澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「マダム・ヤン」のいま

2009年11月29日 14時46分59秒 | 台湾
今朝、たまたま「台湾ノスタルジア」(TBS-BS)というTV番組を見て、懐かしい顔を見た。「マダム・ヤン」というハウスの高級インスタント麺のCMに出ていた女性だ。(下掲)
この人は、いま60歳。でも、とてもそうとは思えない美しさだ。



「マダム・ヤン」(=楊夫人)の本名(芸名)は、湯蘭花。彼女は、上記のTV番組の中で、「父と母は、家の中では日本語で喋っている」と語っていたので、おや?と思った。これまでは外省人出身の人かと思っていたからだ。調べてみると、彼女は台湾の原住民である鄒(ツォウ)族の出身。鄒族は、およそ10年前の調査で人口7千人余りと書かれているから、原住民の中でも数少ない種族出身ということになる。

(「台湾ノスタルジア」より)

よく見ると、確かに彼女は、南方系の血が入った美人だ。台湾の多民族性がよく分かる一例と言える。
それと、このTV番組と同時に毎日新聞社から発行された「台湾ノスタルジア~懐かしい日本に出会う旅」(11・26発売)は、実に素晴らしい。TV番組の内容に沿って書かれているが、情報量ははるかに多い。熟年を対象に発行したとか書かれているが、そんなことはない。若い読者にぜひ読まれて欲しいと思う。


ハウス マダム・ヤン



「台湾ノスタルジア」を見る

2009年11月29日 10時55分33秒 | マスメディア
今朝、たまたまTBS・BSで「台湾ノスタルジア」という番組を見た。台北、花蓮などに保存されている日本統治時代の建築物を訪ね、日本と台湾の歴史を振り返る番組だった。この番組は、10月29日放送の再放送。本放送もTBS・BSだったので、多くの人の眼に触れることはなかっただろう。
だが、TBSにしては珍しく、中国に遠慮せずに制作したという印象で、とてもいい番組だった。
この番組と同時に、毎日新聞社からは、「台湾ノスタルジア」というムック本が発売された。(下記参照)これも期待できそうだ。


【「台湾ノスタルジア」の出版・映像制作完成披露の記者会見にマダム・ヤンさんらが出席
発信日時:2009/10/29

「台湾ノスタルジア」の出版・映像制作完成披露の記者会見にマダム・ヤンさんらが出席

 台湾観光局と台湾スカイアートエンタテイメント社の共同企画により、日本の熟年層をメインターゲットにした番組「台湾ノスタルジア」の完成披露、ならびに11月26日に毎日新聞社より発売予定の書籍「台湾ノスタルジア~懐かしい日本に出会う旅」の宣伝のため、同番組放映の前日にあたる10月28日、東京都内のホテルに内外の報道関係者や旅行関係者を招き、記者会見が開かれた。

 当日の記者会見では、台北駐日経済文化代表処の羅坤燦・副代表があいさつの中で、「台湾の馬英九総統は今年を『台日特別パートナー関係促進年』と定め、現在、経済・貿易、文化交流など5項目にわたるテーマを中心に推進しており、観光もそのテーマの1つである。観光は単なる経済的な利益だけでなく、双方の理解を図るものであり、友好親善でもあり、効果的な交流である」と強調した。 

 羅副代表はさらに「台日間は地理的・文化的・歴史的に緊密な関係にあり、特に日本統治時代の50年間の歴史の中で建設された総統府、司法院、立法院、台北賓館などの建築物が台湾にはまだたくさん残っている。日本が台湾に残してきた歴史的な文化遺産としての建築物は日本との関係の上で、大きな意味を持つものである。日本の方々は台湾のグルメや故宮などの観光のほか、台湾にある日本統治時代の懐かしき建築物も見ていただければ、台日関係の促進に大いに役立つことになると確信している」と述べた。

 また、同番組に特別出演している台湾の李鴻鈞・立法委員(国会議員)も台湾からこの記者会見に駆けつけた。日本に留学経験があり、建築学博士でもあり、さらには台日国会議員連合会の台湾側会長でもある李議員は、「台湾の建築物は1890年代の明治時代から始まるが、台湾および日本の建築の発展はほぼ時を同じくして発展してきた。今回の番組の中で特に注目されるのは台北賓館(迎賓館)で、西洋建築を代表する建物であり、日本でもあのようにすばらしい建築物は容易には見当たらない」と流暢な日本語で紹介した。

 李議員はさらに「台湾はどの街を歩いても必ず日本統治時代の建築物がいくつか見られ、このような建築物は1つの歴史であり、1つの感情でもある。日本の統治時代から現在までの100年余りの間、これらの建築物は台湾の国民の生活の中にあり、一緒に時を過ごし、大切にしてきた。それは懐かしいというよりも、大切だという心と心のつながりの感情である。台湾にはすばらしい日本統治時代の建物がまだたくさん残っており、日本の方々にもこれらに懐かしさを感じるというだけでなく、日本の近い国で、100年前の祖先から続いてきた隔てることのできない感情があることをわかってもらいたい。国と国との交流が、観光面においてもプラスとなり、両国がますます発展していってほしい」と熱く語った。

 もう1人の特別ゲストとして出演したマダム・ヤン(湯蘭花)さんは「私の両親は家では日本語を話しており、私にとり日本は子どもの頃から憧れの国だった。台湾は自然および観光資源に恵まれているが、グルメ天国でもある。今回の番組を通して台湾のすばらしさを知っていただきたい」とアピールした。

