李登輝氏逝去。日本のマスメディアは、一斉に李登輝氏を「台湾民主化の父」「親日家」と報じた。その表現を間違っているとは言わないが、何か違和感を感じるのは私だけなのか。
台湾のTVニュースを見たら、台湾・桃園の李登輝氏の自宅にある書斎を映し出していた。「小図書館」と言っていいその部屋には、岩波文庫がずらっと並び、旧制高校及び帝国大学で学んだ教養の深さを物語っていた。「私は22歳まで日本人でした」としばしば語った彼は、物事を考えるときの言語はずっと日本語だったという。
林建良氏(医師・台湾独立運動家)が李登輝氏という人物を次のように評している。「李登輝という存在は、ひと言で表現すれば、神様が台湾に与えてくれた宝物。しかもその宝物は「Made in Japan」なんです。「Made in Japan」の最高の日本製の日本魂の入った宝物を神様が台湾にくれた」と。数ある李登輝評の中で、これは実に的を射ていると感じた。
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【李登輝元総統の足跡】なぜ日本で李登輝ファンが多いのか?武士道と政治哲学