年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

春節明けの実相

2025年02月07日 | 宅老のグチ
今から40年ほど前、中国の春節の前後の労働者の状況を漬物原料担当者から聞いていた。まだ改革開放の初期で、日本に来るための招待状が必要だった。そんなやり取りの風景を記憶に残している。徐々に経済が進展すると形式な招待状が消え何か変化していった。
 今は経済の実態に合わない中国の経済統計が日本を惑わす。これから本当の経済の実相が現れると思う。漬物の様な弱小産業は比較的競争外で最近の比喩でデフレ中国でザ―サイが値上がりしている。今中国の低価格指向の埒外でザ―サイが値上がりする。日本では漬物の贈答品があるが中国では漬物を贈ることは嫌われている。最も下等な食品でザーサイと穀物系の食で1食を賄うことが最低食となる。そんな需要が長期低迷していたザ―サイ産業が貧困化した中流中国人がザ―サイで1食するようになり需要が増えた。中国でも環境規制が強化され、工場でザ―サイを生産するには排水処理の問題が出て来る。従って新規の参入が少ないと予想する。工場排水は隠しようがないので過去は放置されていたがやはり下流の塩害があるので徐々に排水規制が強化され、漬物原料産地が規制の緩やかな地域に移転していった。緩やかと言っても、取締りが緩いということでもある。貧困農村の中国ではまだ輸出という外貨を獲得する漬物原料は何か生き延びている。
 どこの国でも農村部の発展が経済の持続性を長くする。そして輸出の出来る港から遠い地域が発展に遅れる。
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