年、NZ(ニュージーランド)は6%以上という、日本とは比べものにならない高金利だ。

でも、もっと買っておけばよかったなどと思わないことが肝要。これはギャンブルなので、6ヶ月後の定期満期のときに為替レートがどう振れているかは、神のみぞ知る。

それにしても、強引な勧誘をする証券会社社員や銀行員に惑わされずに、株や外貨がインターネット上で購入できるようになったのは大きな意義がある。冷静に自己責任で市場に向かい合えるチャンスができたのだから。その意味で、一度試す価値はありそうだ。

「野村浩一氏インタビュー」を読んで

2008年10月28日 16時16分33秒 | 中国
インターネットを検索していたら、見覚えのある人物の名前にぶつかった。立教大学名誉教授の野村浩一氏。中国政治思想史の学者として有名な人だ。


《野村浩一著「蒋介石と毛沢東」》

野村氏へのインタビューは、昨年、東京大学で行われたもので、後輩に当たる村田雄二郎という東京大学教授が、インタビューしている。
今年でもう78歳になったのかと思ったが、インタビューの内容は、部外者にとっても興味深いものだった。

野村氏は、1930年生まれ、1950年に旧制・三高から東京大学法学部政治学科に入学している。大学では丸山真男に学んだ。成績優秀だったのだろう、研究生として大学に残っている。
当初、丸山真男に倣って「日本政治思想史」を専攻しようとしたが、丸山の勧めで中国政治思想史の分野に進んだという。かつて西洋政治思想史研究を志した丸山真男も恩師・南原繁の勧めで日本政治思想史を専門とすることになった。全く同じパターンのようだ。さすが天下の秀才は、どんな課題を与えられても直ちに対応できるということなのだろう。

政治思想史家としての野村氏は、かつて毛沢東を高く評価した。毛沢東ではなく「毛主席」という言葉を使って、「どこの国の学者なのか?」と冷やかされたほどだった。だが現在、毛沢東の評価については、部分的に誤りを認めていて、その誠実な人柄がうかがわれる。
毛沢東政治の政治構造については「…中国では人々は上から下まで様々なレベルがあるけれども、およそ当権者-実権者はそこでは全権を持っている。何でも出来ると思っているんではないかと。”権力は持っているうちに使わなければ、期限が過ぎるとダメになってしまう”(権力不用、過期作廃)という言い方があると聞いたことがあります。…そうした権力を生みだした歴史、政治風土、政治文化を考えていきたいと思うようになりました」とインタビューで応えている。

1972年当時でも、宇野重昭氏(現・島根県立大学学長、当時・成蹊大学教授)は、「野村先生は、毛沢東の一番キラキラした輝く部分だけを採り上げているきらいがある」と評していたのを覚えている。

社会の下層にたたずむ者としては、「権力不用、過期作廃」の意味が身に染みてわかる。日本社会でも似たようなことが沢山あるので、イヤでも気付かされてしまった訳だ。
その意味では、秀才中の秀才である野村氏は、やはり有象無象が権力をふりかざす実社会とは無縁の人のようだ。

何にしても、野村浩一氏がご健在で喜ばしい。実は、教わったこともないのだけれど、一度エレベーターの中で話したことがあったっけ…。



《私は、こちらの「蒋介石と毛沢東」の方がお気に入り!》







これで日本は負け? WBC監督に原辰徳

2008年10月28日 00時58分44秒 | Weblog

WBC監督に原辰徳が内定した。

選定会議に出席した野村監督が、TVで次のような興味深い内幕を話していた。

①前回の会議上、野村監督が「(この会議は)出来レースかね?」と発言したとたん、星野は「俺はやらない」といい始めた。

②野村監督は、落合中日監督を推薦した。しかし、周囲に同調する気配はなかった。

③野村監督自身は、要請されれば、引き受けるつもりがあった。

④会議の最終局面で、星野が原辰徳を推薦した


このとおりであれば、星野は監督就任に最後まで色気があったが、形勢が不利と判断して、「跡目」を原に指名した、ということになる。これは、そこらの会社でもよくあるパターンで、影響力の保持を狙った、セコイ発想だ。星野がまるで自民党の森喜朗気取りであることがよくわかった。

