澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「マントヴァーニ楽団」の最新コンサート

2013年04月25日 10時15分43秒 | 音楽・映画
 4月14日「Golden Hits of the sixties」と銘打った「マントヴァーニ楽団」最新コンサートが、英国で開かれた。

 会場は、ボーンマスのパビリオン・シアター。ギャビン・サザーランド指揮「マントヴァーニ楽団」(The Magic of Mantovani Orchestra)による演奏。もちろん、マントヴァーニはすでに亡き人なので、楽団は臨時編成のもの。しかし、何年か前まで来日していた「マントヴァーニ楽団」が米国で日本コンサート用に臨時編成した楽団(35人編成)だったのに対し、この英国の楽団は、オリジナルと同じ編成(今回のコンサートは49人、通常は42人と言われた)で、全員が英国人という点に大きな違いがある、ひと言で言えば、ホンモノのマントヴァーニ楽団で「カスケーディング・ストリングス」が聴けるということかも…。

 このブログには、英国から届いたコンサート・プログラムをUP。演奏については、3年前開かれたコンサートの映像をYouTubeから転載します。打楽器のポール・バレット氏(Paul Barrett)がひとり大活躍の演奏です。



〈プログラム〉



この楽団が演奏したCDがこれ…

シャルメーヌ~ベスト・オブ・マントヴァーニ
マントヴァーニ・オーケストラ,ピーター・ヘミング
キングレコード

相次ぐ地震は大震災の予兆?   

2013年04月19日 20時48分55秒 | 社会
 この3日間、日本各地で大きな地震が相次いだ。地震予測サイト「ハザードラボ」※は、青森から千葉県沖にかけてM5クラスの地震が複数回起きると予測していたから、当たらずとも遠からずという感じだった。

※ http://www.hazardlab.jp/know/news/

 時系列で表示すると次のとおり。東南海あるいは首都圏直下地震が差し迫っているのではないかという予感がする。

① 4月17日 18;02  三宅島
  M6.2 震度5強


② 4月17日 21:07 宮城県沖
  M5.8  震度5弱


③ 4月18日 23:14 石垣島
 M5.9 震度1


④ 4月19日 12:06 千島列島
  M7  震度4

   

リスト「愛の夢」

2013年04月15日 10時03分48秒 | 音楽・映画
 リスト作曲「愛の夢」(Franz Liszt "Liebenstraume")の聴き比べ。

 昨日、ピアノ発表会で演奏された「愛の夢」。ホールは、音楽評論家・宇野功芳氏が絶賛したクラシック専用の小ホールで、使用したピアノはべーゼンドルファー。演奏は、フジTVの人気アナウンサーKさんと一緒に音楽大学を卒業した女性。



 もうひとつの演奏は、フジコ・ヘミング。これは、スタジオ録音なので、音粒が明瞭でミスタッチがない代わりに、コンサート特有の臨場感は無い。
 私が気に入ったのは、背景に台湾の風景を流していること。


淡路島地震を予測していたハザード・ラボ

2013年04月13日 21時57分03秒 | マスメディア
 地震予測サイト「ハザードラボ」がまたまた地震予測を的中させた。このように書くと、異論を唱えるも多いのではないかと思われる。その理由として、「ハザードラボ」の地震予測範囲が広すぎて曖昧、地震予測時期も長すぎると指摘されている。
 だが、地震学者の多くが地震予知を諦めかけている現状で、電磁波の乱れを観測するという手法で地震予測を試みる「ハザードラボ」の存在は貴重だ。

 今朝発生した淡路島を震源とするM6.3の地震は、12日放送の「ハザードラボ」地震予測情報で次のように予測されていた。

http://www.hazardlab.jp/know/news/

 もうひとつ予測されている「青森~千葉県沖」M5クラスの地震も気になる。

 
淡路島地震:「南海トラフ」との関連指摘も
毎日新聞 2013年04月13日 12時07分(最終更新 04月13日 12時53分)

 13日午前5時33分ごろ発生した、兵庫県淡路島付近を震源とする強い地震で、気象庁は阪神大震災の余震との見方に否定的だが、大震災のひずみが淡路島にまだたまっていると見る識者もいる。一方、過去の南海トラフ巨大地震の前にこうした内陸地震が頻発したことが知られており、同様の地震が続くとの指摘もある。

 東海、東南海など、今後の発生が見込まれる南海トラフ巨大地震は、太平洋の海側のプレート(岩板)が日本列島を乗せた陸側のプレートに潜り込んで起きるとされる。今回の地震は、その潜り込みの圧力によって引き起こされた可能性があるという。同様のケースが、約70年前にも起きている。