 また、番組ナビゲーターとして出演した女優の上田晴美さんは「今回初めて台湾を訪れたが、日本統治時代の建物が思っていた以上に台湾に残っており、今でも台湾の方々が大切に維持管理されている情熱や思いが伝わってきた。日本人としてありがたく、感謝の気持ちを持った」と感想を述べた。

 この記者会見では同プロジェクトの制作プロデューサーである、台湾スカイアートエンタテイメントの李・代表、出版を行う㈱毎日企画サービスの村田昭夫・代表取締役、映像監督の岸徹氏などがそれぞれあいさつおよびコメントを述べた後、台湾観光協会東京事務所の江明清・所長が「昨年の経済危機から今年上半期の台日双方の旅行者数は毎月マイナスだったが、今年9月になりようやく光が差し込んできた。日本から台湾への旅行客は前月比10%増となり、今年の累計は9月末までで74万人になった。今年の年末までには日本からの訪台客数を100万人まで達するようにしたい」と意気込みを語った。】



台湾ノスタルジア―懐かしい日本に出会う旅 (毎日ムック)

毎日新聞社

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中孝介が歌う「野バラ」

2009年11月27日 13時22分46秒 | 音楽・映画

台湾映画「海角七号」に特別出演した中孝介(あたり・こうすけ)が、NHK番組に出演してシューベルトの「野バラ」を歌った。
この歌は、映画の中では日本と台湾の歴史的絆を象徴するものとして歌われている。日本統治時代の台湾では、文部省唱歌が数多く歌われたが、中国国民党独裁時代(1945-86)になってからは、日本を連想させる歌曲はことごとく歌唱禁止とされた。幸い「野バラ」はシューベルトの歌曲であるため、日本でも台湾でも今なおよく知られた歌なのだ。「海角七号」の魏徳聖監督は、この歌にさまざまなメッセージを託している。

にもかかわらず、NHKの番組では、中(あたり)が「一度この歌を歌う機会があったとしか発言させなかった。
本人が出演して歌い、近日中に日本で公開される予定の映画「海角七号」に一言でも触れるのが、司会者の常識というものだろう。だが、NHKのアナウンサーは、知らん顔を決め込んだ。
NHKは、 NHKスペシャル「アジアの”一等国”」(4月5日放送)の偏向報道問題で、多くの視聴者からその媚中姿勢(中国に媚び、台湾を見捨てようとする態度)を批判された。
そんな批判もなんのその、
中国に媚びて無責任な報道を続けるNHKの態度が明らかになった。見事な報道統制とも言えるのかも知れない。
映像をよく見ていただきたいと思う。

 中孝介が歌う「野バラ」


ドキュメント制作の正しい態度~ベルリンの壁崩壊20年

2009年11月24日 11時05分40秒 | マスメディア
NHK・BSで放送中のドキュメンタリー番組「ベルリンの壁崩壊20年」は、実に興味深い。
1989年11月9日、ベルリンの壁崩壊の日に至るまで、東西ドイツや周辺諸国で何があったのか、改めて振り返ることが出来る。まだ、20年しか経っていない”史実”なので、関係者も多数生存していて、多くの証言が紹介されている。

11月9日、東ドイツ(DDR)の統一労働者党(=共産党)政治局会議では、国民の旅行自由化について議論が行われていた。広報担当の政治局員ショボウスキーは、政治局会議で旅行自由化が決まったとき、会議を中座していたので、翌朝4時から発効するという留保条件を知らされていなかった。その後、彼は記者会見に臨み、イタリア人記者からの質問に旅行自由化は「直ちに発効する」と応えてしまう。その結果、東ベルリンの検問所には、多数の東ドイツ市民が殺到する。
検問所のイエガー所長は、政治局に連絡するが、まともな命令は一切ない。仕方なく、彼は午後11時過ぎ、検問所を開放する。この夜の出来事について、クレンツ元首相は「ショボウスキーが留保条件を知らなかったなどとは言わせない」と反論する。 これが東ドイツ中枢の真の姿だったことが白日の下になる。世襲議員で固めた麻生内閣を思い出したのは、私だけではないだろう。

28年に渡ったベルリンの壁の緩衝地帯は、野ウサギの天国となっていた。ポーランドのTVが特集した回では、この野ウサギの運命を採り上げる。野ウサギは、壁に遮られて自由がなかった東ドイツ国民の比喩としても使われいる。結局、壁崩壊後、大量繁殖していた野ウサギは、邪魔者として処分されていまう。 これらのドキュメンタリー番組に共通するのは、丹念なインタビューと現場再現の映像、それから穏やかなコメントだ。

そう、この真逆に制作しているが、NHKのドキュメンタリー番組だ。特定の”思想”に基づき、ジグソーパズルのように都合のいい事象をあてはめていき、おどろおどろしい音楽とナレーションを付けるという作風が、このところますます顕著になってきた。海外では、上記のように素晴らしい番組が作られているのだから、少しは見習ってはどうなのだろうか。


ベルリンの壁 崩壊の夜 9th Nov.1989 The Night from East-Berlin to Top of the Wall

いよいよ夫婦別姓法案が国会に…

2009年11月23日 15時53分20秒 | Weblog
民主党政権の福島瑞穂大臣が、夫婦別姓法案を推し進めることを明言した。この人、鳩山政権の自称”良心”だと言うが、実は”癌”そのものであることを自覚していない。喋りは上手だし、頭もいいのでファンもいるようだが、見かけとは裏腹に相当過激な思想の持ち主だ。

夫婦別姓を認めることで男女平等を図る、在日外国人に選挙権を与える、不法在留外国人にも一定の権利を認める…自民党政権下では実現する可能性が低かった施策が、次々と法案化され実現されようとしている。