自分の息がかかったものだけを重用し、自分の名声の保持に汲々とする男…それが星野仙一の正体だ

これでもうWBCは負けたも同然。イチローもやる気が出ないだろうし、第一、「言語明朗、意味不明」の原では、イチローを使いこなせるはずもない。
原辰徳のインタビューを聞くと、この人は本当に質問の意味がわかっているのだろうかと思うことが多い。しゃべり方はうまいので、なんとなくわかったような気にさせられるが、監督の器とは到底思えない。「オーナーの指示に従って、監督を引き受ける」とか言っていたが、そこには情熱も何も伝わってくるものがない。

ワンマンは、似たような人物を後継者に指名する。
北京オリンピックで無能ぶりをさらけ出した星野が指名するのは、やっぱり原クンだった…。


マスコミ報道の欺瞞性

2008年10月27日 20時34分14秒 | マスメディア
雑誌「SAPIO」が「ジャーナリズム大崩壊」という特集を組んでいる。




その中でも、佐々木俊尚「ネットユーザーたちが暴き始めた”客観報道”というまやかし」は、日頃、私が実感している「マスコミ報道の欺瞞性」を鋭く突いていて興味深かった。

佐々木氏は、今年6月秋葉原で起きた無差別殺傷事件を採り上げ、マスコミの「高邁な社会正義」に疑問を呈する。この事件では、現場に居合せた一般の人たちが、デジカメや携帯電話で悲惨な現場を撮影し、ブログやHPに載せたのだった。これに対しマスメディアは、「惨劇を前にして不謹慎ではないか」「被害者に対して失礼ではないか}とその”野次馬根性”を批判したという。

だが、こうしたマスメディアの”エラそうな”態度は、噴飯モノである。朝、「みのもんた」や昼の福澤朗を見るだけで、TVのインチキさは明らかなのに、「社会の木鐸」「社会正義を守る」という建前は崩さないのだ。

インターネットの普及により、一般人も情報伝達の手段を持つことになった。佐々木氏は言う。「長年”自分たちだけが報道する権利を持つ”という特権意識にあぐらをかいてきたマスメディアは、こうした時代の変化や問題の本質を理解できないでいる。ネットユーザーを見下し、恐怖し、憎悪しているだけでは、マスメディアはますますネットユーザーから不信感を抱かれ、批判を浴びるのは当然だ」






昭和初期の朝鮮・台湾・中国録音 国立民族学博物館で公開

2008年10月26日 12時36分32秒 | 歴史
きょうも「産経新聞」の記事から。
産経は、こういうトピックには滅法強いようだ。




「戦前は暗黒時代」だったと教え込まれてきた若い世代には理解できないかも知れないが、この記事からは、様々な音楽が録音され、人々が楽しんだ様子がうかがわれる。
戦前の日本統治下の台湾、朝鮮、さらには満州の歴史に最も目が向けられるべきだろうと感じる。

張学良軟禁の地 台湾・清泉温泉を行く

2008年10月25日 09時46分34秒 | 台湾
今朝の「産経新聞」に「張学良軟禁の地 台湾・清泉温泉を行く」という興味深い記事が載っている。



1936年、満州軍閥の頭目だった張学良は、抗日統一戦線を主張して中国国民党の蒋介石を軟禁した。これを契機として、国共合作が実現し、中国共産党(中共)の影響力は飛躍的に増大した。これが「西安事件」である。