 入倉孝次郎・京都大名誉教授(強震動地震学)は「1944年の東南海地震(M7.9)と2年後の南海地震(M8.0)の前に近畿地方で内陸地震が頻発した。今後、南海トラフ巨大地震が起こると予測される中、今回のような地震が再び起こる可能性がある」と指摘する。

 これについて、気象庁地震津波監視課の長谷川洋平課長は13日の記者会見で「さまざまな学説はあるが、前兆的な発生とは今のところ考えていない」と述べた。

 一方、阪神大震災後に地震活動を分析した東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は今回の地震について「広い意味で大震災の余震。18年前だから関係ないということはなく、その時のひずみがずっと淡路島にあった」と分析。「大震災前の状態に戻るには二十数年かかると予測され、まだ警戒が必要だ」と強調する。【飯田和樹、渡辺諒、斎藤広子、岡田英】

日台漁業交渉 菅官房長官の談話を改竄したNHK こんなNHKには受信料不払いを!

2013年04月10日 21時16分05秒 | マスメディア
 今日、午後3時のNHKニュースを見ていたら、日台漁業交渉が妥結したニュースに関して、菅官房長官のコメントが放送された。ビデオを録れなかったので、映像を貼り付けることができないのが残念なのだが、このコメントを聴いて驚くべき発見をした。

 菅官房長官は「台湾は東日本大震災時に最も支援してくれた親日的なであるので…」と言っているのに、NHKの字幕は「…親日的な地域であるので…」とわざわざ書き換えられていた。

 周知の通り、1972年の田中角栄による日中国交回復以来、「中国はひとつ」であり、その中国とは「中華民国」(台湾)ではなく、中華人民共和国であるという位置づけができあがった。だが、忘れてはならないのは、1980年代後半から台湾は「中華民国」体制から脱して、日本と変わらない議会制民主主義国家になった。実質的に「台湾国」「台湾共和国」に生まれ変わったと言っていい。一方、大陸中国は共産党の一党独裁国家。この決定的な違いを無視して、NHKは、台湾は国家ではなく、一地域だと言い募る。それも自民党の菅幹事長が正式の記者会見で「親日的な国」と言ったのに、そのテロップは「親日的な地域」と書き換えるNHK。いったい、誰の権限で、幹事長談話を「改竄」したというのだろうか。

 また、台湾の漁業者にインタビューした映像では、台湾人関係者が華語(北京官話)で「両国が…」と言っているのに、テロップは「日本と台湾が…」と訳している。台湾は「国」ではないから、「両国」とは言えない。そこまでNHKの内部規制は徹底しているということだ

 NHK放送局の中には中国CCTVの東京支局が置かれているという。菅幹事長の談話を勝手に改竄したのは、中国筋に気に入られるためなのだろうか。何にしても、ジャーナリスト精神のかけらもない映像を見て、こんな放送局に受信料を払う必要はないと確信した。

満鉄「あじあ号」の悲鳴

2013年04月08日 09時51分40秒 | 中国
 今朝の「産経新聞」に「満鉄”あじあ号”の悲鳴」(下記参照)という記事が載っている。

 5年ほど前、私も大連で「あじあ号」を見た。その時撮したのがこの写真。



 写真では分かりづらいが、「あじあ号」が「保管」されていた倉庫は所々窓ガラスが割れ、「あじあ号」の車体もいたるところ錆び付いていた。その時感じたのは、「あじあ号」が長い間野ざらしに近い状態で放置されてきたのだろうということだった。「日帝」が支配する「偽満州国」を「解放」したのが中国共産党だとする「中共史観」からすれば、「あじあ号」は反日のシンボルでしかない。往時「あじあ号」が世界に誇る高性能のSL、夢の超特急だったという事実など、彼らにとってはシャクの種でしかないのだ。

 この新聞記事によると、「あじあ号」は日本人観光客に観覧料を取って見せるために、大連のボロ倉庫に「展示」されていた。だが、中国の反日運動が影響して、日本人観光客が激減してしまった。そこで瀋陽に移転して、「反日教育」の材料に使うのだそうだ。

 一昨日、BS朝日で放送された「ぐるり台湾鉄道旅 知られざる鉄道遺産を求めて」※では、彰化にあるSL車庫で台湾鉄道の関係者が「日本がこんなに素晴らしいSLを遺してくれてありがとう」と言うのを見たばかり。花蓮の公園では日本統治時代のSLがピカピカにきちんと保存されているのをこの眼で確かめた。