かつてアグネス・チャンがTVで「中国では夫婦が別姓。ちゃんと男女平等が実現している」とぬけぬけと語ったことがある。冗談ではない。中国人は、氏族単位で墓をつくるので、その氏族の外から嫁いだ女性は元の氏のままでいるというだけのことだ。”小中華”を自負する韓国・朝鮮半島でもこれは同様。アグネス・チャンがそのことを知らなかったはずはないので、中国のイメージを高めようとして、故意にウソをついたに違いない。

日本には日本のアグネスがいる。ひとつの事象を自分との関わりだけでしか捉えられないので、結果的にはとんでもない判断をする連中だ。福島瑞穂もそのひとり。弁護士だから優秀なのだろうと、マスコミはTVのバラエティやコメンテーターに弁護士を起用している。だが、実際の弁護士は、狭い法律知識の中で駆け引きをする連中ばかり。思想や理念などとは最も遠い存在だ。

夫婦別姓法案が通れば、身近な話として、○○家の墓はどうなるのかという疑問が生じる。日本は、氏族単位ではなく、家族単位の墓なので、中国と同じにしてしまえというのはとんでもない暴論。中共による大躍進、文革等の暴政が続いても、中国の血縁社会が崩れなかったのは、夫婦別姓を含む氏族社会のおかげだ。

この夫婦別姓法案は、”日本らしさ””日本人の原点”を根底から覆すものだ。鳩山氏が主張する「東アジア共同体」実現への布石とでもいうのだろうか。
一見”民主的”なものには、実はウラがある…。民主党政権の危うさを実感する。

外国人参政権で始まる中華意識の汚染

2009年11月20日 09時51分37秒 | 社会

在日台湾人の王紹英という方が、台湾独立を目指す【台湾の声】に寄せた一文を転載します。
中国人に対して一般日本人が持つ漠然とした違和感がどこに由来するのか、分かりやすく書かれています。

外国人地方参政権で始まる中華意識の汚染


            王 紹英(在日台湾人)


民主党が推進している外国人地方参政権に「友愛」の精神が根底に流れていると考えてあげたいものです。

友愛の精神は、中国人が謳っている「大同世界」と同じ、美しすぎて正面から反対しにくいものがあります。

しかしこの政策は果たして日本国家のためになるのか、首をかしげたくなります。美しい言葉の裏には陰謀が隠れていると言われているが、どう見ても陰謀らしきものはなさそうのようでした。民主党は本気に諸外国と友愛したいと思われます。
この政策がもし現実のものになったら、本当に危惧されるべきことは、中華の民が地方政治に中華のため、中華による、実力行使できる橋頭保になることではないか。その他の外国人はそのような自国のために政治的に働くことは考えられません。そのような歪な意識はほかに見当たりません。

在日台湾人はこの外国人参政権のお陰で地方政治参政権を得られることになりますが、台湾人は拾ったものと手放して喜んでいられません。台湾の声編集長林建良医師の指摘した通り、台湾は結局中国人の地方参政権で不利を蒙ることは火を見るよりも明るいです。

また、これから大挙に押し寄せて来日永住する優秀のような中国人の民主的な参政権で果たして日本の政治がよくなるでしょうか。すでに実験済みのところ―台湾を見れば分かります。地方政治が中華の民でよくなることは、夢物語にすぎません。

「中華」で何を連想できるでしょうか―

もし貴方の目の前に脂っこい中華料理が浮かんでいたら中華通ではなく、ただの人よしのメタボです。中華通なら暴力、陰謀と腐敗がすぐに連想できます。

中華人民共和国にはいまだ独裁政治を頑張っていますので、本家本元の中国人の参政権は夢のまた夢です。中国人の民主的参政権の始まりは、李登輝総統が達成した民主化の台湾でした。中国五六千年の歴史を通して中国人が民主的参政権を手に入れたのは、皮肉にも「化外の地」の台湾で台湾人から貰ったものでした。李登輝先生は公平に台湾人と在台中国人に参政権を与えました。しかし中国人は結局民主化を悪用して中華化にひたすら走りました。台湾人が苦心して与えた民主的権利を自ら破壊しています。中国人の民主的参政権は、民主化の滅びに直結していると言わざるを得ません。

中華意識は民主主義を受け入れる微かな隙間はないし、共存もありえないと言い切っていいと言えます。中国人の地方政治への参与は必ず地方政治の腐敗と混乱をもたらします。防ぎようはありません。しいて日本国家の基盤を蝕むことに違いありません。台湾の混乱を見れば一目瞭然ではないかと思われます。

中華意識の汚染は重金属汚染よりも恐ろしく、一旦汚染されるとなかなか抜けられません。台湾はいまだ中華意識を排除できずに苦痛の歴史を歩み続いていることを教訓にすべきではないかと思われます。


中国人民解放軍歌劇団の日本公演

2009年11月18日 19時56分34秒 | Weblog

11月12日のNHK・TVニュースで「中国人民解放軍歌劇団」の来日公演の模様が放送された。すでにNHKのHPからはこの記事、映像は除去されているが、この歌劇団に中国の次期指導者と目される人物の夫人がいて、アリアを歌って注目されたという内容だった。
だがこの「中国人民解放軍歌劇団」は、正式名称「中国人民解放軍総政治部歌劇団」といい、めったやたらに外国公演をするような団体ではない。
そこで招聘先を調べてみたが、「ロイヤル管弦楽団」というようなマイナーな団体。しかし「ロイヤル」(=王の、皇室の)という意味合いの通り、この楽団はかつて皇太子がビオラを弾いたことのある団体だった。
しかも、日本での4公演のうち、最初の公演は、学習院大学のホールで行われたことを知った。
演目は「木蘭」という中国風オペラ。「人民解放軍」の生みの親である中国共産党を賛美する内容であることは論を待たない。



