熟字訓(じゅくじくん)とは、日本語において漢字からなる単語に、単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたものである。それ故に、単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れず、その読み方でも分節不可能なものが多い。 常用漢字表の付表には、熟字訓の全てではないが、そのうちの116種(123表記)が示されている。 |
今日は熟字訓の読みではなく、起源や由来についての問題です。
Q1. 無患子
ムクロジと読みます。「ムクロジ」というのは、ムクロジ科ムクロジ属の落葉樹です。このムクロジの種が、羽根突きの球に使われています。 |
■お正月に羽根つきをする理由は何でしょうか?
①.かきぞめで余った墨を使うため
②.お正月太りを解消するため
③.子供の厄をはねるため
Q2. 独楽
三河地方では、誕生した男の子がはじめて迎える「初正月」の縁起物として、独楽を飾る風習が残されています。独楽は、回すと立ち上がることから「ひとり立ちできるように」といった意味が込められます。また、回り続ける姿からは「人生が上手く回る」、「物事が円滑に運ぶ」、そんな意味で験が担がれるのです。 |
■江戸時代、正月に禁止されたことがある遊びは何でしょうか?
①.凧揚げ
②.独楽回し
③.カルタ
Q3. 双六
双六(すごろく) サイコロを振り、出た目の数だけコマを進めるというシンプルな遊びです。 サイコロの目によって運命が決まるため、「その年の運試し」としてお正月に遊ばれるようになったと言われています。 |
■次のうち、双六(すごろく)の語源はどれでしょうか?
①. 6対6のゲームだったから
②. サイコロを2つ使うから
③. 開発者の名前
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A1. 無患子
■お正月に羽根つきをする理由は何でしょうか?
正解③.子供の厄をはねるため
「無患子」という漢字から「子が患わない」とかけ、魔や厄を「跳ね返す、跳ね除ける」との意味から羽根つきの球として使われるようになりました。 羽が飛び、舞う様子はトンボを連想させます。このトンボは科を食べてくれる益虫で、羽をトンボに見立て、子供が蚊にさされないためのおまじない、儀式としても親しまれていきます。 ワクチンや治療薬がない時代、病気を媒介する蚊は恐怖でした。 もちろん、大きさや固さが丁度良いという理由もあるでしょう。 |
Q2. 独楽
■江戸時代、正月に禁止されたことがある遊びはなんでしょうか?
正解①.凧揚げ
江戸時代、凧は「いかのぼり」と呼ばれていました。 いかのぼりをする人が多かったことから、いかのぼり同士がぶつかり落下する事故や喧嘩に発展するなどのトラブルも多発していたようです。 それに対応するため、幕府はいかのぼりを禁止しましたが、「これは『いか』ではなく、『たこ』だと」屁理屈をこね、禁止令を破る者が現れました。 そこから現在の「凧」という名前が定着していきました。 |
Q3. 双六
■次のうち、双六(すごろく)の語源は?
正解②. サイコロ(賽子)を2つ使うから
双六は2つのサイコロを振り、その最大値である6のゾロ目をいかに出せるか、が勝負の分かれ目となるため、6のゾロ目という意味で「双六」と名付けられたと言われています。 二人が盤を隔てて向かい合って座り、交互にサイコロを振って、出た目の数によって盤上の駒を進め、早く相手の陣に全部入れたものを勝ちとする遊び。インドに起こり、日本には奈良時代に中国から伝来。 |