1949年、大陸を逐われた蒋介石は台湾に逃亡した。張学良は香港で捕らえられ、その後何十年も台湾に幽閉されることになった。
蒋介石にとって、張学良は恨み骨髄の相手。「西安事件」が起きなければ、中国国民党がリーダーシップを執って抗日戦争を続けられたいう思いがあり、絶対に赦せない相手だったのだ。

張学良は、1958年から清泉温泉に軟禁され、年2回だけこの「自然の要塞」のような僻地から出ることを許された。通常はラジオでニュースを聞くことも禁じられたという。
「70歳の誕生日を迎えた蒋介石に張学良は懐中時計を贈ったが、…その返礼として蒋氏から届いたのは1本の釣り竿だった。”釣りをしながらゆっくり待つべし” 自由を懇願する思いは軽くあしらわれた」と、この記事には書かれている。
これは、清泉温泉に軟禁される直前の1957年のエピソードと思われる。「懐中時計」は、軟禁で失われていく時間を返して欲しいという暗喩であり、蒋介石の返答もまた伝統中国の文人のような寓意に満ちたものだった。



皮肉なことに、中国では張学良の評価は極めて高い。瀋陽に行くと、張学良の旧居は博物館(張氏師府)となっている。「軍閥」ではあったが、蒋介石に抗日統一戦線を迫り、中国を救った「愛国者」という理屈だ。独裁者・毛沢東にとって、自らの大陸制覇の道を拓いてくれた張学良は、「恩人」という評価なのだ。


《中国・瀋陽・張学良の旧・私邸(張氏師府)の入り口》


  《大青楼-張氏師府を代表する建物》



   《台湾・清泉温泉で張学良が幽閉された日本式家屋》



この両極端に見える張学良の評価は、「歴史を見る眼」の複雑さを教えてくれる。媚中派の「朝日新聞」では、決してこういう記事を載せないだろうから、多数の読者は知る由もない。
故・衛藤瀋吉氏(東大名誉教授・東アジア政治史専攻)は、もう30年も前、北京に行き「蒋介石もまた愛国者だったと言えるかも知れない」と発言し、中国側の激怒を買ったことがある。
今にしてみれば、衛藤氏の発言は、歴史を見据えた真っ当なものだったのだが、当時、「朝日新聞」を中心とするマスコミは、この発言を徹底的に批判したのだった。


先日、旅順の「203高地」を訪れたが、そこにある説明文(日本語)は、日本軍国主義を一方的に非難する内容だった。ロシアについては、極めて寛容な記述だったので、その不公正さに憤慨した。「日露戦争」の歴史さえも、中国側に都合がいいように書き換えられているのだ。


《「二〇三高地」の掲示されている説明文》



   《説明文の日本語部分~中国側の”歴史認識”がよく分かる》

こと中国報道に関する限り、「産経新聞」を読まなければ、”真実”は分からないと言えるかも知れない。別に「産経新聞」の拡販員ではないのだが…。




















「本当に強い大学」総合ランキング

2008年10月24日 13時57分32秒 | マスメディア

            《真の名門大学~台湾大学医学部》

 

「東洋経済」11月号が「本当に強い大学」総合ランキングを特集している。

ランキングは大きく分けて「財務力」「教育力」「就職力」の3つから測定されていて、学生個人の学力は無関係となっているそうだ。

 