大昔、「日中友好」ブームのときには、パンダと共に、「白毛女」「紅色娘子軍」などの”革命歌劇”がNHKの招聘によってNHKホールで上演されたことがある。観衆は「日本軍」(日本帝国主義)と戦う主人公に拍手さえしたものだった。
だが、時は移り、中国が「反日教育」を推し進め、日本においては中国の実相が明らかになるにつれて、あまりに政治的な芸術交流は差し控えられる傾向が強くなった。そこに、この「人民解放軍総政治部歌劇団」が歌劇「木蘭」をひっさげて登場した。

明日発行の「週刊文春」には、次のような記事が載る予定。見過ごすわけにはいかないニュースだ。

  • 告発スクープ 宮内庁が「報道自粛」を要請

    皇太子、中国 国家副主席 夫人が危険な「お忍びオペラ鑑賞」

    「人民解放軍歌舞団」の日本公演になぜ皇太子が

  • 中国歌劇「木蘭詩篇」来日公演

    
     【新華社東京11月10日=葉佳 万一】日本で間もなく公演する中国歌劇「木蘭詩篇」
    の主な制作スタッフ一行は10日東京で記者会見を行った。
    
     「木蘭詩篇」の来日公演団の団長、解放軍総政治部宣伝部の李昇泉副部長は、「同歌劇は、
    老病の父親に替わり、娘の木蘭が男装して従軍し軍功を建てる物語であり、中国人民は昔
    から平和と穏やかな暮らしを求めるというテーマを伝え、日本観衆の共感を引き起こそう
    と思っている」と語った。
    
     日本のロイヤルチェンバーオーケストの招きに応じて、中国歌劇「木蘭詩篇」は11月
    11日~19日、東京と札幌で4回公演される。
    
     11月10日、東京で行なわれた中国歌劇「木蘭詩篇」の来日公演記者会見で、舞台姿
    で登場した中国人民解放軍総政治部歌舞団の俳優・花木蘭の出演者・雷佳(ライカ)(左2)、
    譚晶(タンショウ)(右2)および劉爽の出演者・于爽(ウショウ)(左1)、孫学翔(ソン
    ガクショウ)(右1)。(新華社任正来 撮影)
    
     11月10日、東京で行なわれた中国歌劇「木蘭詩篇」の来日公演記者会見で、舞台姿
    で登場した中国人民解放軍総政治部歌舞団の俳優・花木蘭の出演者・雷佳(ライカ)(左)、
    譚晶(タンショウ)(右)。(新華社任正来 撮影)
    
     11月10日。東京で行なわれた中国歌劇「木蘭詩篇」の来日公演記者会見で、舞台姿
    で登場した中国人民解放軍総政治部歌舞団の俳優・花木蘭の出演者・雷佳(ライカ)(左)
    と小司会・豆豆ちゃん。(新華社任正来 撮影)(翻訳 尚蕾)
    
    

    台湾人が外国人参政権に反対する理由

    2009年11月17日 16時48分26秒 | 社会

    民主党は、マニフェストに掲げた政策を意固地なまでに実行しようとしている。だが、中には外国人参政権のように、民主党の党内でさえ異論が存在するものもある。
    在日韓国・朝鮮人はこの参政権について、当然の権利のように要求する傾向があるが、台湾人はまた異なる考えを持つようだ。

    林建良氏の主張を【台湾の声】より転載させていただく。

    台湾人が外国人参政権に反対声明


    永住外国人への地方参政権付与の政策を推し進める民主党は、相互主義なる制限すら設けず、付与対象を有国交国出身の永住外国人にまで広げる考えだ。
    だから、もし同党の法案が通れば、急増傾向にある永住中国人にも付与されることになるが、彼らの中には中国大使館が操縦する者が多いと見られるだけに、ますます同党の「日本弱体化」の陰謀を疑わざるを得なくなってくる。
    付与対象の特別永住者には台湾人も含まれるそうだ。朝日新聞は十月十日、こう報じている。
    「特別永住者については当面、国交のある韓国籍を持つ人か、『準ずる地域』として国交はないが交流の活発な台湾の関係者に限る立場をとる。朝鮮半島出身者やその子孫で、韓国籍でない人は適用外になる可能性が高い」
    この報道を受け、速報を流さないわけにいかないのが台湾メディアだ。中央通信社は即日、「外国人参政権法案で台湾人永住者も対象に」とのタイトルで朝日の記事を引用した。
    論評抜きで事実を淡々と伝えたものだが、日本の状況に詳しくない台湾の一般国民は、これを朗報と受け止めたかもしれない。
    だが実際には、そのようなものではないだろう。在日台湾人が運営するメールマガジン「台湾の声」の林建良編集長は十三日、以下のような声明を出した。


    ■台湾人は外国人地方参政権に反対する


           台湾の声編集長 林 建良(りん けんりょう)

    民主党の外国人地方参政権法案付与法案では永住権を持つ台湾人にも付与するというが、これは日本弱体化のための法案ではないのか。
    ここで日本人に伝えたいが、そもそも外国人には地方であれ、中央であれ、日本の政治に参加したいなら帰化する道があるのである。
    地方参政権はいずれ中央政治に影響を与える。そうなれば日本は日本ではなくなる。それは台湾にとっても望ましいことではない。
    もし中国人にも地方参政権を与えれば、中国の日本干渉のための風穴をあけることになるであろう。これでは日本にとっても、台湾にとっても厄介なことになる。