※ http://www.bs-asahi.co.jp/gururi_taiwan/

 中国と台湾のこの落差は、何に起因するのか。それを探ることが、歴史の真実を知ることになると思うのだが…。


満鉄「あじあ号」の悲鳴 上海支局長・河崎真澄
2013.4.8 08:00 「産経新聞」
 「大連に行ったが、昨年12月14日付の記事にあった蒸気機関車は探し当てられなかった。所在地を教えてほしい」。神奈川県座間市在住の男性読者(64)の方から、東京本社読者サービス室に問い合わせの電話があったのは、2月27日のことだった。
 その記事とは、本紙朝刊に掲載された記者(河崎)のルポ「中国・大連、満鉄『あじあ号』を牽引(けんいん)した“新幹線のモデル”」。80年近く前、満州(現在の中国東北部)で南満州鉄道(満鉄)特急「あじあ号」を引っ張った機関車が、遼寧省大連の鉄道修理工場の片隅で、錆(さ)びるにまかせ、ひっそり置かれていた現場を取材した内容だ。
 確認しようと大連に電話したところ、工場の職員が「あの機関車なら昨年暮れに急に運び出され、瀋陽の鉄道陳列館に移送されたよ」と教えてくれた。記事から2週間ほどで機関車は大連から消えていた。
 1932年の満州国建国後、34年に首都の新京(現在の吉林省長春)と大連を結ぶ特急あじあ号が誕生。斬新な流線形デザインの機関車「パシナ」が牽引した。満鉄製造のパシナ12両のうち2両が現存する。大連の1両は、もう1両が保管されている瀋陽の陳列館で顔をそろえるのだという。
 大連では日本人観光客に1人50元(約760円)で見学させていたパシナだが、日中関係悪化で客足がぱったり止まり、工場にとっては“お荷物”となっていたことを考えれば、しっかりした施設が年老いた機関車を保存してくれるなら喜ばしい。
だが、陳列館の男性担当者は、日本人記者からの電話に、「大連から届いた機関車は整備中。いまは改装のため閉館しており展示時期は未定だが、当館はあくまでも愛国主義教育の基地だ」と言い放った。
 中国において満州国は、日本による傀儡(かいらい)国家「偽満州国」と教育される。鉄鋼や炭鉱などにも事業を広げた満鉄が、日本の満州経営の中核だったことを考えれば、2両の機関車は中国からみて“傀儡”の物的証拠とも映り、反日教育の材料にもなる。
 遼寧省瀋陽は満州時代に「奉天」と呼ばれた。28年6月、軍閥の総帥だった張作霖が列車爆破で死亡したのは奉天郊外の柳条湖でのこと。その後、31年9月、満州事変が勃発(ぼっぱつ)する。瀋陽は因縁の地でもある。
 ならば、愛国主義教育基地は何を教えるのか。上海で抗日戦争をテーマとした「上海淞滬(しょうこ)抗戦記念館」を訪ねると、猖獗(しょうけつ)を極めた抗日戦として、目を覆いたくなるような写真や資料が延々と展示されていた。
 唐磊(とうらい)館長によれば、見学者は年間20万人以上。その7割は地域の小学生から高校生で、授業の一環として見学する。「子供らに『歴史を忘れるな』と教育し、抗日戦を戦った高齢の元兵士の証言もまとめる。さらに中国共産党の小学生向け下部組織の入隊式もここで行う」のだという。
 実際に抗日戦を戦ったのは、蒋介石率いた中国国民党軍が大半だったはずだが、ここでは共産党が前面に押し出され、いわば共産党中央宣伝部が指揮する政治宣伝(プロパガンダ)の最前線となっていた。
一党独裁を続ける共産党が「抗日戦争に勝利した結果、49年に中華人民共和国を成立させ、いまの中国の繁栄がある」ことを政権の基盤にすえる以上、愛国主義教育と抗日、反日は表裏一体といっていい。
 満鉄OBらが戦後設立した「満鉄会」の事業を継承した満鉄会情報センターの天野博之常任理事は、「瀋陽の鉄道陳列館は以前から原則として、外国人には公開されていない。中国の国内向けとはいえ、『あじあ号』が反日教育に使われるとすれば不本意であり、残念だ」と話している。
 満州の大地を疾走した「あじあ号」の機関車パシナ。悲しげな汽笛が聞こえてくるようだ。(かわさき ますみ)
 