 ■2008年「本当に強い大学」総合ランキング

1.東京大学 2.慶應義塾大学 3.京都大学

4.大阪大学 5.早稲田大学 6.豊田工業大学

7.東北大学 8.東京工業大学 9.北海道大学 10.武蔵野大学

11.一橋大学 12.同志社大学 13.名古屋市立大学 14.九州大学

15.筑波大学 16.広島大学 17.創価大学 18.千葉大学

19.金沢工業大学 20.東京農工大学 21.神戸大学 22.福井大学

23.山梨大学 24.徳島大学 25.電気通信大学 26.立命館大学

27.中央大学 28.名古屋工業大学 29.明治大学 30.愛媛大学

31.法政大学 32.北里大学 33.名古屋大学 34.東京外国語大学

35.関西大学 36.獨協大学 37.上智大学 38.横浜国立大学

39.芝浦工業大学 40.首都大学東京 41.九州工業大学

42.日本大学 43.三重大学 44.近畿大学 45.関西学院大学

 46.南山大学 47.新潟大学 48.立教大学 49.佐賀大学

 50.群馬大学 51.鳥取大学 52.お茶の水女子大学

 53.武庫川女子大学 54.富山大学 55.横浜市立大学

56.青山学院大学 57.津田塾大学 58.熊本大学 59.秋田大学

60.金沢大学 61.京都工芸繊維大学 62.甲南大学

63.大阪市立大学 64.山形大学 65.愛知淑徳大学

66.東京理科大学 67.明海大学 68.静岡大学 69.岡山大学

 70.愛知大学 71.東京農業大学 72.信州大学 73.大妻女子大学

74.大阪府立大学 75.昭和女子大学 76.名古屋学院大学

77.鹿児島大学 78.学習院大学 79.弘前大学 80.奈良女子大学

81.山口大学 82.成蹊大学 83.国際基督教大学 84.名城大学

85.國學院大學 86.京都産業大学 87.東京女子大学

88.東京電機大学 89.福島大学 90.日本福祉大学

91.広島経済大学 92.関西外国語大学 93.東京経済大学

94.流通科学大学 95.日本工業大学 96.白鴎大学 97.東洋大学

98.室蘭工業大学 99.千葉工業大学 100.高知大学

 

ある大学の先生は、この結果を見て憤慨していた。
私自身も首を傾げることばかりだ。

「17創価大学」は「財務力」「就職力」で上位にあるのだろうが、「教育力」はどうなのか。強力なコネで一流どころに就職できる特定の学生だけでなく、一般の学生の就職状況はどうなのか。

「6豊田工業大学」「10武蔵野大学」っていったい何? どうやら、武蔵野女子大学が男女共学になり、武蔵野大学になったらしい。この少子化の時代に、薬学部、政治経済学部、環境学部などを立て続けに設置するのだから、確かに金力はダントツの大学なのだろう。それにしても、一橋、九州、筑波といった名門国立大学を押しのけてのランク入りなのだから、驚くよりあきれ果てるばかりだ。

大昔、講談社が「小さな実験大学」とかいう本を出して、「和光大学」をヨイショしたことがあった。多分、和光大学が出版費用を負担したのだろう。だがその後、和光大学は鳴かず飛ばずなのだが、やはり教員がサヨクばかりで、学生も生意気でバカときては、社会で通用するはずもなかろう。武蔵野大学も同じようなケースでなければいいが…。

また、「教育力」「就職力」の点で「11一橋大学」が慶応、早稲田より下位などとはとても考えられない。そもそも「財務力」については、一橋と早慶を単純に比較など出来ないのではないか。一橋は文科系の大学、早慶にはカネのかかる理科系の学部があるのだから。お茶の水女子大学が52位と不当に低いのも、同じようなことだろう。

勘ぐれば、東洋経済編集部にコネをつけた大学が、上位にランクインしているのではないかと思えてくる。No.6、10,17,19あたりは、なにやら怪しい。
さらに言えば、早稲田、慶応は、「教育力」などたいしたことはないから、実際のランクはもっと下位ではないか。マスコミ界では早大OBが多いから、愛校心でランクをカサ上げしているのかも知れない…。

上述の大学教授がご立腹なのは、こういうランキングで、真面目にやっている地方の国立大学や、地道な理科系の大学が、スポイルされるのではないかということ。百害あって一利ナシというのは、私も同感だ。

 


円高で外貨預金がトクか

2008年10月24日 11時26分47秒 | Weblog
なけなしの貯金がますます目減りするのを食い止めようと、ついに外貨預金に手を出した。
友人は、以前ニュージーランド・ドルでかなり利益を得たという。だが、その後の投資信託などの取引はずっとマイナス続きだそうだ。
要するにすべてリスクがつきまとうと言うことか。