    台湾人の優先事項は国作りであり、外国での地方参政権ではない。
    以上は在日台湾人に多く見られる考え方である。

    「在日台湾人に多く見られる考え方」だと言うのは事実である。そう考えている人は、私の周囲にも少なくない。そもそも在日台湾人は一般的に、いかに日本社会に貢献するかを考えても、外国人としての特別な利益を要求するようなことはしない傾向が強い。
    だからそれをいいことに、法務省入国管理局は彼らに対し、外国人登録において「中国」と言う誤った国籍を、悪びれることもなく強要し続けることができたわけだ。
    ただ参政権付与を本気で危惧するのは、ある程度の高い意識の持ち主に限られることだろう。日本人と同様、「政治」に関心のない人々には、やはり批判能力はないものだ。
    そこで在日台湾人に広く訴えたいのは、民主党が目指すものは、林建良氏が言う如く「中国の日本干渉のための風穴をあけ」て、台湾にも不利に働くものであるとの認識を持つことだ。
    また、参政権付与を支持するなどで日本人から、「台湾人も韓国人や中国人のような反日民族だ」とか、「台湾人もやはり中国人だ」などと誤解されれば、日台関係の上で大きな禍根を残すこととなろうと言うことも強調したい。
    台湾人持ち前の「良識」を信じ、参政権付与に賛成しないようにと重ねてお願いしたい。


    映画「百年恋歌」(Three Times trailer)が今夜放送

    2009年11月14日 04時54分40秒 | 音楽・映画

    台湾映画「百年恋歌」(最好的時光)が、今夜、NHK・BS2で放送される。あの「悲情城市」(悲しみの街)の侯 孝賢監督の作品だ。
    詳細データは、下記のとおり。

    NHKは先日も台湾映画「Orzボーイズ!」を放送したが、これはNHK批判(「アジアの”一等国”」問題)を回避するために、その「媚中路線」にやや軌道修正を図ったということなのだろうか。
    NHKには映画だけではなく、「世界の天気」の中でも、台北の天気予報をきちんと放送しろ!と言いたい。くだらないことで、中国の顔色をうかがうなと!とも言っておこう。

    心に残る名画なので、興味のある方はお見逃しなく!

    衛星映画劇場「百年恋歌」 <字幕スーパー> <レターボックスサイズ> チャンネル :BS2 放送日 :2009年11月15日(日) 放送時間 :午前1:30~午前3:50(140分) ジャンル :映画>洋画 番組HP: http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html --------------------------------------------------------------------------------                      

     <字幕スーパー> <レターボックスサイズ>  

    【監督】ホウ・シャオシェン                                                                                                    スー・チー  チャン・チェン   メイ・ファン                 

     ~2005年 台湾 シノ・ムービー/パラディス・フィルムズ/オーリー・フィルムズ制作~                                                              【製作】ホワン・ウェンイン   ホウ・シャオシェン                

     【脚本】ジュー・ティエンウェン               【撮影】リー・ピンビン                   【原題】最好的時光                     


    百年恋歌-予告編 Three Times trailer

    最好的時光 Three Times

     


    暴行社員をかばうTBS~市橋達也事件

    2009年11月13日 16時33分31秒 | マスメディア

    市橋達也の逮捕・連行をめぐってマスコミ報道陣が殺到するなか、TBS社員(みのもんた「朝ズバッ!」の担当ディレクター)が警察官に暴行したとして逮捕された。当初、TBSは「取材中に起きたことで、今は事実関係を調査中」というコメントを出していたが、今日になってTBSは「誰がいつ逮捕されてもおかしくない現場だった」として正当な取材活動であることを強調した。
    しかし、「産経新聞」の記事によれば、現場はそのような混乱した状況ではなく、むしろTBSの当該記者が突出した行動をとったと指摘している。

    TBSというと、必ずオウム事件を思い出す。TBSがオウム側に坂本弁護士のビデオ映像を見せていたにもかかわらず、TBSは知らん顔を決め込んだ。事情が明らかになるにつれ、TBSはこの件に関わっていた下村健一などの社内エリートをかばい、ニューヨーク特派員などにして、ほとぼりが冷めるのを待った。
    先日、フリーになった下村健一がTBSに出演して、マスコミの精神なるものを説いていたのには、笑いをこらえた。

    自社に都合が悪い出来事が起きると、必ず「報道の自由」を持ち出すのがTBSの得意技。そもそも市橋の映像を大騒ぎして撮って、それをくだらないワイドショーのネタにしようという根性が、「報道の自由」とどういう連関があるのか、説明してもらいたいところだ。白人女性が被害者でなかったら、もし、フィリピン女性が被害者だったら、こんなにマスコミは騒ぐのだろうか?

