GITANESを線香代わりに
と書いたのは何度目だろうか。
それとは無関係に・・・。
家人の伯父が亡くなった。
子供のころからいちばん世話になり、可愛がっても
もらった伯父だったとのこと。
年齢もまだまだ平均寿命に達していなかったので
ただただ残念である。
こういう状況になると出現するのが、先日も書いた
お経音痴の坊主である。
今日の通夜式でも、つっかえる・くしゃみする・咳が
続いて出る、急に声が大きくなったり小さくなったりして、
伸びたり縮んだり、高音でひっくり返り、低音で息が切れ、
ちょっと快調かなあと思っていると全然リズムを無視し始めたりと
それはそれは、相変わらずアレな感じだった。
ただ、遠戚の僧侶がひとり一般参列者として来ていて、
その坊さんが音痴坊主の読経とハモりはじめ、なんだか妙な
雰囲気に。
マイクありの音痴坊主より、一般参列坊主の方が明らかに声量
豊かで声もよく、つまり読経が上手なのである。
音痴坊主がつかえたり途切れたりすると、一般坊主の声のみが
会場に低く響き、会場の皆がなんとなくそっち(一般坊主)に
注目してしまう。
で、途中から音痴坊主はおそらく一般坊主を意識し始めたらしく、
変に高い声が一段と高くなり、一般坊主の声をかき消すかのような
大きい声になってきた。
彼(音痴)が正式な今夜の導師なのに、そりゃあ気が悪いだろう。
それは理解できるような気がする。
しかし、彼はそもそも音痴なのであり、
ライバル心がムクムクと湧き出た結果声が高く大きくなると、
音痴度が益々増幅されることになるのだ。
式後、仏さんの前での食事に加わることを固く辞退し
帰宅。
ああ、明日の告別式でもこのお経をめぐる戦いが
繰り広げられるのだろうか。
※部下のUが職場の同僚や後輩たちに
「上田さんは最近下降気味で・・・・」と言われて落ち込んでいる
というエピソードについて、話を膨らませて書いてやろうと
思っていたが、なんだか面倒だったのでそっちは止め、
お経の話を書きました。U君ご了承ください。
あ、名前を出してしまった。
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