為替レートのグラフを見ると、下落傾向が著しいのがオーストラリア・ドル。かなり前、北海道のニセコ・スキー場がオーストラリア人観光客で賑わっているとい話を聞いたことがあるが、その頃は、1豪ドル=100円くらしだったはず。それが今は、1豪ドル=64円というレートだ。

オーストラリアは資源大国なので、いざという時の強みはあるが、その経済が米国のとばっちりをどれだけ防ぎきれるかはよく分からない。

結局、少額だが6ヶ月定期で豪ドル預金を買ってみた。6ヶ月後に吉と出るかどうかは、神のみぞ知る。神を信じてはいないが…。


(台湾・花蓮市の公園に展示された日本統治時代のSL)

役所が「不正経理」を認めるとき

2008年10月23日 05時58分26秒 | 社会
国庫補助金の執行状況について、会計検査院が検査した結果、12道府県で不正が見つかったという。
TVのワイドショウなどでは、「また役人が…」という大合唱が起きている。バカ・マスコミの報道は鵜呑みに出来ない。ホントのところはどうなのだろう…と調べてみた。
 
愛知県庁が発表した原文は次のとおり。
 
 
平成20年10月18日(土曜日)発表

会計検査院の平成19年度決算検査報告のうち『都道府県等における国庫補助事業に係る事務費等の経理の状況について』

■本日報道されました上記につきましては、現時点においては次のとおりです。 

○平成20年5月から次のとおり会計実地検査が実施されました。

・農林水産省及び国土交通省所管の国庫補助事業に係る事務費等

・平成14年度から平成18年度分の5年間

・検査項目は、需用費、賃金、旅費、委託費の4項目

・本県対象機関は、本庁及び農林水産事務所(7事務所)及び建設事務所(9事務所)全て。

・検査を実施した部署は、第5局特別検査課。 

○本県も含め12道府県(注)の検査結果をとりまとめた「平成19年度決算検査報告」が、会計検査院から内閣府へ11月上旬に送付される見込みです。

(注)北海道、青森県、岩手県、福島県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、愛知県、京都府、和歌山県、大分県 

○現時点で把握している会計検査院が問題としている不適正な経理処理による額は、約1億3千万円。その内訳は、需用費約6千万円、賃金約1千万円、旅費約6千万円。

なお、会計検査院から正式な報告を受けていないため、数字は未確定。 

○現在までの調査において、私的流用や使途不明金は見つかっておりません。 

○詳細については、会計検査院からまだ正式な検査結果の報告を受けておらず、11月上旬にも会計検査院から報告があり次第、改めて記者発表を行います。

まず気付くには、発表のタイミング。土曜日に発表して、反応を見るというのが常套手段。
また、愛知県だけではないのだぞ!と示すため、わざわざ他の道府県名を入れている。これも責任分散のテクニックだ。

「不正経理」と断定されれば、県庁上層部の責任は免れない。しかし、現時点では、まだわかりませんよ、他もやっているのだから、いろいろな問題があるでしょう、11月の報告まで待ちましょう…という「逃げ」を残した文書なのだ。
愛知県の出先機関である建設事務所などでは、総務課が裏金の処理を行っていたという。それが事実なら、個々の職員の問題ではなく、組織の構造的な問題であることは明らかだ。にもかかわらず、上記の文書は、責任を現場に押しつけ、上層部は逃げ切ろうとする意図を感じさせるのだ。

役所用語では、「不正経理」のワンランク下には、「不適正な事務処理」というのもある。これは、ある特定の職場を狙い撃ちにして、あら探しをして、責任者を血祭りに上げるというものだ。検査する側は「手柄話」のひとつとなり、「一罰百戒」の効果もある。ほとんどの場合、出先機関がターゲットになるのも、この特徴だ。本庁同士でやりあったら、しこりが残るので、立場の弱い出先を狙うという訳だ。