    マスコミ各社の中でも、突出した「ええかっこしい」のTBS.。「民放の雄」「報道の」TBSだそうだが、バカも休み休みにして欲しいものだ。


    社員逮捕のTBS 「誰がいつ逮捕されてもおかしくない現場だった」は本当か

    2009.11.13 12:07

    このニュースのトピックス:事件・トラブル
    市橋達也容疑者の送検時に現行犯逮捕された報道関係者の男性=12日午前11時32分(緑川真実撮影)市橋達也容疑者の送検時に現行犯逮捕された報道関係者の男性=12日午前11時32分(緑川真実撮影)

     英国人女性、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=死体遺棄事件で逮捕された市橋達也容疑者(30)の送検中に警察官を突き飛ばし、けがをさせたとして、TBS社員(30)が公務執行妨害の現行犯で逮捕された事件で、TBS広報部は13日、「取材中に起きたことで、今は事実関係を調査中」とした上で、「混乱した中で、報道陣の誰がいつ逮捕されてもおかしくない現場だった」と釈明した。

     だが、現場の本紙記者やカメラマンによると、送検現場は警察、報道陣双方とも冷静で、突撃取材をしなければならないような状況ではなかったという。

     市橋容疑者は12日午前11時ごろ、千葉県警行徳署裏門に姿を見せた。送検される市橋容疑者は逮捕時と違い、ヨットパーカーのフードをかぶっているものの、ゆっくりワゴン車まで歩き、顔は表情まではっきり確認できた。報道各社は混乱もなく、整然と撮影や取材を続けた。

     ところが、市橋容疑者の車が裏門を出て曲がろうとした瞬間、逮捕された社員が車に向かって突進。県警の警察官に取り押さえられると、さらにこれを振り切り、車に向かおうとしたため、現場は混乱を極めた。決して「誰が逮捕されてもおかしくない現場」ではなかったという。

     社員はビデオカメラに内蔵された「ナイトショット」と呼ばれる赤外線撮影機能を生かし、暗い車内にいる市橋容疑者を撮影しようと試みたとみられる。関係者によると、社員は朝の情報・報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」などの担当ディレクターだったという。     【産経新聞】

     

    逮捕のTBS社員、即日釈放=市橋容疑者送検の現場取材-千葉県警

     千葉県市川市の県警行徳署で市橋達也容疑者(30)の送検現場を取材していたTBS社員の現行犯逮捕について、同署は12日、「容疑者を乗せた車の前方に立ちふさがり、警備の警察官を突き飛ばすなどしており、悪質と判断した」と説明した。
     同署は同日夜、逃亡の恐れはないとしてこの社員を釈放した。今後も任意で調べるとしている。
     同署によると、公務執行妨害などの容疑で現行犯逮捕されたのは、TBSテレビ情報制作局ディレクターの男性社員(30)。
     社員は同日午前11時半ごろ、行徳署前の路上で警備に当たった警察官を突き飛ばした上、市橋容疑者を乗せた車の前に立ち進路を妨害し、制止しようとした別の警察官を振り払ったとして逮捕された。
     車両側面のガラスを数回たたき、容疑者の名前を呼んだという。大谷毅副署長は「飛び出さないよう注意したが警告に従わなかった」と話した。
     社員は釈放後、「撮影しなければという思いに駆られ、体が勝手に動いてしまった。軽率だった。申し訳ありません」と話した。(2009/11/12-20:43)

     


    島根県立大学と宇野重昭氏

    2009年11月12日 18時08分00秒 | 社会

    島根県立大学の女子学生が惨殺されたニュースが、TVのワイドショウではもちきりだ。
    私自身、一度しか島根に行ったことはなく、それも30年も前の話。覚えてるのは、出雲大社や日御崎だけで、浜田には行ったことはない。

    それでも、島根県立大学が気になってならない。平岡さんという女子学生が殺害されたことで、県立大学周辺の風景(浜田市)が知られるようになったが、率直に言って何もない田舎という印象だ。何もないからこそ、人口流失を止める町おこしの目的で、この県立大学が設立されたのだと思うが…。

     (宇野重昭・前島根県立大学学長)

    この県立大学を構想し、実現に導いたのが宇野重昭氏。1999年から初代学長を勤め、今年3月に退官された。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E9%87%8E%E9%87%8D%E6%98%AD

    宇野氏は、国際関係論(中国政治外交史)が専門で、長らく成蹊大学教授、同学長を勤めた後、故郷である島根県に県立大学を設立するため尽力された。島根県立大学総合政策学部の大学院に「北東アジア研究科」があるのは、宇野氏の想いを結実させたものだ。

    何故こんなことを書くのかというと、私は宇野先生の授業を聴いたことがあるから。もう大昔の話で、私が在籍していた大学で宇野先生は、兼任講師として「東アジア国際関係史」「中国共産党史」を教えていた。
    数多の授業の中で、今も鮮明に覚えているのは、この宇野先生の授業くらい。それほど、中味が濃く、しかも温かな人柄が伝わってくる内容だった。私は、同じ授業を2年間聴いたほどだった。
    ネットを検索すると、成蹊大学時代の宇野ゼミナール卒業生が開設するHPを見つけた。もういい歳になったオッサンが、毎年集まり、現代中国の動向に議論を花開かせているようだ。これも宇野先生の人柄によることは間違いないだろう。
    http://www1.parkcity.ne.jp/unosemi/index.html

    そんな宇野先生の夢を託した島根県立大学が、思いがけない形でクローズアップされたことは、痛ましい。平岡さんがその夢を実現できなかったことも含めて…。
    来年の入試では、島根県立大学の受験生が減少するかも知れない。また過疎の島根県と「北東アジア」研究科は結びつかないとして、県議会あたりで「見直し」の要求が出る可能性がある。
    宇野重昭氏の夢がぜひ続くよう願わずにはいられない

     


    台湾愛した技師に感動 パッテンライ!!台北で試写会

    2009年11月10日 19時47分51秒 | 台湾

    ベルリンの壁崩壊20周年をメディアはさまざまな形で放送したが、一番印象に残ったのは、あの体験の風化という現象である。壁の存在も、東ドイツが存在したことさえ知らないドイツの若者が育っていることを知って、複雑な感慨を持った人も多いことだろう。
    日本はといえば、戦前の日本近現代史を直視せずに、曖昧なその場限りの歴史観でやり過ごそうとしているかのようだ。TVのコメンテーターと称する人の中には、戦前の日本を現在の北朝鮮とそっくりだというような暴論を吐く人さえいる。こういう連中は、①全く日本の歴史を知らないのか、②知っていながら、金儲けのために人を欺く類の輩だろう。

