4月の始めに、新しくなった歌舞伎座が完成したのにどうやら目には高層階の方を見ていなかったことに気が付いた。今日、築地4丁目から歌舞伎座を見ると、何か違和感があった。前に見た建築中の歌舞伎座の記憶風景と異なっていて、何かがあったのか確認をするため寄り道した。首都高速の脇にあった仙台に本社のある七十七銀行のビルが真っ暗だった。4月22日に支店を銀座から築地4丁目のビルに移転したようだ。それでも違和感が真っ暗だけではないので何かと思っていたら、七十七銀行のビルの屋上にあった広告塔が消えていた。
第二代日本銀行総裁だった仙台藩出身の富田鉄之助が七十七国立銀行から転換する時協力したようだ。富田の経歴から勝海舟の話が出てくるが同時に下曽根金三郎から砲術を習ったようだ。攘夷の風が強かった時、現実を正しく認識していた開国派の二人に師事したことの影響の多い人だった。
七十七銀行の銀座支店が移転した先の「コンワビル」は電線業界のビルでこの地は築地活字の発祥地でもある。