愛知県庁だけのことではない。東京都庁でもどこでも皆同じこと…なのだ。

 

 

 

 

 

 


東京農工大学OB管弦楽団演奏会

2008年10月20日 21時23分44秒 | 音楽・映画
昨日の日曜日、「東京農工大学OB管弦楽団演奏会」を聴いた。




プログラムは、次のとおり。

ショスタコーヴィチ「祝典序曲」☆
チャイコフスキー「幻想序曲 ロメオとジュリエット」☆
ブラームス「交響曲第1番」○
(アンコール)
バッハ「G線上のアリア」○
ビゼー「カルメン序曲」○

指揮 ☆ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク
   ○小野寺弘滋

ショスタコーヴィチは、初めて聴く曲だったが、彼独特の音色が出ていて、聴き応えがあった。
チャイコフスキーは、ちょっと退屈したが、もともとそういう曲だから仕方がないかも…。こういう曲は、合わないのかも知れないと思った。
ブラームスは、もともと「単色系」の音なので、弦楽器の頑張りが求められる曲だが、とても良い演奏だった。

畑違いの専門分野を専攻しながら、これだけ演奏を続けるのは大したものだ。
なお、指揮者のポンサトーン・ラクシンチャラーンサク氏は、タイ人で同大学の準教授(機械工学)だそうだ。



いずれにしても、趣味として、これだけの音楽を作り上げられるのは素晴らしいことだ。ぜひ、続けてほしいと思った。






カーペンターズ・オール・リクエスト

2008年10月18日 16時46分32秒 | Weblog
昨日、NHK・BS2で放送された「カーペンターズ・オール・リクエスト」は、素晴らしかった。
2時間の生番組で、つのだ★ひろ、萩原健太とともに、何とリチャード・カーペンター自身が出演した。



リチャードは、11年ぶりの来日だそうで、頭髪も薄くなり、過ぎ去った年月を感じさせた。

番組では、40曲の歌(映像)が用意され、リクエストに応じて流した。アルバム「Now & Then」に入っている「Yesterday once more」は、オールディズを歌うための序奏(Introduction)として作曲されたのだが、それ自体が大ヒットして、単独に歌われるようになった。だが、今回は「Yesterday once more」に続いて「リトル・ホンダ」「The end of the world」「悲しき街角」「ジョニー・ビー・グッド」などのオールディズを伴う映像だった。これは初めて見る貴重な映像だった。



(アルバム「Now & then」のジャケット)


カーペンターズは、1972、74、76年の3回来日している。74年の武道館ライブからは「シング」が放送された。
私自身は、この時、武道館に行ったはずなのだが、細部の記憶は蘇らなかった。

番組の最後では、リチャード・カーペンターがピアノ・ソロで「Yesterday once more」を弾いた。
心に残るいい番組だった。

八王子・南大沢の毒入り「いんげん」

2008年10月18日 00時50分38秒 | Weblog
殺虫剤「ジクロルボス」入りのいんげんが見つかり、大騒ぎになっている。
当初、また中国の品質管理のずさんさが疑われたが、ちょっと風向きが変わったかのようなニュースが報じられた。



2008年10月17日(金)16:30
 東京都八王子市で販売された中国製冷凍インゲンから高濃度の有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出された問題で、インゲンが入っていた商品の袋の上部に、約1ミリの穴が開いていたことが17日、警視庁の調べで分かった。

