澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

都議選~「小池劇場」を煽るマスメディア

2017年06月27日 12時38分20秒 | マスメディア

 『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(有本香著 幻冬舎)がベストセラーになっているという。

 


 土・日曜日、都内を訪れたが、都議選のヒートアップにはちょっと驚かされた。有本香が指摘するように、小池百合子が意図的に争点とした「豊洲、築地」「都政改革」どおりに、選挙運動が進められている様子だった。

 「毎日」や「産経」の世論調査を見ると、「都議に最も取り組んでほしい政策は「医療・福祉」が31%で最多で、「雇用・景気」が18%で続いた。「豊洲市場移転問題」は7%、「東京五輪・パラリンピックの準備」は6%にとどまり、都民がより生活に密着した課題を重視していることが浮き彫りになった。一方、小池氏が主張する「都政改革」は18%に上り、訴えが認識されてきたとみられる」(「毎日」)とある。どちらの調査でも「防災対策」「都市の強靭化」は設問にさえ取り入れられていない。

 東日本大震災、福島原発事故で、あれだけの被害が出て、次は首都圏が危ないと言われているのに、この健忘症。何の対策も講じず、「豊洲」や「五輪」にうつつを抜かす「小池劇場」。このまま、マスメディアの思惑通りの選挙結果となれば、「小泉劇場」「民主党政権」の愚行が再現されることになりそうだ。「愚かな政治」のツケは、必ず都民・国民に回ってくる。
  

 

投票先決定者 都民フ27%、自民26% 未定は57% 毎日新聞世論調査

 
都議選での支持を訴える政党幹部や立候補者の演説に耳を傾ける人たち=東京都墨田区で25日午後2時9分、佐々木順一撮影(画像の一部を加工しています)
 

 東京都議選(7月2日投開票)を控え毎日新聞が24、25両日に実施した都内の有権者が対象の電話世論調査で、「投票先を決めている」「だいたい決めている」とした人の政党別投票予定先は、小池百合子知事が代表の「都民ファーストの会」が27%、自民党が26%と拮抗(きっこう)した。市場移転問題で小池氏が発表した「豊洲移転・築地再開発」の基本方針を「評価する」とした回答が55%と「評価しない」の31%を上回り、この判断も都民ファーストの支持につながったとみられる。一方、「まだ決めていない」が57%に上り、今後はこの層に浸透するかどうかが鍵を握る。

 

 その他の政党別投票予定先は、共産党13%▽公明党12%▽民進党8%▽その他の政党計3%▽無所属2%▽分からない・無回答9%--で、都民ファーストの数字に公明など小池氏の支持勢力を加えると、自民を上回った。「加計(かけ)学園問題」や「共謀罪」法の採決強行などによる内閣支持率の急落も影響した可能性がある。

 「小池氏を支持する」と答えた人は67%で、「支持しない」22%、「分からない・無回答」12%。支持率は5月末に実施した前回の毎日新聞の電話世論調査と同程度で、依然として高い人気を維持していた。また「小池氏支持」と答えた人のうち、投票予定先を「都民ファースト」としたのは41%で前回調査より高い。小池氏支持が都民ファーストに反映され始めた状況がうかがえた。小池氏を支持する人の他の投票予定先は、自民18%▽公明14%▽共産11%▽民進8%▽その他の政党計1%▽無所属1%▽分からない・無回答7%--だった。

 都議に最も取り組んでほしい政策は「医療・福祉」が31%で最多で、「雇用・景気」が18%で続いた。「豊洲市場移転問題」は7%、「東京五輪・パラリンピックの準備」は6%にとどまり、都民がより生活に密着した課題を重視していることが浮き彫りになった。一方、小池氏が主張する「都政改革」は18%に上り、訴えが認識されてきたとみられる。【樋岡徹也、柳澤一男】


東洋史の碩学・岡田英弘氏が死去

2017年06月16日 12時05分35秒 | 歴史

 風邪をひいて寝込んでいたが、ニュースで岡田英弘氏の訃報を知る。

 ずっと以前、私はこのブログで岡田氏の著書「歴史とは何か」について、感想文を書いたことがある。従来の「中国」中心の東洋史の枠を打ち破り、日本史をも包括した「岡田史観」を打ち立てた大学者だった。

 数年前、東京外国語大学で「モンゴル近現代史」(二木博史教授)を聴講したこともあって、モンゴル史に興味を持ち、岡田氏の一般向け著書はほとんど読んだと思う。その結果、「一つの中国」というイデオロギーのウソはもとより、モンゴル、満洲、チベットといった「中華」外縁の歴史を知らなければ、本当の「中国史」は分からないということを知った。

