the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESを吸いながら自転車に乗ったことはなかった。
不味いだろうし。
それとは無関係に・・・。


歩道を歩いていると、後ろから若い女性の声が近づいてきた。
女子高生二人。学校帰りだろう。
それぞれが自転車に乗り、感心なことに歩道ではなくて
車道を走っている。
ただ、話し声は彼女達の会話の声ではなくて、そのうちの一人が
携帯電話で喋っている声だった。
もう一人も、なにやら携帯をいじっている。
メールしているのだろうか。

彼女達が一緒に下校する意味はあるのだろうか。




しばらくして、今度は前方から自転車でやってきた人物。
かなりの体格で巨漢と言っていいと思われるが、どうやら
小学生らしい。
顔や服装・持ち物(カバン)、特に半ズボンを見ればわかる。

彼も携帯で誰かと喋っていた。大声だった。

「バッタはただのみどりやんけ!!」

そうだ、バッタは「ただの」かどうかは知らんが緑色をしている。

しかし、だ。
それを大声で強調するというのはどういう局面なのだ。


私も某に電話をかけようとしていたのを止め、
携帯をポケットにねじ込んだ。
バッタの色の話より、もっと変だと思われる会話を
自分では知らないうちに垂れ流しているかもしれないからである。



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