澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

コロナ禍の「終戦記念日」

2021年08月16日 05時49分05秒 | マスメディア

 毎年、この時期になってウンザリさせられるのが、TVの戦争回顧番組だった。だが、今年は東京五輪が開催されたためか、恒例の戦争懺悔、平和祈念の番組は激減した。NHKは、過去の同種番組を大量に再放送したが、ちょっと見ただけでも、そのワンパターン、安直な制作方針が分かってしまう。

 戦争体験者が激減した今、どんな戦争回顧番組を制作しても、「それは事実とは違う」というクレームを受ける心配はなくなった。そこで、番組制作者は「史実」を恣意的につなぎ合わせ、視聴者に「教訓」や「感動」を与えようとする、安易な制作手法を採るようになった。この夏、そんな番組に出くわさないのは、コロナ騒ぎのおかげと言えるかもしれない。

 冷静に考えれば、「さざ波」に過ぎない日本のコロナ禍を「大変だー」と囃し立てるマスメディア。直前まで「開催中止」を求めていた新聞、TV局が、五輪開始とともに「手のひら返し」をするのを見て、つい「列島人」(西部邁)という言葉を思い出してしまった。生前の西部は、日本人を「列島人=劣等人」だとからかったのだった。

 海外旅行はおろか、「県境を越える移動」さえも「自粛」を求められる今、何か気晴らしはないかと探してみた。たどり着いたのが、ユーチューバー・スーツ君の「九州縦断」紀行。タクシーを借り上げ、二泊三日で九州を縦断するという、変哲のない趣向なのだが、これが意外に奥深く面白い。大いに「癒され」た。

 

【遠すぎる…】本土最南端、佐多岬へ 鹿児島県がでかすぎる 九州縦断#3 小林→佐多岬