年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地の再建案作成は大変だよ。

2017年04月10日 | 築地市場にて

市場の事情を知らない人が築地再建案を作成して批判されている。日本全国の市場と違って築地は飲食店需要や他の食材を扱う得意先が多く、全国の市場と異なる性質があり、生産者からの要望も多い。

 漬物の限っていても,生産者から冷凍の漬物を扱って欲しいと要望がある。これには今の築地では扱えないので、豊洲稼動の後、設備を整えることになっている。このような計画は数年かかるもので築地再建案の設計している人たちのの想定の範囲外だろう。日々変化する食の事情はそれぞれの業者に聞かないと築地の設計は出来ない。どうしてこのような要望が出てきたことだが飲食店の倉庫が狭いので小口配送を要望されている。少し前は郊外の漬物屋が扱っていたが相続税等の絡みで廃業してしまった。冷凍漬物は単価が安く、宅配配送費のほうがコストがかかる。市場に入れて、小口に分けて解凍しつつ、飲食店に配送して欲しいと言う要望が増えてきた。

 冷凍の漬物需要がどのくらいあるかはあまり知られていない。生野菜を使っているように思われているので統計に出てこない。豊洲設計案では社内での検討だけで3年はかかった。また築地再建案に社内に冷凍庫スペ-スを空けるかどうかも再検等になる。築地市場内の施設を一部使うかどうかの使いやすさの検討となる。これ等の審議で時間がかかる。豊洲では街区の問題で社内に冷凍庫の余地を残す設計にしたが築地再建案ではどうなるか解らない。全ての情報を仕入れて東京都と対峙するので設計には時間がかかる。多分10年はかかるだろう。

築地の会議は時間がかかる。少ない人数で運営しているので営業優先となる。オリンピック開催で豊洲移転会議が促進されたが、築地再建案での会議を促進する動機がない。

コメント
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