 同庁は人為的に開けられたかどうか鑑定を続け、ジクロルボス混入との関連を調べる。

 同庁が鑑定したところ、袋の上部には2つの通気口があり、うち左側の近くに直径約1ミリの穴が開いているのが見つかった。

 調べによると、11日午後8時ごろ、八王子市の主婦(56)が同市内のイトーヨーカドー南大沢店で、商品を購入した。

 12日夜に調理する際、袋の上部をはさみで切って開封。味見したところ、体調不良を訴えて一時入院した。 






毒入りいんげんが見つかったのは、東京都八王子市のみ。しかも殺虫剤は、日本でも市販されているという。これらの点が、先の餃子とは異なるようだ。
首都大学東京(旧・都立大学)や動物看護短大、養護学校などもある地域で、殺虫剤は容易に入手できるようだ。

「反中国」という政治的意図を持った人物が混入させたという疑いも捨てきれないだろう。もし、日本で犯人が捕まれば、中国当局は、鬼の首を取ったかのように騒ぐに違いない。




姜尚中~リベラルな俗物たち

2008年10月15日 20時46分36秒 | マスメディア
「正論」11月号に次のような記事が掲載された。

 冷戦後インビジブルに変容した“悪魔の思想”を斬る
 リベラルな俗物たち
 第1回 姜尚中 自分しか信じないリベラル教徒  評論家 潮匡人




姜尚中・東大教授については、私はこのブログで何度かその欺瞞性を指摘してきた。
そのため、潮匡人氏がどのような切り口で姜尚中を「分析」するのか興味を覚えた。

近くの図書館に出かけたのだが、総合雑誌で置いてあるのは「諸君」どまり。「正論」は、座標軸で言えば、「諸君」より右に位置すると認識されているようで、購入されていないのだ。
某公立高校では、偏向した社会科教師が「週間金曜日」の購読を強制していることを知っているので、世の中は何とも不公正だと感じる。先日、日教組の偏向教育を糾弾した後、中山国土交通大臣が辞任したが、教育の現場では今なお「週間金曜日」を学校図書館に常備させるような勢力が残っているのだから、さらに正常化が叫ばれなければならないだろう。「週間金曜日」とは、筑紫哲也、本多勝一等「朝日新聞」OBが名を連ねる「市民派」週刊誌のことだ。(残念ながら、まだ廃刊にはなっていないようだ…。)

仕方なく、近くの書店に行き、立ち読みを始めた。私は「産経新聞」を購読しているので、さらに「正論」まで購入する気にはなれない。
結論的に言えば、潮氏の言説はおおむね納得できる内容だった。「自分しか信じないリベラル教徒」とは、姜尚中の持つ並はずれた自己顕示欲とコンプレックスを指していると思われる。

以前、このブログに次のように書いた。潮氏の記事を読んだ後も、その確信は変わらない。


【姜尚中は主婦などには結構人気があるらしい。「進歩的」な言説とあの「知的な風貌」(?)が人気の秘密なのだそうだ。
主婦がころりと騙されても、彼の本性はすっかりお見通しだ。
ディベートの時、彼は、必ず後出しジャンケンのように最も効果的なタイミングを狙い、相手より上位に立ち「偉く」見えるように演出する。下手な役者も顔負けだ。形勢が不利と知ると、深刻な表情で「在日の痛み」という「印籠」を持ち出す。これには滅多に反論できないことを知っているのだ。
さすがキツネ男…。
早稲田大学卒でありながら、東大教授のポストを獲得するまでのゴマスリは見事なものだったし、ICUから東大に移ってからは服装、態度まですっかり変えて、さらに偉そうになった。

丸山真男に代表されるように、これまで東京大学の政治学(政治思想史)は、他の大学の追随を許さなかった。最高学府における「思索」の中心という印象が強かった。もちろん、TVでタレントまがいの活動をする教授も皆無だった。
何故、「在日」で「私大卒」という姜尚中が東大教授に選ばれたのか。「韓流ブーム」のおかげでもあるまいし、大きな謎である。人材豊富な東大に適任者がいないはずはない。この人事には、何か隠された政治的な意図があるのではないか。姜の属する社会情報研究所というところが、キー・ポイントなのかも知れない。まさか東大当局はこのキツネ男の口舌にすっかり騙されたのではあるまいね。