 時代背景と世代を考えると、岡田氏のような歴史学者はもはや登場しないのではないか。
 一読者として、岡田氏のご冥福を心よりお祈りしたい。


岡田英弘氏が死去 歴史学者

2017/5/30 20:15  日本経済新聞
 岡田 英弘氏(おかだ・ひでひろ=歴史学者)25日、心不全のため死去、86歳。連絡先は藤原書店。告別式は近親者で行った。喪主は妻で歴史学者の宮脇淳子さん。

 1957年、日本学士院賞を受賞。中国史をはじめ、世界史を幅広く研究した。著書に「歴史とはなにか」など。


マントヴァーニの音楽を愛したH氏の思い出

2017年06月07日 02時37分17秒 | 音楽・映画

 一昨日、突然、兵庫県から電話をいただいた。相手はH氏の奥様。突然だったから、ある予感がよぎった。そして、それは的中していて、H氏の突然の訃報だった。

 H氏は長く開業医をされてきた。職業上、多忙で地元を長く離れられないこともあって、とりわけ音楽を愛されたのだろう。クラシック音楽に造詣が深かったが、その流れを汲む「ムード音楽」、中でもマントヴァーニ楽団(Mantovani and his orchestra)のカスケーディング・ストリングスを愛聴された。

 もう30年近く前になるだろうが、CDが普及し、レコード(LP)がほぼ「過去の遺物」扱いになりかけていた頃、私は、マントヴァーニのアルバム(LP)が一向にCD化されないのに業を煮やして、ポリドール社(当時)に問い合わせたことがあった。それがきっかけとなって、H氏の存在を知ることになり、H氏ご夫妻にもお会いする機会を得た。

 H氏からは、貴重なお話をうかがい、さらには重要な資料をたくさんいただいた。それは、「華麗なるマントヴァーニの世界」(2008年 ユーキャン発売、CD10枚組のマントヴァーニ集)のリリースとして結実した。このCD集は、今なお現役なのが、何よりだ。

 マントヴァーニを知らない世代が多数派になり、H氏が亡くなられた現在、諸行無常の寂寥感を感じざるをえない。けれど、カスケーディング・ストリングスに心をときめかせた共通体験は、私の心の中にはしっかりと刻まれている。心より、H氏のご冥福をお祈りしたい。


往年のマントヴァーニ・オーケストラ(右端の指揮者が、マントヴァーニ)


マエストロ・マントヴァーニ

 
H氏のご尽力でリリースされた「華麗なるマントヴァーニの世界」(ユーキャン)

往年のマントヴァーニ・ショー(BBC)の珍しい映像はこちら↓↓


不思議な帯雲を見た!まさか地震雲?

2017年06月03日 19時33分11秒 | 散歩

 本日(6月3日)午後6時40分前後、散歩している途中で空を見上げたら、奇妙な形の雲を見つけた。これまで見たことがない形だ。飛行機雲が崩れたときも帯状になるが、それとは明らかに異なる。帯の幅が広すぎるのだ。
 撮影した写真が次の四枚。奇妙な雲なので、人物の背景にも入れてみた。



 ネットで似たような雲を探してみたら、次のような記述を見つけた。(下記の雲の写真は、ネット上のブログに貼ってあったもので、私が撮った写真ではない。)

「地震雲の種類②帯状形地震雲

地震雲とは地震予知 前兆 種類 まとめ

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■特徴

  • 雲が長さにより地震の発生が分かる
  • 雲が長いとすぐに地震が発生する
  • 雲が太く、色が濃いと地震の規模が大きい
  • 1番目撃率が高い地震雲。地震雲目撃の70~80%が帯状形地震雲
  • まれに灰色、赤、黒色の異常な色の雲も出現する
  • まれに雲がうろこ状になっている事もある

■発生タイミング

地震の2~3日前に発生する事が多い。

■ひとこと

帯状形地震雲は飛行機雲と形が良く似ていて間違えられる事も多いです。
見分け方としては飛行機はすぐに消えますが、地震雲の場合は消えにくく滞留しています。
ある程度時間が経過しても変化が無い場合は帯状形地震雲の可能性が高いでしょう。」

 上記の説明に信憑性があるかどうかは分からないが、同じような雲に出会ってしまって、まさかとは思いながらも、戸惑っている。雲は南東から南西へ、千葉方面から神奈川県西部さらには静岡方面へと繋がっている感じ。飛行機雲ではないと思うので、まさかこれが 地震の2~3日前に発生する事が多い」地震雲だとは思いたくないのだが…。
 
 付け加えると、この日は湿度が季節外れなほど低かった。多分、30%台だったと思う。そのことが、この雲の形成に関係しているのではないかと考える。だとすれば、地震雲などではない、と言う結論に至りそうだが、そこは何とも言えない。数日後にホントに地震が起きるかも知れないので…。