「ぐるり台湾鉄道旅 知られざる鉄道遺産を求めて」>(BS朝日 2013.4.6放送)

俳優・大和田獏が様々な国を鉄道で“ぐるり”と一周する旅の第2弾!
今回は台湾を巡り、およそ120年に及ぶ台湾鉄道の歴史に想いを馳せます。

日台にまたがる鉄道の深い歴史…。
その起源はおよそ120年前。日本統治時代に軍事輸送を目的とした線路が敷かれたのを原点に、製糖・炭坑・森林鉄道など数々の産業鉄道が建設され、鉄道の発展と共に、台湾の経済は発展して行ったのです。一つ一つの線路には歴史があり、統治時代の名残りがあり、開発に携わった人の物語があります。

そして今なお、そんな「鉄道遺産」ともいうべき、かつての趣を色濃く残す駅舎・車両・線路などが台湾には数多く眠っているのです。俳優・大和田獏がそんなタイムスリップの旅に出かけ、「知られざる」日台の歴史と鉄道文化に触れていきます。
そして鉄道旅の道中、出会うのは台湾の“絶景”。ユネスコに加盟していない台湾ですが、実は「世界遺産」の候補となりうる絶景の数々が眠っているのです。台湾のナイアガラといわれる “十分大瀑布”、長年の風化や海により浸食されてできた大自然の石彫芸術“野柳の奇岩”、大理石でできた台湾随一の絶景スポット“太魯閣溪谷”、さらには数100万灯のランタンが灯る台湾最大の“ランタン祭り”など、日本では目にすることのない景色が獏さんを待っています!



「黄禍論と日本人」(飯倉章著)を読む

2013年04月01日 01時27分01秒 | 
 「黄禍論と日本人~欧米は何を嘲笑し、恐れたのか~」(飯倉章著 中公新書 2013年3月)をタイトルに惹かれて購入、一気に読了した。

 尖閣事件が起きたとき、野田・前首相は「もう止めましょうよ。我々は良識のある国民だから」と言った。もし、戦前日本の指導者がこの野田の間が抜けた妄言を聴いたら「日本人もここまで落ちたのか…」と愕然としたに違いない。「地球市民」「共生」など軽々しく言う前に、野田サンもこの本を読むべきではなかったか。

 本書の特徴は、欧米の新聞雑誌に著された風刺画を通して、欧米人の見る近代日本・日本人像を描き出す。もちろん、それらは白人の優越感に基づく人種偏見に満ち満ちていた。明治時代の日本人は、白人の人種差別をうち破るためには、自らが彼らに伍する力をつけなければならないと痛感した。風刺画の代表的なものは、次のような画だ。



 これは「ヨーロッパの諸国民よ、汝らのもっとも神聖な宝を守れ!」と題する画で、プロシャのヴィルヘルム二世がヨーロッパの王室、仏大統領、米国大統領などに贈ったという。天使に率いられるのは欧州の各国、すなわち白人のキリスト教徒。右端に鎮座するのは、仏像と龍。これがアジアを象徴していて、龍は中国、仏像は日本を示唆していると言う。

 著者は言う。
 「日本は、アジアにおける非白人の国家として最初に近代化を成し遂げ、それゆえに脅威とみなされ、黄禍というレッテルを貼られもした。それでも明治日本は、西洋列強と協調する道を選び、黄禍論を引き起こさないように慎重に行動し、それに反論もした。また、時には近代化に伴う平等を積極的に主張し、白人列強による人種の壁をうち破ろうとした。人種差別はその後、日本によってではなく、日本の敵側の国々によって規範化された。歴史はこのような皮肉な結果をしばしば生む。」(p.246)

 東日本大震災と福島原発事故以降、マスメディアは「世界が驚く日本人のすごさ」を盛んに吹聴している。また、未曾有の経験をしたことで、何か日本人が「えらく」なったかのような幻想が蔓延しつつある。原発事故の教訓を世界に生かせるとかいう物言いがそれだ。驚くべき慢心と自画自賛。これを佐藤健志氏(評論家)は「単に自然災害に遭っただけ」と一刀両断にした。

 もしこれを明治人が見たら、現代日本人の幼稚さに驚き、憂国の念を深くするに違いない。「黄禍論」はいつでも形を変えて吹き出してくる。あまりに警戒心が足らない…と。



黄禍論と日本人 - 欧米は何を嘲笑し、恐れたのか (中公新書)
飯倉 章
中央公論新社