    何故、こんなことを書くのかというと、アニメ映画「パッテンライ!!八田與一-嘉(か)南(なん)大シュウ(たいしゅう)の父」(同製作委員会、北國新聞社、虫プロダクション製作が台北で公開され、多くの人たちが訪れたというニュースを見たからだ。
    戦前の日本がすべて悪かったという歴史観(=自虐史観)から見れば、どうして台湾人が日本統治時代の一人の技術官僚(八田與一)をこのように顕彰するのか分からないだろう。20年前のベルリンの壁でさえ曖昧になってしまうのだから、ある意味では無理からぬことだが、台湾はかつて日本の一部であり、日本型の近代化が図られていたという事実だけは知るべきだろう。台湾の本島人は、日本型の近代化の光と陰を熟知しているが故に、今でも日本の功績面を高く評価するのだ。

    私がYouTubeにUPした「米国から見た日本の台湾統治~台南市の歴史」(下記に掲載)は、米国のTV局(ディスカバリー・チャンネル)制作だが、日本のどのメディアよりも日本統治時代を的確に評価している。このことだけは、ぜひこのブログを見る方々には知ってもらいたいことだ。



    台湾愛した技師に感動 パッテンライ!!台北で試写会 (「富山新聞」)

     金沢出身で台湾南部の水利事業に尽力した八田與一(はったよいち)技師を描いたアニメ映画「パッテンライ!!八田與一-嘉(か)南(なん)大シュウ(たいしゅう)の父」(同製作委員会、北國新聞社、虫プロダクション製作)の試写会は9日夜、台北市の映画館で開かれ、約250人が訪れた会場には、台湾を愛した日本人の偉業に感動の輪が広がった。13日から台湾全土の10館で公開される。

     上映前にあいさつに立った元行政院長(首相)の謝長廷氏、嘉南農田水利会の徐金錫会長らがダムと水路を建設した八田技師の努力と功績をたたえながら映画の上映を喜んだ。台南出身の歌手、ジュディ・オングさんは「こんなにも台湾を愛した日本人がいたということを作品で知り、感動した」と述べた。

     李登輝元総統も訪れ、鑑賞後に「若者のためになる映画だ。多くの人に見てほしい」と感想を語った。

     映画はせりふが台湾語や北京語に吹き替えられ、八田技師が戦前の台湾南部で現地の人々と協力しながら烏(う)山(さん)頭(とう)ダムと水路を建設し、不毛の土地を耕作地帯に変えた生き様や日台の子供たちの友情を描いている。

     4日夜に台南県で開かれた試写会では烏山頭ダムを日台関係の「象徴」と位置付ける馬英九総統も鑑賞した。

     台湾行政院新聞局(台湾の内閣広報機関)は9日、台湾で八田與一技師の映画が公開されるのを前に、技師の功績をたたえ、上映が友好促進につながることを期待するコメントを北國新聞社に寄せた。

     八田技師は1920年ごろから10年の歳月をかけて当時アジアで最大規模の烏山頭ダムを完成させ、嘉南平原の稲作収穫量を飛躍的に増加させました。台湾の農民はその功績を今でも感謝しています。

     台湾政府は民間と協力して烏山頭ダム風景区に「八田與一記念室」を開設し、八田技師がダム建設を指揮している写真や生前の事績などの貴重な史料を展示しているほか、毎年5月8日の八田技師の命日には嘉南農田水利会の主催で慰霊祭が行われ、今年は馬英九総統も出席して、その功績を偲(しの)んでいます。

     八田技師が今でも台湾の人々から敬愛されているのは、偉大なダムを残したというだけではありません。八田技師が台湾人と日本人を一視同仁とした台日友好の精神を貫いたことも、台湾の人々は忘れていません。

     映画は11月より台湾各地で公開上映されます。1人でも多くの台湾の若者が映画を通して、八田技師が果たした貢献を理解し、八田技師のように全力で物事に取り組み、数々の困難を乗り越えて目標を達成する精神を学び、そして台日友好が一層強化されるよう願っています。

    米国から見た日本の台湾統治~「知られざる台湾・台南市」より


    上智大学の凋落とその理由

    2009年11月10日 08時57分37秒 | 社会

    受験シーズンが近づいてくる。最近、あるビジネス雑誌に上智大学の凋落ぶりが伝えられていた。
    少子化の影響を最も受けているのが私立大学だが、その中でも上智大学の没落ぶりが顕著だという。
    ネット上で検索したところ、次のような書き込みが見つかった。

    1 男が行ったら間違いなくイメージ・就職・存在において損をする大学 
    2 偏差値も実績も同志社・立教・明治と並びそう!  上智の凋落は今もなおリアルタイムで進んでいます
    3 あまりにも駄目すぎて河合塾にはずされた上智の理工学部!
    4 辞退率がなんと約7割!  優秀層がほとんど蹴っていきます(笑) 魅力の欠片もない大学ですねー
    5 なぁ~~んにも実績がない!( 何のために──上智は一体何のために存在しているのでしょうか!!!!
    6 上智法科大学院の上智大出身者はなんと18%だけ!  何もかもが中途半端な大学だけありますね
     
    カトリック神父も住むキャンパス)

