道祖神峠の駐車場は満車です。吾国山へ少し登った途中の林道に車を駐車して難台山へ向かいます。
この一帯は筑波山地域ジオパークと呼ばれる自然公園に含まれています。国内で41番目の日本ジオパークとして2016年9月に誕生しました。吾国山から愛宕山にかけては一つのジオサイトとしてハイキングコースで結ばれています。笠間アルプスとも呼ばれています。今日歩くのはその一部で、道祖神峠からすずらん群生地に寄り道して難台山を目指します。道祖神峠から北へ向かうと吾国山。吾国山のカタクリ群生地は何回か訪れたことがあります。
急坂を20分ほどひたすら登り、尾根道から分岐してすずらん群生地へ下ります。
1kmほど下ると保護区域に到着。本州では希少な野生の日本すずらん群生地です。葉の下に小さな花が咲いています。柵の外からズーム。
保護区域の外側でも咲いていて、近くで観察することができます。
可憐な花ですね。
前回訪れたときにもブログで紹介しましたが、一時期盗掘にあって花が減ってしまったようです。残念なことです。
すずらんと共生する植物の紹介。
ちょうど良いタイミングでした。
保護区域の下にすずらん群生地の説明。ユリ科の多年草で、君影草の別名もあります。花言葉は、幸福、純潔、純粋です。
すずらん群生地で折り返し、難台山を目指します。
尾根道でわずかに咲き残っていたツクバキンモンソウ。白い花です。
こちらは紫の花。すずらん群生地へ向かうハイキングコースや尾根道で咲き終わった葉をたくさん見かけました。花のピークは4月下旬頃のようです。
2つ花を吊り下げるアマドコロ
こちらは花が一つで先端が開いています。初めて見ました。
ツボスミレ(ニョイスミレ)も満開です。
マムシグサです。茎に褐紫色の模様があります。マムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサと呼ばれるそうです。
すずらん群生地から標高差は200m程度でしょうか。30分ほどで難台山の山頂に到着です。
標高は553m。午前中に訪れた奥久慈男体山(654m)より100mほど低いですが、すずらん群生地の往復が加わるのと、登りがだらだら続くため、かなり疲れました。
周囲の案内版です。山頂は樹林に囲まれているため、冬場を除きこのような眺望は期待できません。
石祠がありました。周囲のヤマツツジが綺麗です。
手作りの山頂標識。
周囲が見渡せるのは南西側のみ。筑波山が見えていました。
今日一部を歩いた笠間アルプスを縦走する場合、水戸線の福原駅から吾国山、道祖神峠、難台山、さらに団子石峠、愛宕山を経由して常磐線の岩間駅に至る10kmほどのコースとなります。眺望が期待できる冬にでも一日かけて歩いてみたいですね。