「在日」プラス「東大教授」を売り物にするというこの男のやり口は、本当にいやらしい。さも「良識」があるように装っても、並はずれた「自己顕示欲」は透けて見える。国家公務員であるなら、本来の職務に専念しろよ!エラソーに日本人と日本社会を批判するのなら、どこかの私立大学に移った方がいい。それとも、隣国の「金日成総合大学」はいかがかな!?日本と同じことをしていたら、「強制収容所」送りになるだろうよ…。】


【先週、姜尚中は、料理番組ではなく、NHKテレビの「スタジオパーク」に出演していた。昼の番組なので、当然、サラリーマンは見ることができない。主婦向けという気楽さからか喜色満面だった。
司会者のアナウンサーがパネルを持ち出し、「夏目漱石と姜尚中さんの共通点」というクイズのような話を始めた。漱石が熊本にいたことがあり、姜も熊本出身という話に始まり、ヨーロッパ留学という共通の体験、最後に両人とも「東大教授」だという「正解」が示された。
いくら姜がNHK教育TVで夏目漱石関連の番組をやっているからとはいえ、こんなクイズを考えたのは誰だろうかと思った。NHKの人間が考えたにしても、こんな内容をうれしそうに受け入れるのはいかにも姜らしい。
姜が最もうれしそうだったのは、漱石も自分も「東大教授」だという部分。この人の内面が透けて見えるようで、興味深かった。

番組では、姜の半生も採り上げられた。「在日」に生まれ、両親は「ゴミ回収業」をして、辛酸を舐めた。自分も本名を名乗れず、通称で通していた。ようやく、大学院を経て、ヨーロッパ留学の機会を得ることになり、それが自分の「思想」を開眼させることになった、といういつもの”物語”が語られた。

差別を受けて苦労したにもかかわらず、刻苦奮闘して今の自分があるという話だが、違和感と疑問が生じてくる。
まず「ゴミ回収業」というが、そんなに極貧だったのかという疑問だ。熊本県立の有名校を出て、早稲田大学政治経済学部政治学科に入学している。当時、地方から東京の私立大学に通わせることはなかなか困難で、経済的理由から断念した人も多いと思う。彼だけが貧乏だったということはないのだ。
また、これまで、在学した県立高校で差別されたとかいう話もでてこない。推測だが、普通のサラリーマンより少しばかり豊かな自営業の家庭で育ったのではないか。
あの雑踏のような早稲田大学で、当時、大学院に行こうなどと考えたのは、経済的余裕のある連中ばかりだったはず。よりもよって政治思想史というマイナーな分野で大学院の博士課程に行くというのは、よほど家庭が裕福でなければ叶わなかったはずだ。このあたり自分に不都合な部分は、意図的に隠蔽していると感じた。
「在日」「差別」「自己探し」とかいうキーワードは、あとづけのものではないだろうかと疑う所以でもある。
彼が大学入試を受けた年は、学園紛争のため「東京大学」と「東京教育大学」の入試が中止になった。当時「本当は東大に入れたのに、入試中止で早稲田に行ってしまった…」とホラを吹く連中が多くいたが、姜の振る舞いをみていると、そういう連中とそっくりなのだ。早稲田特有の大言壮語と東大コンプレックスというやつだ。

姜の深刻ぶったしゃべり方は、「在日」のコンプレックスというよりも、自身の思想性の無さ、露骨な上昇志向、狂おしいばかりの自己顕示欲を隠すための方便に違いない。
この人の場合、「在日」「差別」「刻苦奮闘」「自己の開眼」などは、自己を飾り立てるための小道具に過ぎない。そうでなければ、漱石と同じ「東大教授」ですと持ち上げられて、ニヤニヤしていられるはずはないのだ。こんな人が東大の政治思想史の教授とは…丸山真男先生が泣いているよね…。】




姜尚中