    上記の書き込みは、ほぼそのとおりだと思われる。
    「早慶上智」などとひとくくりにするのが、そもそも誤りの始まりだ。歴史的伝統もなく付属高校も持たない上智大学が、ある程度有名になったのは、高度成長期の「国際化」という要請にたまたまフィットしたからに過ぎない。にもかかわらず、大学当局は、研究成果の充実には力を注がず、表面的なイメージアップだけを優先した経営を進めてきた。

    その際たるものは、法学部地球環境法学科と大学院における地球環境研究科東南アジア研究専攻科の設置だろう。1967年に設置された「平和と開発のための国際関係研究所」を廃止して、これらの学科を設置したのだが、「時代のニーズ」を先取りするどころか、何を考えて設置したのかもよく分からない、奇怪な学科となってしまった。
    東南アジア言語を専攻する学部も持たないのに、大学院に東南アジア研究専攻を設けたのは、石澤良昭学長というアンコールワット研究者がいたからだ。この石澤氏は、フランス語学科出身で、カトリックの神父さんに気に入られて、カンボジアに行き、フランス留学してから歴史研究を始めた人。いかにも上智大学内部でのエリートらしい経歴の人物だ。上智では外国語を専攻してから留学し、政治学や歴史学の教授になるというケースが多い。猪口邦子(フランス語学科卒、国際政治学)、古くは三輪公忠(英文科、日米関係史)といった人たちだ。日本の学界では相手にされないこれらの人に共通するのは、”買弁”の匂いだろうか。

    地球環境研究科に至っては、自然科学系の設備・スタッフも何もないにもかかわらず、大層な名前の専攻をでっち上げたという印象だ。国立大学の大学院で環境化学を専攻した私の親族は、「そんなので地球環境がわかるの?」と怪訝そうだった。

    他の大学院も同様だ。たとえば政治学・国際関係の分野を例にあげると、この20-30年間において、慶應大学は数多くの研究者、大学教員を輩出してきたが、上智は片手で数えるほど(※)しかいない。入学時の偏差値はさして変わらないのだから、その原因は別のところにある。上智大学というところは、①研究成果を発表する場を持たない(慶應大学には慶應義塾大学出版会があり、定期的に論文集を出版している)、②支配下大学を持たない(自校卒業生を送り込める大学を持たない)、③外国人カトリック神父(教授)により構成される理事会で自校教授人事が左右されるなどの特殊事情がある。

    「外国語に強い上智」というイメージも疑問だ。東京外国語大学と上智大学を比較してみると、東京外大が語学系の外国人教授を公募できちんと選考しているのに対し、上智はカトリックの神父がこの役割を担っている。神父が教授の場合、学生との間にコミュニケーション上の問題が多々あり、東京外大のようにはスムースにいかないようだ。また、開講科目数、教授陣については、東京外大の方が圧倒的に充実している。上智にはアジア・アフリカ関係の講義はほとんどない。さらに、個々の学生が学ぶ環境(図書館、ゼミナール室、研究室等)に関しては、上智大学は東京外大の足元にも及ばない。

    「早慶」と比べると、卒業生の社会的評価が著しく低い。マンモス大学である両校は、付属高校もあり、社会に出てからそれなりの人脈、学閥を形成しうるが、上智大学にはこれが全くない。「上智を出てトクをしたことなど一度もない」とは、卒業生からよく聴く言葉である。

    「辞退率がほぼ7割、優秀な学生は蹴っていく」というのは、昔から周知の事実。特に男子学生は、他の上位大学に合格したら、入学金を捨ててでも、上智を蹴ってそちらに行くべきだろう。大学選びは、一生を決める選択なのだから。

                       ※ 大学院国際関係論専攻を修了した学者・研究者の数

     





     


    「国際広報官 張超英」

    2009年11月09日 18時14分44秒 | 



    「国際広報官 張超英~台北・宮前町九十番地を出て」(張超英 口述著 まどか出版 2008.6)を読む。



    日本統治時代の台湾に裕福な家庭に育ち、香港や日本に学んだ著者は、戦後も米国、日本を舞台にして、さまざまな活動を行った。
    中華民国政府(国民党政府)に仕えながらも、台湾人(本島人)としての誇りを忘れることなく、祖国・台湾の利益のために、あるときは通訳、広報官、また、あるときは、政治の裏面のフィクサーとして活躍した。

    李登輝氏の著作である「台湾の主張」出版に際しては、李登輝氏がノーベル平和賞を受賞されるべく、いろいろな工作を行った。
    日台関係の裏面には、こういう知日派の人物がいたのだと知らされた。



    国際広報官 張超英―台北・宮前町九十番地を出て
    陳 柔縉,張 超英
    まどか出版

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    すぐに壊れる中国製DVDプレーヤー

    2009年11月06日 16時51分30秒 | Weblog

    時折、海外からDVDが送られてくるので、リージョンフリーのDVDプレーヤーを購入した。
    リージョン・フリーのDVDプレーヤーというのは、通常の家電店では売られていない。
    私は、ほぼ1年くらい前、通販で購入した。
    数日前、通常のDVD(日本で録画した映画)を見ていたら、突然、画像が止まり、その後「No Disc」と表示されるだけになった。1年前に購入したといっても、実働時間はほんのわずか、多分100時間にも満たないだろう。

    中国製らしいが、いくら安くてもこれほど簡単に壊れていいのだろうか? 金持ちの中国人が、自国製品を信用せず、わざわざ日本に来て買い物をする理由がよくわかった。
    「安物買いの…」とは、まさにこのこと。
    値段は高めだが、Pioneerの海外向けの製品を購入することにした。
    中国製は、まだまだ粗悪品の代名詞なのか…。